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みんなの感想まとめ
怒りという感情に向き合うことがテーマの本書は、古代の哲学者セネカの知恵を現代に生かす内容が豊富です。読者は、怒りを抑圧してきた自身の経験を振り返りながら、心の興奮や驚きが怒りに繋がるプロセスを理解する...
感想・レビュー・書評
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大量に怒りを抑圧してきた自分にとって参考になる部分が多かった。
現代のアンガーマネジメントに通ずる内容。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
セネカは紀元前4年に生きていたそうだが、時代を越えて胸に刺さる言葉が多い。
こういう書物が語り継がれているということは、人間は怒りという感情に悩ませ続けられているのだろう。
特に「怒りとは、不正 (他人に悪を働くこと) を受けた最初の心の興奮ではなく、その後にそれを認めて復讐へと突き進む心の激動」の説明は、怒りの感情を制御する参考になりそう。
心の興奮とは、驚きという感情とも言い表せられると思う。
怒りの前には、予想を裏切られた驚きの感情がある。これは普通の反応で、その先に相手を貶めてやろうとか、そういう方向に持っていくからよくない。
予想と違うことが至当なら、それを認めて改善していけばいい、不当なら相手が間違っているので怒ることもない。これが賢者の考え方。
そうはいっても現実では難しいのだが。理性で感情を制御できるようになりたいもの。 -
摂理についてはもう自分が書いたんちゃうかなと思うくらい一緒。
怒りの定義が自分としては腑に落ちなかったが、怒りについて考えられるきっかけを与えてくれた。
自分らの幸せってのは幸せがいらないこと
復讐と報復のちがい。怒る理由は報復なんだと納得、この二つだけで読んでよかったと思えた。 -
「摂理について」「賢者の恒心について」「怒りについて」の三作が収録・解説されています。
ストア派だけに「ストイック」過ぎる内容で、終始圧倒されました。セネカの熱量が凄い。なんて超人なんだと驚くばかり。三作共に、耐え難きを耐え、過酷な人生を生き抜く為の教えです。
「摂理について」
凡人の私には到底納得も真似もできないことばかり。二千年前のような過酷な時代では、このような運命論を受け入れることで耐え、いかなる不幸も徳の証なのだと肯定し納得せずには生きられなかったのかもしれないと思いました。不条理な災難に襲われた時には、こういう考えが救いになるのかもしれません。
「賢者の恒心について」
賢者たるや、何があろうと平常心!ということが書かれているのですが、どんな残酷な目に遭っても例外なしにそうあれと。それは無理!と思うことばかりで非常にハードルが高いです。
『不正に応酬もせず、許しすらしなかった。なされたことを否定した。許す時以上の大度をもって認めなかったのだ。』
という記述に、レ・ミゼラブルのミリアム司祭を彷彿とさせられました。ヴィクトル・ユゴーも当然読んだことでしょう。
賢者には到底なれないと思いつつ、でも、知っていると知らないとではきっと雲泥の差(?!)と思って精進します。
「怒りについて」
劇薬注意。ホラーです。
怒りっぽいそこの貴方もそこの貴女も、なんとかしたいなぁって思っているなら読んでみましょう。衝撃で頭くらくらしますよ。
二千年前の人が、現代とは次元の違う卑劣を極めた不正や残虐行為に耐え、怒りを抑制していたことを知ることで、自分の怒りがどんなにしょーーーもないことだったかと、愕然とするはずです。
「いや、こんな極論出されても・・・」とか「そんなの無理!」と思うかもしれませんが、熟読してみると(私も何度も読み直しました)段々と腑に落ちてきます。怒りは大も小も火種は同じで根絶すべき、どんな正当化できたとしても怒っちゃダメ、と。論理的に、怒りは悪だと納得できるんです、本当に。徳のある人間は怒らない、と。怒ることが恥ずかしいことに思えてきます。
怒ってはいけないと、これでもか、これでもか、としつこいくらいセネカが語ってくれます。読み終わる頃には、セネカの熱弁に根負けして、「ここまでセネカ先生が言うなら、もう怒らないように心がけよう。。」と思えるようになると思います。
ちなみに育児のアドバイスもあります。
小手先のアンガーマネジメントだとか、怒らない育児系の本を読むより、私にはガツーーン!と響きました。意識が根本的に変わります。
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