その悩み、哲学者がすでに答えを出しています [Kindle]

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  • 文響社
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感想・レビュー・書評

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  • 何はともあれ、何かに打ち込んでいたら、悩みもなくなる、という結論に至った。

    それが出来ないから悩むんだと思うけどね。みんな悩みを持っているということを想像できればいいんだけどね。

    読書している余白の時間だから、悩みを持たないまま、読み進めたけど、実生活をリアルに生きているときには、絶対、悩むんだろうな。その時、役立てられるかが、この本の価値だろうと思う。

  • 素晴らしい!
    本書は悩める現代人にブッダからクラプトンまで持ち出して理を解き、時に解決しない良書である。
    ポイントは3点。
    ○悩みは解く必要がない。
    ○その悩みは過去に連綿と人類が直面してきたありがちな悩みであり、既に悩みぬいてある。
    ○哲学者からアーティストまで幅広い層に解を求めており、単純な哲学書入門書にはなっていない。

    上記の中でも悩みとは普遍的であり、既に悩み抜いているという点が大人になってから気づいた点ではあるがもっと早く本書に出会っていればと思わされる。思春期には必要な悩みだったのかもしれないが、、、。

  • 仕事、お金、人間関係、病や死など、誰しもが一度と言わず何度でもぶつかる壁についての解決法を、沢山の哲学者の言葉を借りて解決に導く本となっております。

    現代では、せわしなく生きているビジネスパーソンが多く、
    自分の悩みに関して無頓着な方が多い気がします。

    見て見ぬふりをするごとに、また新たな問題が鎖のように連鎖していく...
    こうなるとその悩みの解決はどんどん難しくなってきます。
    本書はそういった悩みを一つ一つ具体的に分解して、お答えしています。
    結構掘り下がった題も多いので、全く当てはまらないのも出てくるでしょうが、
    「お悩みhow to本」(家庭の医学ならぬ心の医学ともいうべきか)として活用すれば、いつか出くわす悩みにも対処できるでしょう。

    悩みの該当箇所を読んでもあと一押し解釈が足りないようであれば、
    本書には出典から各哲学者の原典にあたる事もできます。、

  • 哲学科で、卒論に何を取り組もうか迷っていた私に贈りたい1冊。哲学を学んでみたい人の入門書。身近な悩みを取っ掛かりにしているので、
    哲学のとっつきにくい難解なイメージを感じずに読める。
    サルトルは外見コンプレックスを持ちながら、モテたくて仕方なかったなど、人間味あふれるエピソードが面白かった。 

    それぞれの哲学者の思考を、さらっと説明してくれるのも良い。さらに興味を持った人物の推薦図書も読んでみたい。

  • 表紙と前書きで一目惚れ、内容もとても面白かった。
    この本を読むまでは哲学など自分の人生には無縁で、よく分からんオッサンがよく分からんことを議論しまくる謎の学問という認識でした。しかし、人間の悩みの解決のための道具として哲学を利用することで、哲学という学問がとても身近なものに感じられました。このことだけでもとても得るものが大きかったと思います。
    この本はいろんな人の思想をざっくりピックアップして悩みの解決や教訓に繋げているっぽいので、本書だけで哲学を完全にマスターするのはたぶん無理だと思います。それでも僕はこの本をきっかけに「どうやら哲学というヤツは相当難解で面白いらしいぞ」と思い、今では色々な哲学入門書に手が伸びるようになりました。哲学入門の前にまずは哲学界にどんな人がいて、どういうことを言ってるのか知りたいという人にもオススメかも?

  • いい意味で、自分の悩みってあるあるなんだなーと思えた笑 思考のプロである先人たちが考え尽くしての答えだろうから、ある意味悩んでも仕方ない部分もあるんだと気持ちが少し軽くなった!
    ・つらいことも目の前のことを頑張ることで辛さが和らぐ。
    ・人生の選択に迫られてる→損失についてはギャンブル的に考える傾向があるもの。どこかで割り切るしかないし、どうしても決められないのなら材料を増やすためにも先延ばしするのもあり。
    ・やりたいことがない→日常の些細な行動にこそ気付きがあり、思想に集中できる。
    ・死を意識することで残りの時間を貴重に過ごせる。

  • めちゃくちゃ読みやすい。かつ、筆者の各哲学者に対する理解の深さからか、非常に簡潔に書かれており、理解しやすい。抽象的な事柄なのに、ここまでわかりやすく書くのは相当な才能。
    哲学などの難解なことをわかりやすく、ということでは飲茶か、小林昌平かといった感じ。

    紹介されているすべての哲学者の論が非常に魅力的に書かれており、ひとつひとつ深く理解したいと思わせる名著。

  • 【感想】
    様々な哲学者の考えを,現代の悩みと当てはめ,解説している一冊。
    筆者によって,分かりづらい概念を現代の言葉に書き換えられ,非常に読みやすかった。
    哲学は時代背景や境遇によって,生み出され,何に共感するかはすべて自分自身であると私は思う。絶対的な正義がない中で,過去の哲学者の言葉を借りて,現代を生きる。その中に,「自分」という一本の軸があれば,それだけで人生は豊かなのではないか。
    多くの哲学のおかげで,様々な思考が生まれ,またそれも未来につながる。ニーチェの言葉を借りて「永劫回帰」の世界で,多くの人を愛していこう。
    【アクションプランというより,胸に刻んでおきたい言葉】
    ・「困難を分割せよ」デカルト
    ・「生活すべてが禅である」道元
    ・「知を愛し求める(phirosophos)」ソクラテス

  • 「自分のやりたいことを明確にして、やりたい事を今すぐ一生懸命コツコツと実践し続けること、それ自体が人生の楽しみ」ということですかな。
    やりたいことがなくても、目の前のことを一生懸命自主的に取り組むことで、楽しくなりまっせ。

  • 悩みに対して単発で書かれているから、哲学って難しい感じがあまりなく、読みやすい。
    参考図書を読んでいきたい。

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著者プロフィール

株式会社電通シニア・コンサルティングディレクター
1976年生まれ。専攻は哲学、美学。電通トランスフォーメーション・プロデュース局・シニアコンサルティングディレクター、ビジネスデザイナー、エヴァンジェリストとして活躍する傍ら、2019年まで事業構想大学院大学の客員フェローとして事業創造人材の育成に従事。テーマは哲学・人類学など人文科学の知見と戦略思考を統合し、包括的で越境的なアイデアを実行すること。大手食品メーカー、大手衣料メーカー、大手実用出版社、大手通信企業などでサービスや商品をヒットに導いてきた。ビジネス思想家として活動し、2018年に出版した著書『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』はわかりやすく深い哲学入門書として各界称賛のロングセラー(4万部)に。共著に『ウケる技術』『電通B チームのニューコンセプト大全』など。累計25万部以上。ヒットコンテンツ、アイデア発想、職場の人間関係といった身近なテーマを、哲学や認知科学、ビジネス思想も交えて文理産学を融合して考える「知の変態」。2019年より社会人向けオンライン学習動画サービス「Schoo」で哲学講義を担当。

「2801年 『したたかな知的生産術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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