週刊東洋経済 2018年5/19号 [雑誌] [Kindle]

著者 : 週刊東洋経済編集部

• 東洋経済新報社 (2018年5月14日発売)

感想・レビュー・書評

[zizochanxさんの感想 · 2018年5月25日]

今回の特集は「フェイスブック解体」。

フェイスブックの個人情報が不正に利用された件を受けて、国が規制や解体に動き始めた。
彼ら巨大プラットフォーム企業はどんな影響力を持つのか、当局はどう対応しようとしているのか、などが語られている。

正直な所自分は、個人情報が収集されるリスクについてさほど気にしていなかった。
自分程度の情報を持っていかれたからといって、一市民には大した影響がない。
むしろ世の中が便利になるメリットのほうがずっと大きいはずだ。

この手のことに関して過剰に毛嫌いをする人は、「ああ世代の差だな」と感じていた。
（事実新興国の中国では、このように反応する人がより多いらしい）

だが、それが選挙にまで影響するとなると話は変わってくる。
その結果がトランプ大統領誕生に繋がった、と言われるとさすがに恐ろしさを感じざるを得ない。

GAFA（グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル）は今や国家を凌ぐ影響力を持つ、とは上手いことを言ったものだ。
過去の歴史を見ても、巨大になりすぎた企業には歯止めをかけた方が良い結果に繋がるのだろう。

とは言え自由競争を阻害するので、規制すべきか微妙な所だが…。
どちらが正解かは分からないが、当局の動きを注目して見ていきたい。