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Amazon.co.jp ・電子書籍 (177ページ)
みんなの感想まとめ
高齢者の孤独やセルフネグレクトといった社会問題をテーマに、主人公が仲間と共に逆境を乗り越えていく姿が描かれています。バブル時代に成功を収めた作家が、世間から忘れ去られた後の苦悩や葛藤をリアルに表現し、...
感想・レビュー・書評
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セルフネグレクトという言葉を初めて聞いた。
育児放棄はネグレクト。
セルフネグレクトはそれを自分に対し行うこと。
社会や職場で活躍の場を失った高齢者が、病気にかかっても医者に行かず、日常生活のすべてにおいて無気力になって最悪孤独死すること。
自分は社会にとって、だれにとっても必要じゃないと現実をつきつけられるのはとても苦しい。
バブル時代は流行作家として脚光を浴びるも世間に飽きられ干された蝶子。
「あたいが書く限りあたいの小説は認められない」という血を吐くような絶叫が突き刺さる。
ゴミ屋敷をニュースに取り上げられネットで叩かれた蝶子を一途に心配し、仲間のサポートを得て逆境をひっくりかえしたまり子の発想が見事。
とんとん拍子にうまくいきすぎなきらいはあるが、この作品はこれでいいと思う。
80歳のおばあちゃんが試行錯誤しながら、けれどもその頑張りを認めてくれるよい仲間(世代年代問わず)に恵まれ、タフに前向きに突っ走っていく姿はどうしたって応援したくなる。
主人公の周囲に悪人がいないので安心して読める。
エキセントリックな言動が目立つ人物や、訳ありでこじれてしまった人間こそいるが、そんな彼らにストレートにぶつかって気持ちを変えさせていくまり子の衰え知らぬガッツが痛快。
スランプに陥った小説家のあり方、苦悩や葛藤などもリアルに描写され、クリエイターをめざす人間にもいい刺激になる。
個人的には実写ドラマで見たい作品の上位。 -
社会問題のあぶり出し方とその解決一例がやさしくって好きだし、信頼している。
おざわゆきの作品
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