決定版 ビットコイン&ブロックチェーン [Kindle]

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  • 東洋経済新報社 (2018年4月13日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • ビットコインに関する技術的な解説,電子マネーとの違い,社会的な応用,そもそも貨幣とはetc

    中央管理者を置くブロックチェーンって意味あるん?って思ったけど,そういう存在があってもいいケースがあるんだなと思ったのが収穫.
    例えば,記帳内容の妥当性確認において法や物理的な制約に反してないか確認するのはアルゴリズム,インセンティブ設計だけじゃ難しそう.(法律行為の認証者としての特権保有者)

    ブロックチェーンエコノミーの3層構造
    ・ただの記録の羅列(インフラ)
    ・記録に意味を与えるサービス(契約,権利の移動,合意形成etc)
    ・意味だけでなく法の執行もする

    「化体」(けたい)=「形而上学的な価値が有体物に固着すること」らしい.
    貨幣はそれが金銭的価値という形而上的価値をもっていると社会に認められているもの

    ==========

    1ノードは最大8ノードと接続。支払いの伝言ゲーム
    BTCのトランザクションの全ては「誰かが誰かにBTCを渡した」

    全ノードが同じ台帳をそれぞれ管理→参加者の大半が善意を持っているならばシステムは有効にはたらく

    マイナーの報酬(固定報酬+送金手数料)も一トランザクションとして各ブロックに埋め込まれている

    アルゴリズムが資産(BTC)の取引を保証。
     発行量が制限されているから金融緩和に強い
     現実世界での資産取引に求められるあらゆるコストがかからない(紙幣、貨幣の発行、偽造防止、流通、法律、価値を担保するための暴力(軍、政治))

    リバタリズム、アナーキズムとの親和性。

    強制通用力が付与された貨幣を通貨あるいは法貨(法定通貨)
    強制通用力を認められた貨幣による決済は、額面で表示された価値の限度で最終的な決済と認められ、受け取る相手側はこれを拒否できない
     1万円のものを買う時,1万円分の日本銀行券1枚を差し出されたら対等の価値あるものとして受け取らないといけないが,BTC一万円分は拒否できる可能性がある 
     ⇨でも昨今の仮想通貨の熱狂を見ていると,仮想通貨を冷ややかに見る人はいるけど,それが一定の法定通貨と等価であることを否定する人はいないよね->暗黙的に価値を認めている?

    法定通貨ー>強制通用力
    電子マネーー> 転々流通生がない(C2C)
     ペイペイやLINEPAYはこれできる(提供者を介してるから違うか??)
      法律上の「仮想通貨」の定義をみてもあてはまりそうなきもするが

    ビットコインの原則はウォレットを自分自身で保持しておくこと(取引所は代わりに預かり安全に保管することに努める第三者)

  • バラ色の未来論でも、ごりごりの技術書でもなく、現実に仮想通貨やブロックチェーンを適用した場合の可能性や課題を整理・分析。今まで読んだ仮想通貨・ブロックチェーンの本の中ではいちばん納得感があって示唆に富む内容でもあった。
    特に、ブロックチェーンに基づくプラットフォームを3層構造として図式化して理解していこう、というのは、実務上もかなり有益なんじゃないか。ブロックチェーンに関わるプレーヤーは、自分たちがいったいどの層でポジショニングしていこうとしているのかを理解する必要があるんだろう。
    さすがに「決定版」と銘打つだけのことはあると思う。

    個人的には、スマートコントラクトの記述の際に、レッシグの「CODE」を引き合いに出すのはなるほどと思った。今になってレッシグが話題にのぼるとは、「CODE」というのは恐ろしく先進的な本だったんだな。10年経って、レッシグの考えたことが実現しつつあるんだね。

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