怠惰の美徳 (中公文庫) [Kindle]

制作 : 荻原魚雷 
  • 中央公論新社 (2018年2月25日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 初めて読むひと。
    タイトルとカバーに惹かれて。
    本当に怠惰だな〜というものから、全然怠惰じゃないじゃん!というものまで。おもしろい。
    怠惰だけどすごくまっとうな人だなと思う、仲良くしたい感じ。内容と文章もいい、選もいい。長編小説も読んでみたい。

  • Kindleの試し読みで面白かったから、その足で書店で買って読み始めた。が、あまり面白く感じない。スマホで片手でぽちぽち読む方が、いまどきの怠惰な態度に合ってるのではないか?
    (読み始めて数ページの感想)

  • 中味の濃い随筆、短編集。「私の小説作法」がいい。自分の内部の深淵(たとえそれが深くなくても)をしょっちゅうかき廻し、どろどろに濁らせて、底が見えない状態に保っておくこと。自分にも自分のことが分らないぐらい混沌とさせておくこと。「自分の水たまりに棲むものが竜であるか、ドジョウであるか、ミジンコであるか、一生かかってもわらないことだ」「小説家というものは判らない空こそ小説を書くのである」。
    ほかに、深海に棲む「チョウチンアンコウ」、東京都で教育関係の仕事に携わりながら博打に興じた「一時期」など優れた掌編あり。

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著者プロフィール

梅崎 春生(うめざき・はるお):1915年福岡市生まれ。東京帝国大学国文学科卒業。在学中に「風宴」発表。42年陸軍に、44年海軍に召集、暗号通信分遣隊長として坊ノ津で終戦を迎える。復員後、戦争体験をもとに『桜島』『日の果て』を発表、一躍第一次戦後派作家の代表的存在となる。『ボロ家の春秋』で直木賞、『砂時計』で新潮社文学賞、『狂い凧』で芸術選奨文部大臣賞、『幻化』で毎日出版文化賞。1965年没。

「2025年 『ウスバカ談義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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