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感想・レビュー・書評
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サイコパスの真実。カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校大学院修士課程修了で筑波大学教授、保険学博士の原田隆之先生の著書。サイコパスの怖いところは本当のサイコパスほど周りにはサイコパスであるとは少しも思わせないこと。サイコパスであればサイコパスであるほど社交的で話し上手で自信に満ちあふれた魅力的な人に見える。サイコパスを正しく理解してサイコパスから自分の身を守るためにはサイコパスの真実とサイコパスの正体を知らないと。
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サイコパスに関する本を読むのは2冊目で、
新しい情報はあまり得られなかったが
サイコパスを重要なポストに就かせるべきではないことが、はっきりと書いてあった。
巧妙に人を操っているので
職場にまぎれていても見つかりづらい。
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Amazonレビュー数は少ないけど、中野信子さんの方よりもこちらの本のほうが分かりやすかった。
サイコパス傾向が高い人への対処法
・むやみに近寄らない
・表面的な言葉を鵜呑みにしない
・一人ではなく複数で会うようにする
・自分の個人的なことを話さない
・本人の経歴等は客観的証拠を元に判断する
・組織では重要な意思決定ポジションや個人情報を扱うポジションにはつかせない -
【書誌情報】
『サイコパスの真実』
著者:原田 隆之(1964-)
シリーズ:ちくま新書
946円(税込)
Cコード:0236
整理番号:1324
刊行日: 2018/04/05
判型:新書判
ページ数:256
ISBN:978-4-480-07137-8
JANコード:9784480071378
人当たりがよく、優しい言葉をかけ、魅力的な人柄。だけど、よくよく付き合うと、言葉だけが上滑りしていて、感情自体は薄っぺらい…。このような人格の持ち主を「サイコパス」と心理学では呼ぶ。近年、犯罪者の脳の機能や構造などが明らかになり、サイコパスの正体が明らかにされつつある。本書では、最先端の犯罪心理学の知見にもとづいてサイコパスの特徴をえがき、ヴェールに包まれた素顔に迫る。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480071378/
【簡易目次】
はじめに 隣りのサイコパス
第1章 私が出会ったサイコパス
第2章 サイコパスとはどのような人々か―サイコパスの特徴
第3章 マイルド・サイコパス―サイコパスのスペクトラム
第4章 人はなぜサイコパスになるのか―サイコパスの原因
第5章 サイコパスは治るのか―サイコパスの予防、治療、対処
第6章 サイコパスとわれわれの社会―解決されないいくつかの問題
おわりに サイコパスはなぜ存在するのか -
サイコパスに関する本は2冊目だったので衝撃は少なかったけれど、2冊読んでなんとなくサイコパスのイメージができてきた。
人口の1%〜数%、管理職の4%程度にいるとされているサイコパス。
残虐な犯罪者のイメージがあるけれど、全員がそうなるわけではないことは留意しておきたい。
とはいえ、扁桃体の機能の低下によって、恐怖を感じにくかったり、他者のネガティヴ感情への共感が著しく低かったりする。
その影響で、残虐な行為をしてしまったりする一方、集団が生き残るためにある意味残酷な仲間を切り捨てる行為ができるのもサイコパスの特性なのだ。人類が生き残ってきた過程で必要だったから存在するサイコパス。
現代では浮いた存在になっているけれど、かつてコロッセオや公開処刑を楽しんでいた時代を考えると、昔はもっと主流でもっと人口比率も高かったのではないかと言われている。
そう考えると、今の時代でよかったなぁって思う一方で、サイコパスに会った時にそれを察知できるように注意しないといけないなぁと思った。 -
マイルド・サイコパス,サイコパスの類似概念,サソリとキツネの物語,ヒトという種全体にとってのサイコパス