第1章 「新しいテクノロジーは経済成長をもたらしていない」 フランスを代表する知性 コーエン
ハイライト(イエロー)-位置No.192
新しいテクノロジーが発展しているのに経済が低迷しているパラドックスは、新しいテクノロジーが経済成長に及ぼす正の力と、大多数の労働者層に及ぼす負の力を分析すれば解明できます。差し引きして考えると、経済の停滞傾向が説明できます。
ハイライト(イエロー)-位置No.378
ルーティンワークの世界では、搾取されるのは体力でした。今ではそれは創造力です。ある
ハイライト(イエロー)-位置No.429
つまり、他者とかかわって暮らすには代償が必要なのです。良い医者にかかりたければ田舎よりも都市部の方がいいし、子どもの学校も同じです。他者とかかわりを持って暮らしたいという欲求そのものが、生活コストを上げているのです。それが、現時点においてポスト物質主義社会に移行する可能性を低くしている要因の一つです。
ハイライト(イエロー)-位置No.628
レーガン・サッチャー革命は経済革命であると同時に、道徳革命でもありました。世界をピューリタン的な中産階級の世界に回帰させようとしたのです。それは60年代、70年代の若者のカウンターカルチャーを絶滅に追いやるものでした。レーガンらは道徳革命が実現可能だと考えていました。 しかし、道徳の回復という保守派の目論見は外れました。道徳的
ハイライト(イエロー)-位置No.769
グローバリゼーションに反対する勢力には、エコロジストとポピュリストという対極にある二つのグループがありますが、反対する理由はまったく異なっています。その二つを同一視するのは間違っています。背景にある価値観がまったく違うからです。
第2章 「資本主義はショウ(見世物)だ」 若き天才哲学者 ガブリエル×異端の奇才 セドラチェク
ハイライト(イエロー)-位置No.1168
資本主義対共産主義に関して言えば、これはヘーゲルとマルクスの戦いです。ヘーゲルは明確に、私たちは常に上へ進むと言っています。組織は全体化するというのが、システムの論理だからです。全体化の最も高次なレベルでは、他人の財布を認めることになります。そして、このシステムには抗えません。ヘーゲルはこれを「絶対的真理」と呼びました。「絶対的真理」とは最高の真理です。永遠に存続できる真理です。 これに対してマルクスは破壊を基礎にしようとしています。マルクスは、ヘーゲルと対峙して、地球や立ち位置や地面を暗喩としています。しかし、それが明確に意味するところは、モノを生産し続けてきた中で、自身の尺度に照らし合わせて資本主義は完璧なシステムだという感覚があるということです。ですから代替案となるものが見つからないのです。尺度に照らし合わせて資本主義は完璧なシステムだという感覚があるということです。ですから代替案となるものが見つからないのです。