素顔の西郷隆盛(新潮新書) [Kindle]

  • 新潮社 (2018年3月29日発売)
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  • 勉強になりました。

    ■ 私のポイント・示唆
    ・学問への異様な傾倒。広く学び知肉に。そこから志が作られる→ 深く学び自分の世界観を形成する。それが響くと仲間ができる
    ・薩摩現実主義。そうしないと生き残れない地理環境。理想だけでなく足元を見て幼き頃から教育。ケーススタディ。解像度が違うので他よりも先に行く→ 現場に触れ解像度を上げる
    ・陽明学。実施主義。物を正す。朱子学は理解・受動
    ・大義や大志。そこに基づく行動。国防思想→ 自分の世界観を築き行動。ブレない。
    ・目的のための狂気とも言える行動力→ 目的史上主義が行動力を生む
    ・黄金の玉に瑕=西郷、銀色の完璧な玉=大久保、黄金の玉=志 → 前者の方が人気ありそう。人っぽい
    ・究極の政治とは道徳の実現。結局は人である→ 人間力を積み重ねる。人として大事なところを忘れない
    ・征韓論ではなくて遣韓論→ まず会話

    ■ アクション
    ・本を読み学び実践する
    ・解像度を上げる
    ・コンセプトを持ちブレずに行動
    ・ユーモアを忘れない
    ・最後は人

    ■ 感想
    ・大久保の言う通りにすると人は死なない、西郷の言う通りにすると多くの人が死ぬ。そう言う前提を持ってしてどちらの路線で行くか、というところは本当に難しい話だなと思いました。西郷さんがいなければ維新は達成できなかった。一方西郷さんがいなければ西南戦争も起きなかった。歴史とは難しいものだなと思いました。

  • 鹿児島観光のお供として

  • 歴史好きには面白いかと。
    西郷隆盛の基本的な知識を知っていること前提で書かれているため、私のように日本史をちゃんと理解していない人間は少し迷子になります。

  • いつもながらの読みやすく分かりやすい文章。あっという間に読んだ。

    西南戦争の引き金になった武器弾薬の奪収。
    磯田氏の言うところの
    「ずっと死に場所を探していた西郷にとって、人生はいわば緩慢な自殺に近いもの」に終止符を打った。
    「武士である自分が士族を引き連れて自裁すれば士族反乱はもう起きない。
    すなわち本当の統一国家ができるだろう、
    頭のどこかにその考えも浮かんでいたかもしれません」
    ということなのだろう。

    命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕抹( 始末)に困るものなり。

    勝海舟の指摘で、西郷は、
    「人間、いかに大きな仕事をしても、
    跡を残さないことこそ大事」という考え方をもっていたらしく、
    何も跡を残さないという点で一貫している。
    孤高の人だったと思う。

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著者プロフィール

磯田道史
1970年、岡山県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。茨城大学准教授、静岡文化芸術大学教授などを経て、2016年4月より国際日本文化研究センター准教授。『武士の家計簿』(新潮新書、新潮ドキュメント賞受賞)、『無私の日本人』(文春文庫)、『天災から日本史を読みなおす』(中公新書、日本エッセイストクラブ賞受賞)など著書多数。

「2022年 『日本史を暴く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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