【コミック】彼方のアストラ（全５巻）

感想・レビュー・書評

[たけうちさんの感想 · 2024年2月14日]

先日、宇宙探索隊のサバイバル記を読んだので、再読したくなった作品です
宇宙旅行がごくメジャーになっている未来の世界の高校生たちが、よその惑星に出かけてキャンプをし５日間過ごす…という溌剌とした導入から
予期せぬ事故が発生し、キャンプ地の惑星から何光年も離れた星系にワープをしてしまい、そこから試行錯誤して故郷の星まで帰るために、あちこちの星に立ち寄ってサバイバルを頑張る高校生たち！　という物語です
この子たちがとにかく、キャラ立ちもいいし、個性が溢れているし、それぞれの得意分野を発揮してあちこちの星での冒険を頑張る様が楽しく清々しいです
それだけでなく、惑星キャンプに参加するために無作為に選ばれたはずの彼らが、実は意外な繋がりをもっていた事が明かされたり、宇宙を航行してゆく中でのさまざまな苦難と、それを解決してゆくさま、『11人いる！』などの古典ＳＦ漫画を思い出すような展開もあり、読みやすくライトだけど、しっかりＳＦもミステリも楽しめる展開が大変素晴らしいです
１巻から５巻の表紙は続き絵になっており、笑顔で手を繋いで彼らの宇宙船アストラ号に乗り込む姿が描かれていますが、物語を最後まで読むと、最終巻に描かれた後ろ姿の人物がどんな表情をしているのかと思うと感慨深いですし、そして『彼方のアストラ』というタイトルに幾重にも含まれた理由にも、唸るしかない傑作漫画です
あと、巻末のおまけ漫画もめちゃくちゃクオリティ高くて、アストラ号内のクルーのみんなの日常がたくさん描かれていて、嬉しくなります　ずっと読んでいたい

[ほんたまさんの感想 · 2023年10月4日]

めちゃ面白かった。篠原先生ハズレなし。

[ymkmさんの感想 · 2020年5月4日]

スケ団の方の漫画。
ギャグとシリアスのバランスがよい。
スケ団は長くなって少し飽きがきてしまったが、本作は見事にアストラへの帰還までを描ききってよかった。
最初は単なるサバイバルものかと思ったけれど、まさかそんな事情があったとは。
面白かったです！

[糸さんの感想 · 2020年4月25日]

アニメが面白い

[たださんの感想 · 2020年4月21日]

安全な学校の宇宙旅行のはずが、遥か彼方の宇宙に飛ばされて、なんとか宇宙船を見つけて、故郷の惑星を目指すストーリー。

その中には、友情、恋愛、人間ドラマ、サバイバル、謎を探すミステリー、と様々な要素が入っている。ミステリーに至っては、誰が？　なぜ？　どうやったか？　推理もの全てが楽しめるようになっていて、面白かった。

個人的には、宇宙が舞台だけど、宇宙空間特有の、拡がり感が少なく、やや閉鎖的に感じたのが気になった。

また、熱すぎるストーリー展開や、濃淡のない、はっきりした絵柄は、好みが分かれるかもしれないが、５つの巻に上手いこと、まとまってるなと思いました。

[つきさんの感想 · 2020年4月13日]

連載開始から読んでいました。
スケットダンス的なギャグ路線のお話かとおもいきや、笑いあり涙ありの冒険譚。
めちゃくちゃ面白いです。
アニメも制作されましたが、アニメも原作の良さを失わせることなく、とても面白かった。

[茶柱たつこさんの感想 · 2019年7月27日]

少年少女宇宙漂流記・未知の惑星サバイバル・裏切り者は誰か・クローン・偽りの歴史など、盛り沢山な設定なのに冒険漫画として上手くまとまっている。5巻という長さも良い。
9人という多すぎない人数もキャラの個性が覚えやすく、どの子も可愛く思える。

シリアスとおバカのバランスが漂流物の悲壮感よりも冒険を楽しめるものになっているうえに、犯人探しのミステリー要素もある。

やはり水と食料の存在は大きい。
宇宙に投げ出されたときにスーツを着ていたことと、アストラ号があったことは偶然だ。
しかし考えてみれば自らのクローンを残したいと思うくらいに優秀な人物たちの遺伝子が集まれば、生存する可能性は高くなるというのも当然のことなのだろう。
政府に踏みつぶされることなく、彼らが彼らになった未来で良かった。

そういえば、ルカのオリジナルは逮捕されていないのかな。

[とだむしさんの感想 · 2019年5月12日]

3巻あたりからかなり引き込まれた。
謎が出てきては解決し、最初から最後まで綺麗に全て考え抜かれて作られ、そして全てが綺麗な形で（話数的にも）終えられた数少ない名作

惜しいのは物語に引き込まれるまで少し時間がかかったところ。
その分吸引力がすごく余韻が残る。

もっと彼らの冒険を味わいたかった

それくらいがちょうどいい

[あず：脳みそ新世界さんの感想 · 2019年5月11日]

面白かった…！宇宙を舞台にしたギャグ入り人間ドラマ？と思いながら読んでたら、実は骨太ミステリー。丁寧な伏線と回収。そして、すべては自分の選択、だなーと強烈に感じた。

[nyan0620さんの感想 · 2019年5月3日]

少年少女宇宙漂流記。

かなり読み進むまで、あのSKET DANCEの作者さんの作品だということに気が付かなかった（恥）。
SKET DANCEは、連載中に、時々読む程度だったけど、正直すごいと思っていた。少年ジャンプには、面白い連載がたくさんあるけど、学校を舞台にど真ん中の青春物語を描くのは、ラブコメやスポ根に軸足を置かないなら、ものすごく難度が高く勇気のいることのはず。読者のほとんどがリアルに学校生活を送ってて、ファンタジーでなければリアリティのない話は通用しないし、まっすぐな情熱が浮いてしまいがちの世情だし。だけど、覆い隠されがちな現実の不条理もしっかり取り込んで、個性豊かな登場人物が若い情熱を通す、それでいて笑いも満載な作品だった。

この彼方のアストラにも、前作のそういうとこは引き継がれているように思う。
次々と思いもよらないトラブルが起き、他のメンバーとぶつかったりしながら、絆を深めていく、それが、この物語のあらすじかも知れないけど、先が見えない時にこそアホほど明るいことが大切、というのも真理かも知れないけど、読者に投げかけられてくるものは、それだけではなく、そこがすごいとこだと思います。

[さきなさんの感想 · 2019年4月29日]

散りばめられた伏線を回収するのがすごい。スケットダンスの時から篠原先生のファンですが、これまた彼方のアストラでますます好きになりました。先生の頭の中どうなってるんだろう。たった5巻で思春期真っ盛りの少年少女が成長していく姿を描くのはすごい技術だと思いました。
あと（電子書籍はちょっとわかりませんが）5巻のカバー外した裏のちょっとした笑えるコマ、スケットダンス要素があってびっくりしたような、懐かしいような気持ちになりました(笑)