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Amazon.co.jp ・電子書籍 (163ページ)
感想・レビュー・書評
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養老孟司先生の、エッジの効いた本
この本を読んでいると、自分が世の中に飲み込まれて生きていることを痛感させられる。
そういう見方ができる!
本質はきっと、こうなんだろうな!
そう思わされる言葉がが散りばめられている。
自然は騙せないと思う。 -
この本は語りおろしではなく、養老氏自身の文章で書かれているように思った。硬いようで、どこかすっとぼけたおかしさを感じる。冗談だか、皮肉だか、どこまで真面目にいっているんだろうと思いながら読んでいると、ときに鋭く「おまえの考えはどうなんだ?」と問い返されるような、目が覚めるような気がするところが出てくるんだよね。
養老氏が禁煙の風潮に怒りを感じているのは、あちこちで感じるところ。
「私は禁煙主義者で、ゆえに日に数十回、禁煙している。タバコを止める快感というのがあって、それに引きずられてしまうらしい。」
禁煙なんか簡単だ。私は何十回もやっているといったのはタシカ、マーク・トウェインだったと思うけど、それもひょっとしたら養老氏の本で知ったのかもしれない。
「
学校の先生方の集まりがあって、講演を依頼された。当日、控室で講演時間を一人で待っていたら、若い先生が来て言われた。
「先生、間もなくお迎えが参ります」。
まあ、私は間もなく八十歳だから、お迎えが来るのはわかっている。そりゃわかっていますが、突然いま阿弥陀様にお迎えに来られても、ちょっと困りますなあ。正確にいえば、私は困らないけど、あなた方がお困りになるのでは? 今日の私の講演時間をどう消化するんですかね。
」
というくだり。たまたま電車で読んでいたんだけど、読んで吹いてしまった。笑いをこらえるのがつらかった。こういう話って、なんで吹いちゃうんだろうね。
少し前に買って読み始め、そのときはなんとなく読み進められず、積ん読に。ふと思い立って、ページを開いたら、今度は楽しく最後までほぼ一気に読んだ。やっぱり本っていうのは、読むタイミングというのがあるね。 -
P43
人間の作ったものに
興味はない
P44
自然を感性で捉えれば風流になり、
理性で捉えれば学問になる
P44
認識は内容ではない。行為である。
もっというなら生き方である。
世界をどう見るか
それで生き方が違ってくる
P80
すでに定められた予定とは
すなわち現在である
P81
過去と未来は意味が内容があるが
現在が過去と未来を切断する時点だとすると
時の一瞬でしかないから
そんなものには実は内容がない。
それなら(現在は)「ない」と同じである
P95
結婚相手の現物なんて
ノイズだらけで
情報処理が困難である
P95
現物は、不潔、猥雑、訳がわからない
P141
意識という働きは
意識とは別のものが管理している
P143
情報化社会とは
要するにすべてが意識化される社会である
P144
「生きていればあとは死ぬだけ」
因果関係なんてそれで十分ではないか
P163
抽象的なものを考えるのは
面白くない。
結局具体的なもので人は生きる
P163
この世での要件は
あらかた済んでしまった
P180
お金は抽象
P187
お金は単に使う権利だから
それ自体は何も生み出さない
P212
就職とは既成の社会組織に
組み込まれること
P212
現代社会から「外れている」人に
注目する
P216
現代の問題は
一般論としての人生と
個々の人生の乖離である
P218
人の性質の多くをノイズと見なし、
そうでない部分を情報として処理する。
そういう世界に現実の人間としての
未来はない
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