- 集英社 (2018年1月24日発売)
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感想・レビュー・書評
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時は朝廷が京と吉野に分かれ相対峙していた南北朝時代
南朝の皇女透子は楠木正成の三男で北に寝返った正儀に翻意を促すため身分を隠し単身京室町へ
御簾の世を飛び出し猿楽師の親子と出会い初めて世を知り人を知る透子
南朝の思いを吐露する皇女に猿楽師の子が放った如何に朝廷が将軍が変わろうと戦いとなれば田畑を荒らされその身をその心を蹂躙されるのは民との言葉が重く響く
奇しくも生まれ育ったのが南朝宮近傍の地で何かの思いはありながらも願ったのは誰も傷付かず誰も悲しまぬ世界の到来詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あんまり小難しい歴史物は苦手なので、これくらいライトな感じで丁度良い。
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南北朝の英雄達があらかた去った時代の、コバルト感溢れる姫の冒険譚。イケメンがやたら出てくるが、暴れる上品な老人こと宗良親王が特に哀れでカッコいい。
新しい時代が始まったら古い時代が勝手に終わる訳ではない。一つの時代を終わらせるのは難しいね -
すごくよかった。正直、室町時代ってなんだか苦手だったのだけれど。
透子がすごくできすぎているわけでもなく、普通の女の子で、そこがまた良かった。
著者プロフィール
阿部暁子の作品
