怠惰の美徳 (中公文庫) [Kindle]

著者 :
制作 : 荻原魚雷 
  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • 初めて読むひと。
    タイトルとカバーに惹かれて。
    本当に怠惰だな〜というものから、全然怠惰じゃないじゃん!というものまで。おもしろい。
    怠惰だけどすごくまっとうな人だなと思う、仲良くしたい感じ。内容と文章もいい、選もいい。長編小説も読んでみたい。

  • Kindleの試し読みで面白かったから、その足で書店で買って読み始めた。が、あまり面白く感じない。スマホで片手でぽちぽち読む方が、いまどきの怠惰な態度に合ってるのではないか?
    (読み始めて数ページの感想)

  • 中味の濃い随筆、短編集。「私の小説作法」がいい。自分の内部の深淵(たとえそれが深くなくても)をしょっちゅうかき廻し、どろどろに濁らせて、底が見えない状態に保っておくこと。自分にも自分のことが分らないぐらい混沌とさせておくこと。「自分の水たまりに棲むものが竜であるか、ドジョウであるか、ミジンコであるか、一生かかってもわらないことだ」「小説家というものは判らない空こそ小説を書くのである」。
    ほかに、深海に棲む「チョウチンアンコウ」、東京都で教育関係の仕事に携わりながら博打に興じた「一時期」など優れた掌編あり。

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著者プロフィール

梅崎春生

一九一五(大正四)年福岡市生まれ。小説家。東京帝国大学国文科卒業前年の三九(昭和十四)年に処女作「風宴」を発表。大学の講義にはほとんど出席せず、卒業論文は十日ほどで一気に書き上げる。四二年陸軍に召集されて対馬重砲隊に赴くが病気のため即日帰郷。四四年には海軍に召集される。復員の直後に書き上げた『桜島』のほか『日の果て』など、戦争体験をもとに人間心理を追求し戦後派作家の代表的存在となる。『ボロ家の春秋』で直木賞、『砂時計』で新潮社文学賞、『狂い凧』で芸術選奨文部大臣賞、『幻化』で毎日出版文化賞。一九六五(昭和四十)年没。

「2022年 『カロや 愛猫作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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