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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988142373717
感想・レビュー・書評
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1961年、東西冷戦下のアメリカとソ連は熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。
ヴァージニア州ハンプトンのNASAラングレー研究所では、優秀な黒人女性たちが計算手として西計算グループで働いていた。
リーダー格のドロシー(オクタヴィア・スペンサー)は管理職への昇進を希望するが、上司ミッチェル(キルステン・ダンスト)は「黒人グループには管理職を置かない」と却下する。
メアリー(ジャネール・モネイ)は技術部への転属が決まり、エンジニアを志すが、黒人には無理だと諦めている。
幼いころから数学の天才少女と呼ばれていたキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)は黒人女性として初のハリソン(ケビン・コスナー)率いる宇宙特別研究本部に配属されるが、白人男性ばかりの職場の雰囲気はとげとげしく、そのビルには有色人種用のトイレもなかった。それでも家庭を持つ3人は、国家の威信をかけたマーキュリー計画に貢献しようと奮闘した。
1961年4月12日、ソ連はユーリ・ガガーリンを乗せたボストーク1号で史上初の有人宇宙飛行を成功させる。ソ連に先を越されたNASAへの猛烈なプレッシャーのなか、キャサリンはロケットの打ち上げに欠かせない複雑な計算や解析に取り組み、その実力をハリソンに認められ、
宇宙特別研究本部で中心的な役割を任される。一方ドロシーは、新たに導入されたIBMのコンピュータを使ったデータ処理の担当に指名され、メアリーは裁判所への請願が実り、白人専用だった学校で技術者養成プログラムを受けるチャンスを得る。
夫に先立たれ、3人の子供をひとりで育てていたキャサリンは、教会で出会ったジム・ジョンソン中佐(マハーシャラ・アリ)のプロポーズを受ける。
1962年2月20日、宇宙飛行士ジョン・グレンがアメリカ初の地球周回軌道飛行に挑む日。打ち上げ直前に想定外のトラブルが発生し、すでに職務を終えて宇宙特別研究本部を離れていたキャサリンに、コンピュータには任せられない重大な計算が託される……。
この映画は、有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」の実現に大きな役割を果たした3人の黒人女性技術者の実話を元にした映画。
時は、1957年キング牧師が公民権運動をしていた頃。NASAでも、根強い人種差別が残っていた。休憩の時に飲むコーヒーポットも、トイレでさえ黒人と分けられ、黒人にはエンジニアや管理職の道も険しいというより不可能に近かった。
そんな逆境に、計算係のキャサリンは早く正確な計算能力でマーキュリー計画のリーダーのハリソンや宇宙飛行士のグレンにも認められ、エンジニア志望のメアリーは黒人が入学出来ないエンジニアの勉強が出来る学校への入学嘆願を裁判所に出し苦学してエンジニアの資格を取得し、西計算グループのリーダーのドロシーはマーキュリー計画の計算のためにIBMからコンピューターが導入されることを知ると独学でプログラミングをマスターしてコンピューターを管理する部署のリーダーになり、黒人であること女性であることの壁を勤勉と努力で結果を出して自分たちの能力を認めさせて壁を乗り越えていく展開は、スポ根もののような感動を呼ぶ。
特に、度々遠くにある黒人用トイレに行かなくてはならないためキャサリンが長時間席を離れなければならない苦労を知ったハリソンがトイレの区別用サインを壊し「今後は人種に関係なくトイレを使って良い」ことを宣言するシーン、キャサリンにハリソンが会議に参加する許可を出しチョークを手渡して「君の実力を見せてくれ」と言うシーンなど、大きな目的のために人種の壁を越え協力し合うチームになっていくことを象徴する感動的なシーン。
女性技術者を取り巻く男たちや家族のドラマもしっかりしていて、人種の壁を越えていく黒人女性技術者の熱いドラマに勇気付けられた傑作ヒューマンドラマ映画。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつだったかクリント・イーストウッドが「映画はシナリオが神だ」と言っていましたが、本当にそうだと思いますし、そうだとするとこれほど映画化するにふさわしい実話があるでしょうか。
アメリカがソ連と宇宙開発事業で競っていた1960年代、アメリカの宇宙開発に多大な貢献を果たした3人の女性。しかし彼女たちは女性でしかも黒人であったために、圧倒的ビハインドでの勝負を強いられ、しかもいくら実績を残しても、スポットライトが当てられることもなければ、記録に名前を残すことさえもできない。そういう努力と才能の搾取に等しいような状況下で、彼女たち自身の力で、活路と未来を切り開いていくさまは大変胸に迫るものがあり勇気をもらえます。素晴らしいストーリーの、素晴らしい映画です。 -
これ本当にいい映画です。感想もコメントも少ないので、あまり知られていないかもしれません。タイトルも地味ですし…。
1960年代の公民権運動が激しい頃、NASAのマーキュリー計画に参加した天才数学者の実話。しかも女性でアフリカ系アメリカ人と二重の偏見あり。これだけで十分に映画的です。1番の見所は、白人専用のトイレの看板を彼女が使用できるように部長が破壊するシーン。その部長を演じているのが、なんとケビン・コスナー!ここが最高でした。人種差別がテーマですが、あまり重くない感じで鑑賞できます。 -
なぜ黒人が白人の信仰する宗教を崇めることになったのだろう。その宗教は白人が始めたものでもないのに。
こんなに理解のある上司はいないだろうな。出来ない、と言う部下を持つことは不幸だ。 -
ユジク阿佐ヶ谷にて鑑賞
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原題:Hidden Figures
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ケビン・コスナーの演技はさすが、良かった。
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