貴族と奴隷 (幻冬舎文庫) [Kindle]

  • 幻冬舎 (2018年4月10日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 監獄実験みたいだった。人はあんなにも残虐になれてしまうのかな。ただただこわい。

  • スタンフォードの監獄実験を想起させる物語の内容だった。登場人物の感覚が麻痺していく様子がわかりやすく描かれていて、スラスラ読めるのにゾッとするような感覚になった。主人公でもある盲目の少年は、この物語をもっと面白くしてくれた。気になる方は是非読んでみてください。

    山田悠介さんは私の小説人生を充実したものにしてくれる…中学生の時から、山田さんの本を結構読んでるけど、ハズレがないので大好きです。

  • 突如謎の男たちによって集められた中学生たちが、それぞれ貴族と奴隷という立場に分けられてしばらくの間生活するさまを観察されるという話。特異なのは主人公が全盲ということ。なかなか見かけない設定に惹かれて読み始めたけれど、結局男たちの真の目的とは?主人公たちはどうなったのか?気になるところがはっきり描かれていないのでちょっと消化不良気味。逆に言えば人それぞれの解釈で想像しがいがあるのかなぁと思いました。

  • 実際に行われた実験を元にした本です。読んでいくうちに立場によって欲や権利、態度が変わっていくのだと分かりました。立場って怖いですね。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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