カルト宗教信じてました。 [Kindle]

  • 彩図社 (2017年4月27日発売)
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みんなの感想まとめ

テーマは、カルト宗教からの脱退とその過程での苦悩です。筆者は10歳で母親に連れられて入信し、宗教2世としての生活を強いられてきましたが、息子の病気をきっかけに脱退を決意します。コミックエッセイ形式で描...

感想・レビュー・書評

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  • 宗教とは無縁の我が家。
    祖父母の墓はあれど、先祖代々…みたいなものもないし、あまりこだわりもない。
    自分が死んだら灰にして、その辺に撒いといて欲しいくらいである(法律云々は他にして)。もちろん葬儀なんて金の無駄。そんな感じなので、宗教にハマるという感覚が全く理解出来ないでいた。想像上の他人に縋る?なぜ?

    そして、とある事件をきっかけに宗教2世という言葉が話題になった。親が宗教家だとどうして子どもにまで影響が出るのか、このコミックエッセイはそれを簡潔に教えてくれた。

    なるほど、こうやって洗脳されていくのか。
    著者のたもさんは母親が【エホバの証人】に入会するところから人生が変わっていく。家族の中で一番反抗しなさそうだった、たもさんを仲間に引き入れるべく一緒に活動を始める。もちろんこれも他の会員からの入れ知恵。とにかく囲い方が凄い。会員たちがみんなで褒めることで、どんどんと世界を狭めていく。そして世間から外れていく。小さい頃からの積み重ねで、それを正しいと思い込み生きることになる。間違いには気づかない。だって母親も一緒なのだから。間違いなどあるはずがない。恐ろしい世界だ。

    ちなみにエホバの証人は、いつか起こるハルマゲドンで人類は滅亡してしまうが、エホバの証人は神様に尽くすことで助かる。すでに死んでしまった会員も蘇り、エホバの証人だけの素晴らしい世界が待っている…という教え?らしい。なので死にたくない一心で活動を頑張るそうだ。

    おいおいおいおい。
    ツッコミどころしかないな。

    冷静に考えれば、あり得ない話なのだが、洗脳されてしまうとこれを信じるらしい。周りも信じてる人しかいないし、疑ったり活動をサボるとと仲間外れにされたりするそうな。それが!?と思うが、世間からも外れ小さな世界で生きている人には、これが存外効く。そんな人を指さし、あーなってはいけないよ、とまた教えが生まれる。

    ちなみに子どもは虐待して育てる。親が偉い、親に逆らってはいけない。たもさんは母親が途中入会だったこともあり身体的虐待はされていないが、なるほど。会員通しで結婚し生まれた子どもは、当たり前のように虐待と抑制された中で育つのか。それは色々恨んでも仕方がないかもしれない。一番恨むべきはもちろん親だけれども。

    そしてそんな中で、自身も親になったたもさんは気づくことになる。なぜ子どもを虐待しなければいけないのか。悩んで出来なくて、自分が悪いのかもしれないと考える中、子どもが難病になる。治療には輸血が絶対に必要。ところがたもさんはサインを躊躇う。エホバの証人は【輸血が禁止】されていたのだ。

    子どもの命と宗教を天秤にかけ、たもさんは子どもの命を取った。

    大きな決断だったと思う。もちろん英断なのだが、今まで信じてきた道標を失うのは、相当恐いことだとも感じた。

    この本を読まなければ、私は宗教から抜け出せない2世の人を、ただの意志の弱い人だと決めつけていただろう。知らない世界を知れて勉強になったうえに、私の考えも広がった。

    宗教と無縁な方は一度読んでみてもいいかもしれない。もちろん2世でも心から信じて続けている方もいらっしゃるし、思想はそれぞれ自由であることを念の為付け足しておく。

  •  10歳で母親に連れられて入信し、以来、宗教2世として活動してきた筆者が、息子さんの病気をきっかけに脱退するまでを描いたコミックエッセイ。同じく宗教2世であったダンナさん、カンちゃんが言う。「たっちゃんとちはるが元気で笑ってたら、なんでもいいや。」
     心のよりどころ。自分の居場所。笑顔で迎えてくれる人たち。誰もが求めているものだと思う。誰もが元気で笑っていたい。でもそれがかなわないとき、必死で求めていったものであるのかもしれない。それを他の人がとやかく言うものではないはずだ。だが、それが組織となって、法をおかすものであったり、人を傷つけるものであったり、誰かひとりの利益のためのものになったりしていないか、それは見極めなければならないし、信じることも自由であると同時に、信じないことも自由。
     読みながら、クラスにいたある女の子の顔が思い浮かんでいた。校歌は歌わない、時々欠席して集会に参加していた。おとなしい印象で、あまり話したりもしなかったけれど、こちらがくだらない冗談を言っていると、いつも優しい笑顔を向けてくれた。
     今も、あの笑顔で生活しているといいな。
     

  • 書かれていること全部事実なら怖すぎる一冊。ひょんなことから加入したカルト宗教から抜けるまでのいろいろを元信者の目から書いています。漫画なのでお風呂上がりにさっと読めますが、、、テーマがテーマなので途中で読めなくなる方もいるかもしれません。

    ■信じる自由って一体
    囲い込みの商売に近い感じだなと思いました。だから子供が巻き添えになり、子供はその世界しか知らない(知ってはいけないように無理やり教育)ので、違和感を感じない。外からみたら違和感だらけなのですが、当人は気が付かないみたいです。そこが怖い。しかも、抜けるには親子の縁を切るくらいの覚悟が必要のようです。

    ■あのとき治療を拒んでいたら子供はどうなっていたのだろう
    考えただけでも、ぞっとします。

    ■筆者の友人がいい人
    ずっと待っていてくれたなんて。わたしだったら距離をおいてしまうかなと思います。

  • Kindle Unlimitedにて。

    一言で言うなら、恐怖。

  • とても惹き込まれて一気読み。怖いけど、素直で平和主義な人はするっと連れ込まれてしまうのかもな、と思った。でも意外と抜け道というか、親がハマっていても子供が皆ハマる訳でもなく、妻がハマっても見放さない夫(信者じゃなくて)もいるのかというのがあるんだなぁと。

  • KindleUnlimitedで読了

    これを描かれるのは、本当に勇気が必要だったと思う。信仰の内容や心のありようは、誰もが自由だが、ひとり静かに祈っているだけならともかく、良かれと思ってご家族や周囲に勧めた場合、とても対処が難しいだろう。

    何かを信じて、心の支えを得ることが悪い、とは、私は思わない。必要な人も、場面もあるのかもしれない。ただし、それが、信仰コミュニティ=社会の全て、といったふうに、視野が狭くなったり、理性や常識との共存が難しくなってしまうと、とても苦しそうだ。ひとりひとりはただ、悩んで幸せになりたいだけ。きっとそう。

    おだやかな祈り、それだけではダメなのだろうか。

    この感想は、いかなる宗教への批判も信者さんへの攻撃も、個人的興味も含んでいません。私への勧誘やご批判、攻撃、その他ご意見は、お応え致しかねますので、ご遠慮願います。

  • カルト宗教2世について知りたくて読書。

    キンドル35冊目。

    漫画なので精読。

    背筋がゾクゾクするほどリアルで怖い。

    著者は結婚した配偶者の恵まれたおかげで抜け出すことができたようだ。けど、配偶者に恵まれれず、今も抜け出せない人がどれだけいるのだろうと考えた。

    そもそも宗教を信仰する意味は何か。まずは自分や親、子供が幸福になることだろう。生きる目的、生きがいを得る、死への恐怖から逃れるためもあるだろう。中には信者や組織から仕事をもらう、回しあうなど商売目的という人もいるかもしれない。

    各サイトの本書レビューを読むと本書で取り上げられた宗教以外の宗教を信仰していて抜け出した人の話も確認できる。

    どこも似たより寄ったりだと。

    宗教組織(資金)を維持するために自分の意思がない、未成熟な2世、3世信者を囲い込んでいく戦略は、どの新興宗教でも実施されている。

    この宗教は、日本にあまたある新興宗教の中でも強烈なものの1つだと思われるが、コロナ禍で日本だけでなく世界中で新興宗教へ走る人が増えている。

    各宗教団体も好機到来とばかりに信者獲得へ積極的に動いているようだ。

    本書を読むと、家庭内教育の重要性、母親の影響の大きさを改めて感じる。

    日本の祖先たちが古来から受け継いできた日本的な宗教(自然と先祖を神として崇拝する)の大切さも再認識させられた。

    20数年前、知人女性にこの宗教の2世信者がいた。道行く男が振り返るほど美人だった。本書を読んでて彼女を思い出す。

    気になってSNSで近況を調べたら結婚、出産後の今も活動しているみたい…。

    怖い怖い。

    読書時間:約1時間20分

  • 自分もエホバではないが親からの信仰があるので、他人事に思えず読んだ。
    レクリエーションすら認めないのが怖い。
    何事ものめりこみすぎはよくないな。

  • 子供ながらに抱いたちょっとした違和感。親とかの影響で幼い頃から洗脳される2世信者は悲劇でしかないのは確かだけど、見方を変えれば、純粋な子供だったからこそ特殊な教義におぼろげに違和感を抱き、その違和感を持ち続けたから作者は時間はかかりながらも抜け出すことができたのだろうとは思った。

    周囲を欺いてまで我が子を折檻しなかった描写などを見ても、教義に染まっていたと作者は言いつつも教えや他の信者とは一定の距離を取っているんだよね。その意味で、本書に出てくるその他の信者は頭のおかしい人ばかりだけど、少しでも「まともな」思考を持つ信者はどのくらいいたのか、作者以上にフランクな旦那さんのような人に出会えたのは奇跡に近い確率だったのか、その辺りもできれば知りたかった。

  •  セールだったので買ってみた。
     エホバの証人に母親が入信し、自身も入り込んでいくという実体験のお話。漫画で絵柄も明るいので暗くならずに読めた。
     自分も浄土真宗という「宗教」に傾倒しているという点ではまったく同じように思いながら読んだ。これがこれまでの自分と違うところかな。自分に関係ないことではない。
     東京で過ごした学生時代、よく親子連れのような感じの訪問を受けた。「結構です」としか断りようがなかった。よくこういう嫌がられるしかなさそうな戸別訪問なんてするなと思っていたけど、ご本人たちはさほどダメージがある行為ではなかったようだ。そうかあ・・・。
     自分は過去に、友人がとある団体から脱退するところを見守ったことがあるし、カルトに関わる本もいくつか読んだ。
     今回この本で気になったのが、未成年者が親の影響で入信せざるを得なくなるというところ。エホバの証人だけじゃなくって、子供への影響を思った。家を継ぐということは、別にお寺じゃなくってもある。家業があればそうだし自分の田舎だと長男が家督を継いで墓と仏壇を護るみたいなところがある。お寺の子供が寺を継がなくちゃいけないのかという問題もあるが、自分の友人が某新興宗教団体に所属する義父母と同居しなくてはならなくなりそのこともあって考えた。友人の配偶者は結婚を機に幼い頃にされていた団体の信者としての登録を抹消して結婚したらしい。義両親は現役の信者だが、昔から当人には信仰の意識はなく親が勝手に登録したと言うことで、一応登録抹消が自分は同じ信仰を持たないという宣言にはなっているとのこと。二世帯住宅に祭事用のスペースも必要になり(いわゆる仏壇みたいなもの)非常に悩んでいた。話を聞いても大変だな・・・と。今は落ち着いているようだが、当初は子供だから、結婚したからで宗教って親に合わせないといけないのかというところで悩んだそうだ。
     宗教の自由というのは個人に保証されているので、子供が違う宗教を選ぶということもあるのではないかなと思っている。
     自分はたまにお寺に子供を連れて行ったりしたことはあるが、自分のことは自分で決めてくれればいいと思っている。ただ連れて行って南無阿弥陀仏は聞かせたからあとは自由に、なのだ。
     著者は、お子さんの病気を通して気がつかれたわけだが、同じ信者の夫の方も同時にそのように思われたのはとても幸せなことじゃないかと思う。友人もそうだけど、他にも家庭内で脱会した人としていない人がいる、家族が反対して孤立しているなどいろいろなことがあるだろう。支え合う人と同じ方向を向けたのは本当によかったと思う。
     最初に戻って、この本はエホバの証人のことではあるが、自分も宗教の側にいる人間だと思って読んだ。浄土真宗であっても「宗教」。このことは忘れないようにしようと思っている。

  • 人が洗脳されていく過程がリアルに描かれており、自分も同じ立場なら洗脳されそうというか、実際に(宗教でなくとも)洗脳された経験はいくつかあるなと思った。

    子供の病気によって洗脳が解け、少しずつ本当の幸せを取り戻していく姿に少しうるっときた。

    そんな著者の身の回りでも、洗脳が解けない人はいつまで経っても解けないらしい。
    その道が幸せだと思い込み続けているし、その人にとってはその状態が一番幸せなのかもしれない。

    だからこそ、根が深い問題なのだと思う。

    どんな組織に属していても、自分を守るためには『自分の意思』は捨ててはいけない。
    知識を身につけること、自分の頭で考えることこそが大切なのだと思った。

  • エホバの証人に母親の感化で子供の時からなって、結婚し、子供が重病になり輸血が必要な状況に迫られ、血液製剤を点滴することを認め、治療の甲斐があり治癒した経験から、幼少からのエホバの証人の教えの中の疑問を見据えて夫婦とも脱会した経験を漫画にして描いた作品。宗教には信じることが大切だが、目も耳も塞いで他人の言葉を聞かないことはよくない。何が正しい信仰かは、理性で理解できることがあることだと思う。理性を眠らせて、教えを信じるだけでいいとは思えない。

  • ただの興味から読んでみた。

    自分は冷静になってなんでこんなのに引っかかるの?って思うけど、当事者だったらゆっくりとそうと思わされていくんだろうな。

    家族や大切な人がこういうのにはまってしまいそうになったときに、そこから救い出してあげられる人になりたい。
    それに、宗教というほどでなくても、しょうもないバイアスに左右されないためにも自分の軸はきちんと持った人でありたい。

  • 凄まじいなぁ。
    と、思いつつ。子は親を選べない。っていうのの最悪の典型例。
    生まれた時からエホバで、それが普通で育った著者、、、、気がついたときには、、、、
    っていう。
    たまたま、同じエホバでいい旦那さんがいたからなんとかなったものの、これは泥沼だなぁ、、、、

    鬱病患者が多いとか言われてて、鬱病患者が安心しそうな組織でもあるのかも?
    あんまり自由がないことが、むしろ安心感がある。ってわたしの友達が言ってて、喜んで精神科に入院してた。

    これは、本当に信じてる人はなかなか戻ってこれないし、エホバの人、確かになんか女性が多いのは献身的でいて、仕事しないってのがやはり他に収入口のある奥さんとかがなりやすいのかな?
    と、思った。

    これは、もう親がズブズブだったら、子どもは逃げられないよなぁ。
    虐待っていう意味もわかりまくる、、、、、

    まぁ、サタンばかりに囲まれるのを守るためっちゃためなんだろうけども。

    すごいな。

    壮絶な世界でした。エホバの証人。
    これはもうむしろエホバの横で冊子にして配った方がいいんじゃないかレベルでありました。

    まぁ、神を信じるか紙を信じるかはあなた次第にはなりますが。



    うまいこと言った。

    #神
    #紙
    #エホバの証人
    #ヤバー
    #まだ一定数いるよね?
    #方舟の扉はまだ開いてます
    #ハルマゲドン
    #アルマゲドン?
    #うわぁ
    #なんとも言えない世界
    #すごい
    #サタン
    #サタンって言葉初めて使ったかも
    #サルバドールダリは使ったことあったのになぁ
    #好きだし

  • 宗教2世に対する想像以上に過酷な仕打ちや、宗教にハマる構造がわかる一冊。
    結局、宗教にハマった人が抜け出すには、自分で気づくしかない、周りの言葉は耳に入らない、ということに悲しみを感じた。

  • 壮絶な内容だった。
    この宗教の中にいて、それでも異常さに気づき辞められたのは本当にすごいことだなと思った。こんな言葉では足りないけれど…

  • 知らなかった、、エホバって、カルトって、そういうものなのか。。漫画で非常に読みやすくわかりやすかった。なんか、宗教じゃなくても同じだなと思った。宗教に走る女と不倫に走る女は似ていると思うって文中にもあったけど、確かに、そんな感じわかる。

  • 自分の知らない世界で参考になった。

  • この宗教を信じてる人は、生きてる世界の感覚が違うんだなーと思った。先生の宗教を信じる自由、そして宗教を信じない自由、という言葉が印象的だった。

  • 宗教がなければ、生きられない人もいる。
    だから、信じている人自体を否定するつもりはない。

    だが、子どものしつけと称して「虐待」をしているシーンは心が傷んだ。
    親は「良い事」として捉えているのが始末に負えない。

    望む人が信仰するものであって、押し付けるものではない。

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著者プロフィール

10歳の時に母親に連れられてカルト宗教に入信。進学や夢、友人関係など、多くのものを宗教による制限のために諦めてきたが、息子の病をきっかけにカルト宗教への違和感を強め35歳の時に脱退。
その後アメーバブログ「たもさんのカルトざんまい」やTwitterなどで細々と活動中。著書に、『カルト宗教信じてました。』(小社刊)がある。

「2020年 『カルト宗教やめました。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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