2050年 衝撃の未来予想 (TAC出版) [Kindle]

  • PHP研究所 (2017年2月20日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 2017年の著作、そして今、2024年現在に読んでます。
    結果として的確な指摘、的外れな指摘、色々である。
    陰謀論にも毒されているかなぁ。

    中国、韓国が今後とも伸びるであろうとの予測は完全に外れたと言っていいだろう。
    不動産バブルに傾倒してGDPを拡張させた中国経済は、一帯一路として確かに国際的な影響力を示してきた。しかし現在、その停滞を認めざるを得なくなった。

    中国に全振りして、IMFに指摘された内需拡大もせずに国内の内部対立を先鋭化させて反日を掲げた韓国も、根本的な技術力、開発力、国力の向上を怠り、今後、成長の資源は存在し得ないであろう。

    国際的なIT企業の国家間を超えたボーダーレスな台頭を示唆するが、その実現時期は相当に怪しい。
    例えばBEVなど、確かにイノベーター、アーリーアダプターには受け入れられても、マジョリティーへの移行、即ち「キャズム」を乗り越えられるかは、不確定要素が大きいし、テスラの不振が報じられつつある。

    真に地球環境に優しいか、SDGsなのかの議論が不十分なままに、政治的な方針によって強力に推進されてきた。

    またTPPなどの陰謀論的な議論も本書でなされている。
    2017年当時はまだ未確定ではあった事案だが、今見返すと、根拠不十分と言わざるを得ない。

    暗号資産(仮想通貨)に関しても、著者の考え方は先進的と言うか、非現実的すぎる。
    暗号資産で国内の土地の無制限な購入が懸念されているが、国家がそれによる徴税をしない限り、正式な通貨にはなり得ない。

    それは即ち、「価値のある貝殻を所持している」に過ぎない。

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D)、同CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C5I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、一般社団法人日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO兼基礎研究所長。

マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学(CMU)大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究。機械翻訳研究所では1985年から86年にかけて、世界初の不特定話者連続音声認識による音声通訳システムの開発に成功。89年には三層ニューラルネットに二つの文脈層を加えた予測型Sigmoid関数バックプロパーゲーションネットワークにより最初期の生成AIの開発に成功。90年、MONA-LISA論文でこれと独立する記号型AIの協調によるAIの幻覚問題解決を世界で最初に提案。93年、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。

また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「PIE」「PX2」「TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。

「2025年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2025年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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