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Amazon.co.jp ・電子書籍 (376ページ)
感想・レビュー・書評
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東大卒、大手銀行のエリートマンである主人公は63歳で早期退職をする。プライドが高く社内で邪魔者扱いされる前に、「去り際千金」と早期退職を希望したのだ。しかし、仕事一本で趣味もなく、友達もあまりいない。仕事のない生活をどのように生きていくのか向き合う話だ。
最近では「人生100年時代」と言われるので、自分達の世代が何歳まで働いているか分からないが、自分だったらどうしたいのか考えさせられるきっかけとなった。
どのような仕事であれば年老いてもできるのか。自分にとっての趣味ややり甲斐は何なのか。働いているうちに考え始めておこうと思えた。 -
自分で自分のことを終わった人というのはいただけないわ。定年退職ってそんな気分になるものなのかもしれないけれど。どんなことでもいい、自分のやりたいことを見つけ、ガンガン挑戦していけたらいいな。
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人間らしさ、現実。とっても面白かった!母親にも勧めたい。父親はタイトルを見ただけでショックを受けそうだから、勧めない(笑)
私は今年30歳を迎える年齢だが、共感できることが多かった。20代の頃から、潮時にさっと離れられる大人になろうと思っているタイプなのもある(だから、この本を読もうと思ったのだろう)。
思い出には勝てない。
人生には底のときがある。
結婚はすべてがいい、とかすべてが悪い、とかではない。
人生は、その人のもの。若者には若者の考え方がある。白か黒かつけるのは難しい。頭で分かっていても、正しく行動できるとは限らない。解決方法は時間しかないこともある。信じた人と分かり合えるわけではない。人生はその人のものだから、と改めて思った。私も、私の人生を歩んでいこう。
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自分にも当てはまると思ったのは、自分が仕事に打ち込めるのは、妻が色々と我慢してくれているおかげだということだ。
夫婦仲がずっと良いところは本当にあるのか?と思いたくなるくらい、千草や壮介の両方の気持ちに共感した。
そして、壮介は我武者羅に頑張って東大の法科を卒業後、大手銀行で活躍した過去があるからこそ、周りの親戚、友人もある程度の尊敬の念を抱いているのかなとも思った。
自分が一生懸命頑張ろうとすると、何かを犠牲にしなければならないのかなと考えさせられた。犠牲にするのは夫婦仲なのか、友人関係なのか、それとも出世コース、会社内での利害関係?
全てを上手くいくように立ち回るのはなかなか難しい気がする。
この本を読んだ後は、やはり夫婦仲(1番身近にいる人)を大切にした方が良さそうだということ。時間は巻き戻らない。「あの時、こうしておけば良かった…!」と思っても後の祭りで、後からどんだけ妻のことを労っても手遅れだということ。 -
勤め人には遅かれ早かれ「終わる」時が来る。
肩書がなくなり、給料ももらえなくなる。
自分の存在価値が揺らぐのは仕方ないかな。
人生100年。ある年齢になったら「終わった」あとについて真剣に考えないとね。 -
まさに人生いろいろ。
定年すぎて自分探しを始めるのは厳しいなあ。
自分はまだまだやれる、っていう気持ちはよくわかる
「あなたはまだちゃんとサラリーマン人生を死んでないんだよ」って言われてたけど、なかなかあきらめられないですよね。
いろいろ身につまされます。
しかし「終わった人」って、ほんとに身も蓋もないタイトル… -
私もいずれ終わる人だ。
みんないずれは終わる。
出来るだけ働きたい気持ちと、もう少し自由な時間が欲しい気持ちの両方本当の気持ちだけど、コレを読んでなんとなくだけど働けるだけ働く方が良いと思えた。
ただ設定の夫婦がそれぞれお金持ち過ぎてちょっと現実的では無いなと思えてしまった。 -
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最近読んだ中で、6月の中では一番面白かった話!かなり引き込まれてもっと読み勧めたくなった。
ちょっとこの主人公のだめおじさん感というか、仕事をしだすといきなりオラオラ系になるのに家に帰るとかなり猫被ったひ弱になる感じにムカついたりもしたけど。
そして、妻のかなりドライな感じにも驚き。まぁそうなるよねもはや私もこのドライにすでになってるけど、、卒婚か~。やっぱり仕事を持って独立までして生きていく妻はかっこいいな!見習おう。 -
目を背けたくなるほど生々しいリタイア後の男の物語。哀愁なんてサラッとしたカッコいい言葉なんて出てくる隙もない。仕事はあくまで生きる要素の一つ。人生をソフトランディングして終われるように考えていかなきゃ。
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エリートたちが毎年このような終わり方をしているのかと思うと感慨深い。
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大ヒットしたらしい「定年」小説
舘ひろしと黒木瞳で映画化もされている。 -
主人公の田代は、東大法学部を卒業後はメガバンクに就職し、その後も着実に実績を上げて行った典型的なエリート銀行員だった。
がしかし、役員への路線が見えていたにも関わらず、気がつくと出世路線から外され、最終的には63歳で子会社の役員で定年を迎えることになった。
田代は自分のキャリアを考えると、この定年は納得できるものではなかった。
経済的には悠々自適の生活も可能となる資産は残したが、このまま仕事から離れることに忸怩たる思いがある。
俺は世間のジジババとは違うとの自負心と虚栄心が強く、隠遁生活などは考えられない。
そんな折、AI企業を立ち上げて急成長を見せている企業の青年社長である鈴木から、田代に顧問として会社を見て欲しいと依頼される。鈴木とはジムで知り合った関係だった。
好条件で鈴木の会社に迎えられた田代は、意気揚々と顧問として業務に励み、実績を積み上げて行く。
そんな折、鈴木が敢えなく急逝し、若手からの強い要望によって、家族に相談もなく社長職を引き受けてしまう。
当然ながら社長職には重い責任が果たされることになるのだが⋯ -
今、ワタシは、終わった人を読み終わった人。
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面白いとかではなく、示唆に富んでいるという意味で星5
「思い出と戦っても勝てない」という言葉が印象的だった。
過去に縋ってしまうかもしれないけど、過去と今を比較して悲しくなるのは馬鹿馬鹿しい。
過去は美化されるもの。
結婚生活は、楽しいばかりでは無い、夫婦も人間だから。悲しいけど。
夫婦は一切のことで依存するべきでは無いと再認識した。結婚は独立した人間が共同生活を送ることで、助け合いではあっても、頼り合いであってはならない。
良い時もあれば、悪い時もあるのが人生で、その良し悪しは運で決まることが多い。
いい方向に進むためにできることは、良い人間関係を作ることなんだろうと思う。
調子が良くても「今はそういう時」と思って謙虚でいたい。
人が何かに辛く当たるのは、それとは別のことでうまく行ってない時みたい。
何かがうまく行ってる時は、他のことに寛容になれる。
多分、この本が一番伝えたいのは、人の価値を肩書とか収入で測ろうとするのは、そういう社会に毒されているだけで、基準としてどうなの?ってところな気がする。
その肩書を「定年」という形で失った時に横並びになる基準って何の意味があるんだろう、そんな何も残らない虚像を追った人生にどれだけ価値があるのかとも思うし、それでも当時は満足感を得られたのも事実だろうとも思う。
価値の基準に答えは無いけど、最後に満足したら正解だろうか?
他人の基準を盲目的に取り入れるのは止めたい。
人は60くらいで死んだ方が皆ハッピーなんじゃないか -
定年退職した元銀行エリートマンが、その後の人生を悩みながら進んでいく物語。リアルさが凄くて面白かった。
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P22
だが、結局、名なんて刻めないものだ。それはすぐに忘れられる。
P297
世の中は、個人の能力だけで芽が出たり、渡って行けたりするところではない。
P463
「~すたども、人の行きつくとこは大差ねのす。~」
著者プロフィール
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