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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988142363015
感想・レビュー・書評
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「X-MEN」シリーズの主要キャラクター「ウルヴァリン」ことローガンの最期を描いた映画。
同じマーベル・コミックから生まれた作品でありながら、昨日観た『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』とは正反対の、ダークでシリアスなストーリーだ。
無敵のスーパーヒーローが老いて能力を衰えさせた落魄の姿が、リアルに描かれる。
ローガンは運転手として働いて細々と生計を立て、認知症になった「プロフェッサーX」を介護しながら暮らしている。
彼らと同じミュータントは、もう25年も生まれておらず、絶滅の危機に瀕していた。
そんななか、ローガンは「ローラ」という11歳の少女を守ってノースダコタまで送り届けてほしい、という依頼を受ける。やがて、ローラもローガンと同種のミュータントであることが判明する。
ローラたち(ほかにもミュータントの子どもたちがいる)を葬り去ろうとする組織から守るため、ローガンはボロボロになった体に鞭打って、最後の闘いに臨むのだった。
……と、いうような話。認知症の老人を介護しながら闘うヒーロー! こんなにシリアスでリアルなヒーロー映画は前代未聞であろう。
最後に残った子どもたちに希望を託そうとするあたりも、少子化社会のメタファーに思えなくもない。世界一の速度で少子高齢化が進む日本に住む我々こそ、いちばんローガンに感情移入しやすいのではないか。
まあ、そんなふうにこじつけなくても、ローガンのアメコミ・ヒーローらしからぬ悲壮な闘いぶりは、それだけで十分感動的だ。
ローラ役の、すごく大人びた顔立ちの12歳の美少女、ダフネ・キーンの演技も強烈な印象を残す。
彼女が死んだローガンを弔うため、聖書の一節の代わりに『シェーン』のセリフを暗誦するラストシーン(なぜ『シェーン』なのかは、観ればわかる)は、感涙必至である。
ローラたち――最後に残ったミュータントの少年少女が希望の未来を探して旅立つ、余韻嫋々の幕切れ。それは、『スラン』から『地球へ…』に至るまで、あまたあるミュータント・テーマSFの名作の読後感に、勝るとも劣らない。
エンタメではあるが、観る者に娯楽を超えた感動を与える傑作。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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