シェイプ・オブ・ウォーター (竹書房文庫) [Kindle]

  • 竹書房 (2018年2月28日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 読了。アカデミー賞も取った映画の小説版。著者名にデル・トロ監督も入っているが、小説の形にしたのはもう一人の方なのだろう。
    なにしろ映画は最高だった。そして、この映画を見た上で読むと、キャラクターの設定やストーリーに深みが増してとても良い。しかし、映画と小説で若干描き方が異なるのはいいとしても、文章がイマイチ、もしくは翻訳がイマイチで読みにくく、小説としての出来は★3つとした。
    また、映画のプロモーションに間に合わせるために慌てていたのか、誤字があるし、語句の統一ができていないものがある。(いくつか挙げるなら、ボウタイについて語る文で「バイオリニストたちは、弦(bow)を持っていたが」という部分があるが、バイオリニストが持っているのは弓だし、bowは直訳しても弓だ。また、creacherの訳語なのか(?)「フィッシュマン」を指して「生き物」と「生物」で揺れている。などなど。
    ということで、映画を見た人が読む文にはよいが、映画を見る代わりにこれを読もうとすると、つらいかもしれないと思った。

  • 冷戦下のアメリカを舞台に、言葉を超えた愛の物語を描き出す、切なく美しいラブストーリー。政府の極秘研究所で働く女性イライザは、ある不思議な生き物と偶然にも出会う。言葉を発することができないイライザだが、生き物との間には、言葉を超えた深いつながりが生まれることになった。しかし、二人の愛は周囲から容赦なく阻まれ、試練が二人を待ち受ける。

    本作を読んで最も心を打ったのは、イライザの献身的な姿だった。幼い頃のトラウマから言葉を失い、孤独を抱えて生きてきた彼女が、生き物との出会いを機に、心の奥底に隠していた優しさと強さを開花させていく。

    また、映画版では描かれなかった登場人物たちの背景や、物語の裏側にある複雑な感情が、小説では克明に描かれている。特に、イライザとゼルダの友情や、ストリックランドの歪んだ愛の形など、キャラクターたちの多面的な側面が浮き彫りになり、より深く物語に没入することができた。

    冷戦時代のアメリカという時代背景も、物語に奥行きを与えている。当時の社会の閉塞感や差別といった問題が、イライザと生き物の愛を阻む大きな壁として描かれている。

    この本を読んだ後、異なる存在との絆がいかに深いものになるかを実感することができた。また、イライザが自分の内なる力を信じて立ち上がる姿に、非常に勇気づけられた。

  • すごくよかった。
    正直なところ映画版より小説版の方が好き。

    良いところ及び映画との相違
    ・「彼」=魚人の一人称視点が描かれている
    ・猫の反応
    ・彼と主人公の愛の営みの描写
    ・悪役の最期

    悪いところ
    ・映画でもだけど猫が酷い目に遭うからマイナス2です。

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著者プロフィール

映画監督・脚本家・小説家。
1964年10月9日生まれ。メキシコ出身。
劇場長編監督デビュー『クロノス』(92)が各国の賞で高く評価され、97年の『ミミック』でハリウッド・デビューを果たした。『デビルズ・バックボーン』(01)、『ブレイド2』(02)を経て、念願だったマイク・ミニョーラの人気アメコミの映画化『ヘルボーイ』(04)を実現。映画はヒットを記録し、続編『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(08)はスタジオをユニバーサルに移して製作。その間にスペインで製作した『パンズ・ラビリンス』(06)は、アカデミー賞脚本賞にノミネートされたほか、カンヌ国際映画祭など各国で高い評価を受けて気鋭の監督として国際的に広く認知されるように。07年にはペドロ・アルモドバルらとメキシコで製作会社「チャチャチャ(Cha-Cha-Cha)」を設立。『ロード・オブ・ザ・リング』の前日談にあたる大作『ホビット』シリーズでは脚本を手掛けた。10年『パシフィック・リム』で、久々に監督に復帰。14年にはチャック・ホーガンとの共著で発表した初の小説「ストレイン」シリーズ(09年)のテレビドラマ化が実現。本作に続き、今後は『Pinocchio』『ヘルボーイ3』『パシフィック・リム2』などの話題作が予定されている。

「2016年 『ギレルモ・デル・トロ クリムゾン・ピーク アート・オブ・ダークネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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