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感想・レビュー・書評
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三浦英之のノンフィクション「五色の虹」読了。
傀儡政権下の満州で、真の「五族協和」という理念のもと開校した建国大学に集ったアジア各国のエリートたち。
戦況の悪化で志半ばに散り散りになり、指名手配、抑留生活、抗日、政財界入り、再開、それぞれが波乱の人生をどう生きたか。
大戦や満州国といったテーマが好きな人はもちろん、そうでない人も惹きつける本だと思う。 -
今年上半期No.1かな。とても良かった。満州に建国大学という五族協和を謳った大学があったこと、そして学生たちは本気でそう考えていたこと、優秀な学生たちの戦後がどの国民であったか、というかどこで終戦を迎えたかによって如実に違っていたという事実に驚き、ショックを受け、そして感動する。著者は私と同い年だが、35歳時の取材によるという。インタビューから諸事情により出版までは4年以上かかった。証言者すなわち建国大学卒業生は当然ながら80-90台のご老人たちで、証言を得るには本当に最後の機会だった。出版時にはインタビューした何人も亡くなっているのだから。この本が存在できたことが奇跡のようにも感じられる。尚、個人的にある意味衝撃だったのは戦時中残酷な指示を次々と出し、サイコパスとしか思えない辻政信が、建国大学教官であったこと、そして学生たちへの態度はまさに良い教師そのものであったこと。
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