大麻ビジネス最前線: Green Rush in 21st century (未来文庫) [Kindle]
- 2018年4月16日発売
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感想 : 9件
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Amazon.co.jp ・電子書籍 (237ページ)
感想・レビュー・書評
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2018年時点での大麻の各国の法的な位置づけについてのまとめがあり、特に医療用大麻について各国、各州、各市で合法化の流れが起きているという。
最後に日本で大麻ビジネスが始まるのか?という論点で展開しているが、カリスマ的なリーダーシップを発揮する国会議員が現れるか、米国企業が黒船として日本市場に圧力をかけるか、のどちらかがないと難しいとのことだった。
日本においてはもうひとつ、大きなリスクがある。暴力団排除条例などで明示されているように、いわゆる「反社」との取引が禁じられているからだ。大麻などの違法薬物と聞くと、反社に匂いがする。いくら合法となっても一般企業にとってはこれが地雷なのである。食品や化粧品原料として日本で市場形成が始まっているCBDにおいても、どこにこの地雷があるか判別つかない状況。この辺りの問題意識、課題解決についてもいくばくかのスペースを割いて解説が欲しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
きちんと歴史の流れや法律の流れ、実例を元に詳しくリサーチされていてためになった。
情報量が多いので完全に理解はできなかったので見返したい。 -
「違法だし怖い!」と思って目を瞑っていたけど、海外では普通にカフェとかでカジュアルに使ってる人いるよなあ、、、なんて思って読んでみて納得。法律を犯してまで使いたいとは思わないけど、100%身体に悪いわけではないんだと知りました。これはビジネスになる。勉強になった。
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大麻はまさに日本でも法律的に禁じられている植物のひとつなので、これが医療用や健康用としてポテンシャルがあるものだと聞いて驚いた。
個人的にはインドなどへ行ったときに、治安の悪そうな場所で「マリファナ」と声かけられたりしたので、怖いイメージしかなかったが、考えが変わった。
ヘンプ、大麻、アサ、マリファナ、なと、これは全部同じ大麻を指している。ヘンプはスーパーフードとしても最近注目を浴びている。
米国では大麻ビジネスは合法、非合法合わせて6兆円市場と呼ばれており、世界では24兆円市場。
コロラド州は大麻の税収を公共機関への投資に充てており、成功している。カリフォルニア州も合法としている。また、大麻を合法化することで、非合法の取引が減り、結果として治安は良くなるという結果も出ている。
カナダはすでに医療用大麻が合法になっており、100万人ほどが普通に利用している。
アメリカでは、州法と合衆国法の違いがある為、ビジネス的にはまだ限定的ではあるが、代わりに大麻を医療用に必要としている人が、合法にされている週に移住するなどが起きている。
大麻の中の成分はカンナビノイドと呼ばれるが、その中で陶酔作用を持たせると言われるのはTHC。しかし、成分のひとつ、CBDカンナビジオールは、そういった症状を持たずに、不安を緩和したり鎮痛剤としての効果をもつと言われている。このCBDが特に大麻ビジネスでは注目を集めている。
日本はWHOに準拠し、法律的にも非合法として厳格にコントロールされているので、研究すら進まない状態のため、大麻の研究もビジネスも非常に遅れている状況。しかし、近々WHOでも大麻のポテンシャルについて見直しがされることが予見されており、その後変わるのではと言われている。これだけの市場機会を日本は再び出遅れてしまうのだろうか。
数年前に高樹沙耶さんが大麻合法化を叫んで参院選に立候補した後逮捕されたのを思い出した。彼女のやり方が良かったとは言えないが、日本の制約ばかりで市場機会を逃す環境はやはり良いとは言えないと感じた一冊。
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ビットコインの時もそうだった。名前だけ聞くと大半は「え⁉︎良くわかんないけどやばそう!」と思われているものに成長のタネがあるもの。
大麻もそう。大麻の種を毎日食べていると言ったらみんなドン引きする。これはビジネスチャンス。 -
嗜好用はさておき、医療用大麻には非常に大きな可能性を感じる。
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高城剛『大麻ビジネス最前線』機内で読み終えた。サクッとライト目な作りの本かと思いきや、三年間のびっしりリサーチとデータや法制度がしっかり抑えられたまさに"最前線"を伝える本だった。世界の動向を相対的に並べると、日本の1mmも動いてない感が逆にすごい。
グリーンラッシュ -
高城さんの本はどれも自分の知らない世の中の流れを教えてくれるので面白い。
大麻をめぐる世界の動きもこの本に書かれていることが事実ならば今後日本も大きく変わっていく可能性は高いですね。
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