敗者復活の「学問のすすめ」: 現代の身分制度を生き抜く知恵 [Kindle]
- 1日30分株式会社 (2018年3月30日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (183ページ)
感想・レビュー・書評
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今、日本で漂っている「自己責任論」の安易な「処方箋」を、
一冊の本にすると、こうなるのかなと思います。
今も昔も社会は凄く冷酷で残酷です。
今のあなたの状況を生んだもの、
そして、これからあなたに訪れる未来は、
全てあなたの行動によるものです。
だから、もっと努力し、
もっと工夫し、もっと試行錯誤し、
戦略的に行動しなさい。
そうすれば、
今よりも、あなたが良くなる確率が高まりますと。
この論理を、現代の社会状況に当てはめるのは
非常に危険だなと思います。
なぜなら、「わかり易過ぎる」からです。
イジメられている子に対して、
イジメられているのは、君にも責任がある、
だから、自分を変えて、見返してやろう!
と言っているような感じです。
これは、あまり良いとはされていない、
イジメられている子に対する助言です。
100人が一生懸命やって、80人ぐらいが「豊かさ」を感じられる社会なら、
100歩譲って、著者の意見は、悪くはないと思いますが、
10人も「豊かさ」を感じられない社会なら、
その啓発は、害悪だと思います。
少数が幸せになって、あとは、自己責任によるものだから、
しょうがないよね、
これば助言ではなく、一種言葉の暴力です。
著者の年齢は40代後半です。
日本経済が一番輝いていた絶頂期であるバブルと
その転落、そして、今に続く停滞を知っています。
また経営者だけあって、いろんな修羅場を経験してきているでしょう。
もちろん著者は、1945年~85年の40年間で、
日本の労働人口は4000万人以上増え、この爆発的な増加が、
日本に経済成長をもたらした主因で、
かつ消費市場も拡大していったと知っているでしょうし、
また、日本これから逆に40年間で3,000万人労働者が減るということも知っているはずです。
これは、考えればわかることで、
日本のこれからは、資本主義諸国が、歴史上で全く経験したことのない未知の状況に陥ります。
その混乱は、現在でも散見されます。
この激変している日本の社会状況下で、
福沢諭吉の名著をもじった啓発本を出版したと思うのですが、
内容はというと、個人の付加価値を今の市場で取引されている
「人材価値=学歴、所属先、身分、能力」に照らし合わせて、
どう上げていくか、そのベースなる考え方が書かれています。
自分がこうしてきて、うまくいったから、
「こうした方がいい」と言っているだけに過ぎないのかなと思います。
それを一般論みたいに語るのは、相当危険だと思います。
少なくとも主張を補えるだけでのデーター、ワラントも明示されていません。
少なくとも、私にとっては、参考にはなりませんでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好奇心旺盛で、医療専門職で、決して高学歴ではないけれど、学ぶことが好きなわたしに刺さりました。
ビジネスマンではないけれど、学ぶことの大切さ、大人になっても子供のように学び続けていいんだ!と背中を押されました。自分を信じて学び続けていれば自己投資となり自分が豊かになるとおもいます。
著者の娘に対してかかれた書でしたが、このようなパパに育てられた娘さんは羨ましいです(^^)
私も父を尊敬しているので重なるところがありました。 -
学問のすすめの考え方から学べる内容を分かりやすく書いた本。学問のすすめの内容そのままとは違うが、人生における考え方が学べるいい本だと思った。参考になったのは、以下。
1.自分の能力の上限を上げるには、今までやったことのない時間の使い方、お金の使い方をする。
例えば、今までオーディブルで月に1冊程度しか読まなかったのあれば、月に5冊読んでみる。そうすると月に3冊読むのが大変だと思わず平均して読む本数が増えるようになる。
2.頭の中を見える化する。具体的には、紙に書き出してみることで頭の中がスッキリする。頭の中だけで考えていても同じような考えがグルグル回るだけで何も解決しない。メモ書きをすることで思考力も鍛えられいいこと付くめだ。これからは頻繁に実施していこうと思った。 -
2021/2/18 7/30
娘さんに向けて書いた本ということで、内容がスッと入ってくるわかりやすい文章。
現実が正解、事実、というのにぐっときました。時間とお金の使い方変えていきます…! -
子供が大きくなったら読ませたい本!
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現実的な内容が書いてある。
勉強しないと逆転できない -
バカとは、同じことを繰り返しているのに、今までと違った結果を望むことだ。
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横書きは読みにくいー。
やっぱ勉強は大事だね、という本。ごもっとも。
「敗者復活」という言葉遣いが、なんか響く。 -
もう少し広がりが欲しかったです。
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①勉強することの大事さ
②コーチを付けることの効率性
③逃げない。