「毒親」の正体―精神科医の診察室から―(新潮新書) [Kindle]

  • 新潮社 (2018年3月16日発売)
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みんなの感想まとめ

親との関係に悩む人々に向けた本書は、発達障害を抱える親とのコミュニケーションの理解を深める手助けを提供します。読者は、親の行動を新たな視点から捉えることで、長年の怒りや苦しみを癒すヒントを得ることがで...

感想・レビュー・書評

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  • 姉が母親との関係に悩んでいたので、
    理解したくて読んだ。

    ・姉はどんな傷を受けているのか?
     どうしたら癒されるのか?
    ・いま絶縁状態だがどうしたら復縁できるのか?
    を知りたくて。

    →読んだ結果、
    ・私は姉ほど傷を受けてないけど、突然の噴火や物言いをする母の反応が怖くて?反抗期がなかったり、顔色を伺う人間になった。
    ★愛情あるしちゃんと育ててもらったからこんなこと思っちゃいけないと思ってたけどそんなことはない。親が悪い、と思っていいんだと確認できた。
    ★母親はきちんと「ごめん」と伝えるべき。
     主語を姉にして、自分の言動で傷つけたと認めてほしい。できれば診断も受けてほしい。
     →仲介に入る父にもこれを伝えたい

    ⚫︎メモ
    ・総論では悪いと思っているが、だって事実だから、と相手にとって嫌なことも言う
    ・言ったことを忘れる、というのはとりあえず反撃するASDタイプによくあること
    ・病気じゃないから治らない
     発達障害型の場合は治せないから、特性を理解して付き合い方を考えるしかない

    ⚫︎わかったこと
    ・母親はASD
     ・心の理論(相手への心の読み)の欠如
      (経験で蓄積しかできず、慮れない)
     ・不安や恐怖を感じることについて断定的に言う
     ・自分の考えを押し付ける)
    →物理的な課題遂行力はあるが、心を介すると「難しくてわからない」となる。だから相手が傷つくことを言うのに自覚がない。

    ⚫︎毒親の子はどうしたらいいか
    ・自分が悪いのではなく親の言動が不適切だった、と認識する。
    ・親や親を擁護する人に怒りを感じる。
    ・親にも事情があったと認める(認めることで、悪いのはやはり自分でなかったと確認できる)
    ・親にできることを整理する=期待を手放す

    ⚫︎具体的なアクション
    ・親への要望は手紙で伝える
     親が悪い、という言い方ではなくこういうふうに扱われて悲しかった、と私を主語にする方が効果的
    ・48時間が限度(親が気をつけても限度がある)

    ⚫︎親側がすべきこと
    ・精一杯愛してきたけど、ルールがわからないことで子供をふりまわし、ギョッとする言動をとったりしてきたことを認める
    ・主語が親だと自己正当化の域を出ない。主語を子供にして、子供にとって、こんな辛い経験だったという考え方をする
    ・自分の言動の非を認める。事情をしっかり説明して、詫びる。親ではなく1人の人間として。
    ・自分が発達障害かもと思ったらできるだけ診断を受ける。それが和解の鍵になることがありえる。

  • 自分の親は発達障害だったのではないか、と最近になってようやく気づいた。親への怒りに長らく苦しんでいる人にはぜひ読んでほしい。優しさと理解に満ちた言葉に、読むだけでも癒されるところがある。
    覚えておきたい言葉が多い。毒親に対する怒りを手放すには、大切な人の死を受け入れるのと同様のプロセスが必要である、というのは心にしみた。たしかに、「普通の親ならやってくれることをしてくれる親」像というものをあきらめきれないでいたことに気づいた。それが存在しないという純然たる事実を受け入れていくしかないのだろう。

  • 今まで親の言動が全く理解できないものだったが、親が発達障害だと考えれば納得がいく。
    私のことを愛してくれてるとは思うので発達障害という点を加味して冷静にコミュニケーションを取ろうと思えた。
    思い返せば冷静に話せばわかってくれる人だった。
    自分は健康な人間関係というものがよくわからない。
    これをテーマに自分を振り返りたい。
    毒親やアダルトチルドレンの本は何冊か読んでみたが一番しっくりくる内容だった。

  • 毒親育ちの人がトラウマや複雑性PTSDと密接に関わりがあることに記述かあって、ナルホド〜でした。わかりやすく理解が進む。

  • 自分自身が毒親になっているのではないか?と思い読んだ。


    毒親は多くの場合が発達障害、と恐ろしい現実が書いてあった。私自身も、もういよいよ検査診断を受けて、自分の社会的な立ち位置を明らかにしなくてはならない、と感じる。

    厳しい現実と未来を突きつけられる感じで、かなり絶望的な気分になった。発達障害はなぜこうも辛いことばかりなのか。血が呪われてる。泣けてくる。

    水島さんは優しいのか厳しいのか、わからない。歯に衣を着せない物言いをされてるだけで、ホントは優しい(忖度なしの人)だと思う。

    でもやっぱり忖度無しの「現実突きつけ」は正視できない辛さがあるな…凹む。

    必要悪でも無い発達障害の自分は、無敵化(ジョーカー化)してもおかしく無い。存在意義が極めて希薄。

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著者プロフィール

水島広子【みずしま ひろこ】

慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、対人関係療法研究会代表世話人、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン代表。主著に『自分でできる対人関係療法』『トラウマの現実に向き合う』(創元社)、『拒食症・過食症を対人関係療法で治す』(紀伊國屋書店)、『怖れを手放す』(星和書店)、『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)、『自己肯定感、持っていますか?』(大和出版)、『「毒親」の正体』(新潮新書)などがある。

「2022年 『心がスーッとラクになる 世界の美しい文様ぬり絵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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