食べることの哲学 教養みらい選書 [Kindle]

  • 世界思想社 (2018年4月15日発売)
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  • タイトルの通り、食べるという行為について、何かを殺すことである、などを議論。

    人間の肉を食うことへの禁忌について、他者の肉を食べることによる罪は存在しない、という指摘も面白い。たしかにその通りで、『ひかりごけ』などの作品の元となった第五清進丸事件などは死体損壊罪で起訴されることになった。芸術家が自らの性器を除去し、それを料理して食べる人を募ったケースでは、最終的に猥褻物陳列罪で起訴された。どうにもコレジャナイ感がある。


    タブーであるにもかかわらずそれが刑法に処されない例は珍しいという。

    本書では、ほかの本の引用も多く、アンパンマンは食べてはいけない者が、食べ物である、という矛盾により衝撃的な発想という発想は確かにと思った。

    他にも、よだかの星、注文の多い料理店など、食に関した童話を引用しつつ考察。

    動物は生きたまま食べられるのが普通であることなども、考えてみると当たり前だけど普段は忘れがち。

    食の哲学について色々考えさせられる1冊。

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著者プロフィール

【編者】檜垣 立哉(ひがき・たつや)
1964年生まれ。専修大学文学部教授、大阪大学名誉教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。博士(文学)。『日本近代思想論』(青土社)、『バロックの哲学』(岩波書店)、『日本哲学原論序説』(人文書院)、『ベルクソンの哲学』(講談社学芸文庫)、『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(ちくま学芸文庫)ほか多数。

「2024年 『21世紀の自然哲学へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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