Hello,Hello and Hello (電撃文庫) [Kindle]

著者 : 葉月文

• KADOKAWA (2018年3月10日発売)

感想・レビュー・書評

[餅屋さんの感想 · 2022年8月22日]

悲しい理に閉じ込められてしまった少女【由希】の恋愛小説です。美人さんの少女に話しかけられた【春由】の一人称で始まります。各章冒頭の可愛いイラストから世界に入り、章を進むにつれ、少女と読み手だけが経験を積んで行きます。だんだん状況を理解できるようになると、急激にはなしに引き込まれ、最後まで一気呵成に…と良くできた構成です。青春ＳＦ？ライトファンタジー？ちょっと不思議な物語？　たくさんの「初めまして」に込められた切ない恋愛小説。続編も楽しみで、そちらでネタバレ感想を書きます。映画化して欲しい。（2018年）

[HACHIさんの感想 · 2020年5月15日]

あることがきっかけで1週間だけ人の記憶に残ることを許された女の子と、その彼女がずっと想いを馳せる男の子の喪失系ラブストーリー。
その1週間でどんなにお互いの感情が昂ぶっても、
8日目には男の子の記憶から（世界の記憶から）女の子の存在は抹消されてしまうという刹那。
恋を続けたくてもできないというもどかしさ。
設定としてはSFじみているものの、
もしかしたら実際に起こり得るかもな...と思わせるレベルのSFなので、読んでいて身近な世界観のお話として読むことができました。

著者プロフィール

第24回電撃小説大賞応募作『Hello,Hello and Hello』で《金賞》を受賞し作家デビュー。

「2022年 『この世界からまた君がいなくなる夜に』 で使われていた紹介文から引用しています。」