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感想・レビュー・書評
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ほんの少し前までは「インターネットのお陰で世界はフラット化に向かっている」という話だった。
この話にはすごく腹落ちしていた。
テクノロジーの進化によって、地球の裏側にいても瞬時につながることが出来るようになった。
SNSの発展は国境すらも越え、発展途上の国民も等しく情報へのアクセスが可能になった。
そのために、世界中の有名な学術論文を読んで、勉強することも簡単にできるようになった。
知識を得た途上国の人々は、今まで搾取されていた立場から逆転し、先進国を打ち負かしていく。
そして、世界には格差が減り均衡化されていく・・・
一見すると、今までの先進国の立場が危ぶまれ、途上国に夢を与える内容だ。
しかし話の本質はもっと奥深い。
実は、テクノロジーの進化が、新たな格差を生み出しているからだ。
しかもその格差は、今までとは比較にならないくらいの「富の差」を生み出している。
「世界で最も富裕な8人が、最も貧困な36億人分と同じ資産を所有している」と発表されたのは2017年だ。
テクノロジーと情報を使いこなせる人だけが富む。
たとえ先進国でさえも、それらを使いこなせない人は徹底的に搾取され貧する。
そして貧困は遺伝的に次世代にも引き継がれるため、一度落ちたら二度と這い上がれない。
EUからのイギリス離脱(ブレグジット)だけでなく、アメリカ内でさえも、シリコンバレーとかつての工業地帯(ラストベルト)との摩擦が過熱している。
移民を受け入れた国々も、逆に自国民の生活が脅かされてしまった。
今では移民受け入れに歯止めをかけている。
つまり「平等」は建前で、本音は自分たちが優先。
トランプが大統領になった流れも、これらを踏まえると納得がいく。
世界はフラット化に向かいつつ、搾取された白人たちは「自国ファースト」を掲げて反撃に出たのだ。
アメリカは移民の国だ。
そのために今の人口統計上では2050年頃純粋白人の割合は30%程度まで落ち込む。
ヒスパニック系やアジア系が大きく割合を増やし、アメリカは最早ホワイトアングロサクソンの国ではなくなるのだ。
世界は新たな格差が生まれ、分断化されていく。
これが今の世界の潮流であり、紛れもない事実なのである。
(2019/8/23)詳細をみるコメント0件をすべて表示
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