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みんなの感想まとめ
生命の本質を探求する本書は、物理学と生物学の境界を越え、生命現象を新たな視点から解明しようとする試みが魅力です。シュレーディンガーは、生命が「負のエントロピー」を利用して秩序を保つことを示し、DNAの...
感想・レビュー・書評
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オーディブルはシュレーディンガー『生命とは何か』を聞く。いまとなっては陳腐化してしまった箇所も、塗り替えられてしまった仮説も含まれるが、それでもなお、物理化学と生物学をつなげたシュレーディンガーの短い論考が物理学者に与えた衝撃は決して古びるものではない。シュレーディンガーのこの本を読んで生命科学を志す物理学者が大勢いたという歴史的事実をふまえれば、遺伝子の存在を予言した本書の価値は、想像以上のものだったのだろう。という建前は建前として、オーディブルでは図版を参照できないこともあって、言葉が右耳から入って左耳に抜けていくようで、あまり頭に入ってこなかった。まだまだ修行が足りないな。
「生物体の最も肝要な部分にある原子の配列や、その間の相互作用は、物理学者や化学者が従来実験的・理論的研究の対象としてきたあらゆる原子配列とは根本的に異なったものです」
「この言葉に生気を吹き込むために、後でもっと詳しく説明することですが、生きている細胞の最も本質的な部分−−染色体繊維−−は、「非周期性決勝」と呼ぶにふさわしいものだということを、前もって述べておきましょう。物理学で従来取り扱われてきたのは「周期性結晶」に限られていました。つつましやかな物理学者の頭脳にとっては、周期性結晶はふこぶる興味深い、複雑な研究対象です。それは、無生物界が物理学者の頭を悩ますもののなかで最も魅惑的で複雑な物質構造の一つです。にもかかわらず、それは非周期性結晶にくらべれば、かなり単純な退屈なものです。両者の構造の違いは、同じ模様が規則的な周期で何回も何回も繰り返されている普通の壁紙と、ラファエルの毛氈のような刺繍の傑作との間の違いと同じたぐいのものです。校舎は退屈な繰り返しではなく、巨匠の手になる手の込んだ、脈絡の一貫した、意味のこもった意匠が施されています」 -
現代の分子生物学的知識が当たり前となっている世代としては、当時何がわかっていて、何が不明瞭だったのかを理解していないと解釈が難しいなと思う。ただ、訳者の解説にある通り、遺伝子の存在を分子とみなし、物理学的な原子の無秩序からでは生み出され得ない秩序だった遺伝様式を示すことで、新たな理論体系の必要性を論じていることは、確かに現代の分子生物学の発展に寄与していることだろう。生物は素粒子や原子の物理的な振る舞いを制御して、秩序だった細胞活動を構成していることはすでに現代では明らかだ。今後は「LIFE 3.0」でも提起されていたように、意識や思考といった精神的な活動についての、新たな物理的定義や概念が必要になってくるだろう。
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シュレーディンガー「生命とは何か」読了。通常エントロピー増大の法則によりバラバラな状態で安定となる。しかし、生物体は「負のエントロピー」を食べて生きる事でその法則に抗う。それが複雑な機械のような生命の本質と説く。DNAの二重らせんの解明等その後の分子生物学の発展の起点となった名著。
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