【コミック】バイオーグ・トリニティ(全14巻)

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感想・レビュー・書評

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  • Twist and Shoutが頭の中をぐるぐるする。


    与えられた問題を解くよりも問題を見つけるほうがずっと難しい。
    密室殺人の目的は自殺の隠蔽のため。
    人は神をもだませるのか。

    舞城王太郎が好きなので読みました。
    いつも通り残虐すぎるところもあれど、残虐な描写には意味がある。ということ。
    そしてあとで読み返すと、確かに背景のかきこみ方が全然違って驚きました。漫画ってすごい。

    マルボロさんが彼女にタバコをくわえさせてあげるところと、穂坂の涙がフミホにかかるところがロマンチックで好きです。

    あなたのために何もかも犠牲にしない、という愛。
    愛は祈り。生きていてほしい。幸せであってほしい。あわよくばこの気持ちが届いてほしい。
    祈るだけなら誰でもできるけど、それをどこまでも行動にうつすから、それが可能だから世界が壊れかけてたわけで。どうするのが正解か、話に追いつけなくて、それがよかったけど、フミホのあなたに忘れてもらえる世界を創るっていうセリフでなんとなくぴんときました。フミホが世界そのものなんじゃなくて、フミホの世界にみんながいるのではないかと。宇宙の成り立ちに答えが出てることに違和感をもつべきだったのかな。

    なにもかも思い通りにいかないから、先が見えないから生きてるって実感するのか、わかりきった安心に浸りたいのか。どちらも本音で、その間をいったりきたりできる、振り幅があるのが健全な精神の証拠なんでしょうね。

    ジブリの女の子は恋をすると空を飛べなくなる。舞城の女の子は愛で満たされると他人の物語も声もいらなくなって、自分の人生を歩き始める。もう他のなにかで空っぽの中身を埋めなくてよくなる自由。

    恋のその先を知りたい人は必読かもしれないです。

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