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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 0715515214810
感想・レビュー・書評
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三島の人生を芸術的に昇華した映画。
「美」「芸術」「行動」「文武両道」という四つの視点で語る。
それらは三島の著作『仮面の告白』( https://booklog.jp/item/1/4101050015 )、『金閣寺』( https://booklog.jp/item/1/4101050457 )、『鏡子の家』( https://booklog.jp/item/1/4101050066 )などがダイジェストで表現され、三島の人生と照らし合わせ、回想として織り込まれている。
三島由紀夫『仮面の告白』と同じように4章立てで構成されていて、三島の美意識をヴィジュアル化してその人生を描いた作品。
昭和60年代頃の泥臭さが、寺山修司のサイケデリックな舞台装置をマイルドに洗練させたような映像美で、今見ても古臭さを感じさせない。
映画を観ていると三島が身体鍛えてマッチョになったり、国防のためとクーデター未遂起こす点が、『仮面の告白』にある身体の弱さを克服し、武士の家系でありながら戦争に従軍できなかったうしろめたさからかと思ってしまう。
だが残念、今の(当時から既に)自衛隊は“軍隊モドキの公務員”に過ぎず、精神論と武士魂を掲げる三島の話は、国防の憂いよりも前時代(戦前)の負の遺産のようにしか見えないだろう。
若い自衛官に演説を聞いてもらえない三島の姿は哀れに思う。
当時の世界情勢から鑑みても国防の在り方に問題を感じたのは理解できる。でも、敗戦国である日本はアメリカ傘下に入る事で国防をした。…自国で大国に並ぶような国防費を賄うには2020年でももう難しい。
この映画、遺族感情が理由で日本では未公開。
クーデターを起こすセンシティブな内容と、三島の同性愛を匂わせる描写が理由で(プラトニックにも見えたけど)。
主演が緒形拳、製作総指揮にジョージルーカス、美術を石岡瑛子が手掛けているという超大作なのに。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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