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みんなの感想まとめ
終末の世界を旅する少女たちの物語が描かれています。文明崩壊後の廃墟を探索するチトとユーリは、時折危険に遭遇しながらも、のほほんとした日常を楽しむ姿が印象的です。ストーリーはシンプルで、彼女たちの旅その...
感想・レビュー・書評
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だあれもいない廃墟のような場所で、ポンコツ車両に乗りながら歩兵みたいな格好をした少女ふたりが巨大構造物の中をうろうろ散策する。ただそのシチュエーションを描きたいがために描かれたようなお話。
人物の描き方は4コマ漫画で使われそうなゆるく気の抜けたもので、たまに危険な目に遭うこともあるけれど、それがストーリーの起伏として大きな効果を持つわけではない。というか、ストーリーはあって無いようなもので、もうホントにタイトル通り「少女」が「終末」を「旅行」している絵。ただそれのみで進行していく。
なので人によっては何が面白いのかわからん、ということになりかねないと思う。
かつてどのような文化が築かれ、どのような出来事の末にこのような建物が出来、なぜ少女たちは取り残されたのか。そういった「世界の謎」みたいな部分は読んでいると何となく見えてくる。見えてくるけれど、だからといって謎が解かれることにより今の状況が変わるわけではなく、であるならば、すぐ隣にいる人と終末世界におけるこの旅行をのほほんと楽しもうかな。みたいな「前向きな諦念」。作中の言葉で言えば「絶望と仲良く」することを少女たちは選ぶ。
巨大構造物、廃墟、ミリタリー、百合、ロードムービー。ここら辺が好きな方にとっては間違いない作品ですね。あと登山もかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文明崩壊後の世界でチトとユーリが織りなす厳しくも柔らかな旅物語の漫画第6巻、完結です。
最上層へ到達し、ロケットや大図書館を発見するチトとユーリ。
幾つか発射されたロケットには飛び続けている機体があり、もしかしたら古代人はどこかで生きているのかもしれませんね。
それに加えてチトの好きな本で溢れる図書館での夢のようなひと時も終わり、厳しい現実が待っています。
文明の残骸を後にして残るのは、日々を食い繋ぐ生活です。
地球の文明はもう終わりですが、人間そして彼女たちが生きたことは無意味ではありません。
力強く輝き、そして終わるものに美しさがあります。
素晴らしい漫画でした。 -
終末世界を旅するチトとユーリの結末
アニメではそう描かれていなかったラストが物悲しくも美しい世界だった -
二人の旅もついに終了。どんでん返しはないけど、やり切った感はある。あと図書館がいい。作りかけの建物はいい。できあがって、朽ちていくのも悪くはないけど、期待とか未来とかが詰まっている。ケッテンクラートで風呂はチトの精一杯の供養なのかもしれない。珍しくやけくそでやけ酒なチト。ユーリがチトの性格把握して振る舞っていたんじゃないかと思われる節々が見受けられる。決してあほの子ではないし、チトもそれをわかっている。一瞬だけ、実は夢オチでした的な展開がよぎったけれど、うん、いい終わりだった。
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2018.4.1
BLAME!に終わりがないように、この作品にも明確な結末はない。
なぜならこれらの作品にとって旅そのものがテーマであり、道半ばという過程の状態にこそもっとも魅力があるからだと思う。
あらゆる人の人生が明確に始まりがなく、完成せずに終わるのと同じように、廃虚のもつある種の倦怠や虚無的な雰囲気に漂う2人の行く末はたよりなく、その寂しさに自己を投射する装置として
素晴らしく機能しているんじゃないだろうか。
常に未完の旅路を進まねばならない我々に、この種の作品は甘いお菓子のような娯楽を与えてくれる。 -
意志と表象としての世界2
コーヒーを「美味しい」と言って飲む。成長の表れ。ビールも気持ちよく飲んでるし、今更だが。
「もう寿命だよ」旅の足にしていたケッテンクラートがついに壊れ、旅が終わることを意味している。所詮徒歩ではたかが知れている。
「今の私達に必要なのは本の内容より、それを燃やして温めた水」絶望的な顔をして心の中で言うセリフだが、まさに状況を説明している。本は文明や知性の象徴。
最後のカロリーメイトを食べ、真っ白な床の引きの絵。世界にもう何も消費できるものが残っていないことを暗示する。
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