自分の頭で考えたい人のための15分間哲学教室 [Kindle]

制作 : 白取春彦 
  • 文響社 (2018年3月30日発売)
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みんなの感想まとめ

哲学を通じて自分の思考を深めることができる一冊であり、さまざまな哲学者の考えを引用しながら、読者に知的刺激を与えます。哲学の学びは、選択の多い現代において自分のスタンスを見つける手助けとなり、特に優柔...

感想・レビュー・書評

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  • 考えうる哲学の疑問のほとんどが網羅されていると思う。1章が短いので目次をみて興味のある章を読むだけでも面白い。いろんな哲学者の名前や思想が随所に散りばめられているので、そこからさらに深く掘り下げることもできる。

    その中で気になった文章をひとつ。
    「社会が機能するのは、人々が欲するものが多様だからだ」
    SNSが普及して人々が触れられる情報は多くなった反面、いいねやユーザービューが数値で見えることによって「みんなが選んだもの」に反射的に人々が群がるようになり、欲するものの多様性が損なわれたような気がする。極端に寄りすぎれば災難を招く。たとえその災難を食い止められなくても、立ち止まって自分の頭で考えることはできると思う。

  • 哲学に関して網羅的に勉強したい人、考えたい人向け。

  • 哲学の本と言うと、哲学史に沿ってかみ砕いた啓蒙書が多いと思うが、本書はいろんなケースごとに、その都度各時代の哲学者を引用している。

    なので網羅的に哲学に詳しくなることは出来ないと思われるが、タイトル通り自分の頭で考えたい人には、知的刺激を与える書となっている。

    哲学の本は仕事で消耗しているとなかなか手に取りづらいと思うが、論理的思考力を鍛えることで仕事力にも好影響があると思われるので、手に取ってみてはいかがだろうか。

  • 哲学の思想が網羅されていて、時々読み返すとよい。

  • 自分の「生き方」というと大袈裟かもしれないけど、自分のスタイルやスタンスについて考えていかなくてはとこの頃よく思わされる。

    人生は選択の連続という言葉は飽きるほど聞いたけど、真剣に考えたことはなかった。
    その選択にはトロッコ問題に代表されるような簡単には選べないものがいくつもあって、自分がそれに出くわすことは想像に難くない。
    その選択に対する自分のスタンスが決まっている人、つまり後悔の無い選択を迷いなく下せる人はどれくらいいるだろうか。
    その選択をする時は多分、じっくり考える時間もないだろうし、自分の思考力が正常な状態でないことも多いだろう。

    哲学を学ぶことはそんな時のために役立つ。自分の考えがブレないために役に立つ。
    優柔不断で考え過ぎだという自覚のある人は触れてみて確実に損はしないと思う。
    逆に、うじうじ考えるのが大嫌いで直感派の人には必要ないかもしれない。
    何が正しいとかは無くて、判断が個人の裁量に任される時の自分の行動の根拠になるのが、自分は何主義か。
    帰結主義(行為がもたらした結果によりそれが正しいか判断)、意図主義(何をしようとしたかにより判断)、利己主義(自分の利益になるかどうかで判断)、利他主義(他の人に利益をもたらしたかどうかで判断)、快楽主義(それが快楽を生むかで判断)、、、
    色々ありすぎて疲れてしまうし、正解はない問題だから、ほっときたくなる。
    でも、考えるのがめんどくて後回しにしているといつの間にか戦場に立って、気づいたら罪のない子供を射撃していることになる。

    自分が考えることを怠ったがために、
    「気づいたら殺されていた」ことより、「気づいたら殺していた」ことの方が恐ろしく感じる。

    哲学勉強して良かった!と感動するような場面に遭遇することはきっとこの先ないだろうけど、これからしていく選択の一つ一つの根底に自分があればいいなと思う。

  • やっぱり15分間哲学教室なので、全体的にさらっと。というか、とにかくいろいろな考えの哲学者がいるんだなということだけはよくわかった。

    言葉を持ち、言葉にすることが全ての始まるのような気がして、言葉を持つことの重要さを感じた。

  • この本を読んで衝撃を受けたこと:
    パナパティコンという円形刑務所は、囚人同士が監視する仕組みだと誤解していた。実際は「看守に見られているかどうか分からない」という状態を保つことで、自分で自分を監視する視点ができるというものらしい。
    この本を読んで実践すること:
    エピクロスの推奨する方法を採用してみる。
    欲しいものの価値を確認する方法で
    「それを手に入れたら、自分の生活はどんな風に良くなるだろう」
    「それがなかったら、今の生活の質がどんなふうに下がるだろう」
    と考える。

  • 2020.08.04

  • これは良書。哲学の書籍はいくつか購入したが、どれもとっつき安いとは言えなかった。それぞれの章が大体15分程度で読めるのでこの邦題をつけたのだろうが、本当にそのぐらいの時間で1章を読み終えることができる。また、オムニバスだと、プラトン、アリストテレス、カント、ハイデガーと哲学者ごとの章立てをする本が多いが、この本では章ごとテーマがあってそこに登場する哲学者は複数いて、時系列や関係性を理解する上でも有機的に知識を得ることができる。端々で、著者のアン・ルーニーさん自身の受け止め方もポロッと書かれたりしていていい。
    哲学って小難しくって嫌だ、と言わず、哲学者が幸いっているから、とうんちくためでなく、これを通しで自分の考えを展開していっていいんだという自信というか納得感を持つことができるでしょう。

  • ただの知識を与える本ではなく、問いを考えさせる(しかも小難しい言葉尻でなく)内容でよかった。

  • 哲学の本。
    存在など深遠なテーマについて哲学的視点からの論点を提起され、わかりやすく伝えてくれる良著。面白い。

    メモ
    ・存在しているという証明はどうやって行うのか
    ・何かしら知覚するから存在している。知覚されないものは存在しない。という考え方。
    ・合意的現実。多くが信じる現実。

    ・知識とはどうやって習得されるのか
    ・もともと知識を持っているものが開放されるだけではないのか
    ・目の前に見えている赤は本当に他の人と同じ赤なのだろうか。
    ・ものごとを生まれつき知ってはいないが、知る方法を既に知っている。

    ・世界はどのように分類されるべきか

    ・我々は自由意志で決定しているのだろうか

    ・人間の存在はどう生きるかによって定義される

    ・あなたのうちどの部分があなたなのだろうか

    ・どの段階で人間に意識が発生するのだろうか。胎児はどうなのか

    ・あなたがあなたであるのは何を持ってなのか。遺伝子なのか、仕事なのか

    ・良いことをすれば報われるのだろうか。因果は巡るのか
      カルマ、輪廻転生の考え方は人々を服従させるのに役立つが本当だろうか。
      我々は公平という概念によって正当化しようとする。
      神は人間に関心があるのだろうか。無関心な可能性だってある。
      むしろ大いなる目的はあっても、個別の人間には興味が可能性も。
      なぜ善良であるべきなのか、実はそれはそのほうが自分自身幸せでいられるからなのかもしれない。

    ・哲学が考える幸せになる方法は少なくとも三つ
      快楽を追求すること(楽しい経験をたくさんすること)
      人生を充実させること
      感情面で自分を肯定的に感じられるか、情緒豊かな時間を過ごしていると感じられるか

    ・快楽にも肉体的な快楽、感覚的な快楽がある。
    ・エピクロスの考える幸福 食べ物、家、健康と言った基本要素以外に不可欠なものは友人と自由と思索(知的な刺激と会話)

    ・永遠に生きられるのは本当に良いことなのだろうか。生きることに何の意味があるのか。

    ・あなたは神を信じるか。

    ・言葉とは何か。本心を表すものなのか。言葉の限界は。言葉がなくても怒りは存在するのか。
    すべてのものはそれが何か「ではない」ということで定義される。

    ・正しさとは何か、どこから生まれるのか。常に正しいこと、常に間違っていることなどあるのだろうか。
     →黄金律 自分が扱ってもらいたいように人を扱いなさい。
         自分がそうして欲しくないと思うやり方で人を扱ってはならない。

    ・人間の意図と結果はどちらが重要だろうか。
     カントは意図を重視。
     法的な罰は実際の結果と起こりえた結果両方を考慮に入れて決定されなければならない。

    ・目的はどこまで手段を正当化するか。戦争は正義のためでも良いのか。力こそが正義なのか。争いを起こさないために。

    ・平等とは何か。奪うことのできない権利をどう考えるか。不平等な能力から生まれる格差をどう考えるか。機会の不平等をどこまで是正すべきか。公正な機会の平等を目指すために逆に差別が生まれないか。

    ・高潔な生活へのアプローチは二つ。他社に奉仕することに自分の人生を捧げること。日々の暮らしに流されることなく、瞑想や祈りを通して悟りや心の平安を求めること。

  • 有名な哲学の話をさらっと掬う本です。目新しいことは特にないですが、一つのセクションが短く難しいことは書かれていないので、哲学のことは何も知らない人は読んでも良いかもです。一応最後まで読みましたが、高校の教科書に載ってたようなことしか書かれてないなと思いました。

  • どの章も考えさせられるけど、段々と難しくなったと感じた
    答えが出せない、今日と明日の午後では答えが違う、答えなど無いのかもしれない、それでもかんがえつづけるのが哲学なのかもしれません

  • これを中学生レベルで目線を低くすると、あたりまえのことが新鮮かもしれない。なんで東洋哲学がまったくないのだろう、という不満があるが、これは哲学の解説本ではないので、当然かもしれない。とりあえず入門書としては読める程度である。

  • おもしろかったー!
    所々小難しい内容もあるけど、項目も細かく分かれているので必要な部分だけ読むのも良いと思います。哲学の本を立て続けに読んでるけど、現代の最新の状況にもマッチしていておもしほかったです。
    ドローンの話やすっきり解決しないパターンについても、こういうアプローチならこう、違うアプローチならこうと大学の講義を聞いているような気持ちになりました。

    哲学は生きる上で、また仕事の上で自分の知恵となってくれるので好きなことを好きなだけ吸収しておく必要があるなと感じました。

  • 人は物事を考えず流されて行動する。それは楽だからだ。しかし、最終的に自分が好まない結果になり、自分に言い訳をして事実を受け入れるか後悔することになる。
    自分は自分の心と向き合い自分にとって最善の行動をして自分に言い訳をせず後悔しない人生を送りたい。そのためには固定観念や常識を崩すための哲学が有効だと考えている。
    本書は自分に向き合える教えがぎっしり詰まっていた。どこから読んでも良い構成になっており、各項目が15分ぐらいで読めるのが良い。「難しい哲学書はちょっと…」という方にお勧めしたい。

  • 諸学の基礎は哲学にあり。母校の建学の精神です。第4次産業革命と言われる時代に哲学が持つ意味を見つけたくて読みました。

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著者プロフィール

アン・ルーニー(ANNE ROONEY)
ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで博士号を取得。ヨーク大学、ケンブリッジ大学で教鞭をとったのち著述業に。歴史・哲学から科学テクノロジーまで幅広い分野の入門書を多数、手掛けている。ケンブリッジ在住。ケンブリッジ大学ニューナム・カレッジのロイヤル・リテラリー・ファンドのフェロー。

「2018年 『自分の頭で考えたい人のための15分間哲学教室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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