犬猿 [DVD]

監督 : 吉田恵輔 
出演 : 窪田正孝  新井浩文  江上敬子(ニッチェ)  筧美和子 
  • TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
3.71
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感想 : 30
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988101201068

感想・レビュー・書評

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  • 内容的に若干胸糞かなって思いながら
    始まる前に予告編を観て、「あー『ヒメアノ~ル』の監督かー」と思って、ちょっと嫌な予感がして、
    本編は思ったよりさらに胸糞だった。
    穏やかなシーンとのコントラスト。この監督作品の特徴なのかな。

    窪田くんは何を演じてもはまる。
    遊園地でケラケラ笑っていても、人を殺しそうな目をしていても、泣いていても、叫んでいても、朴訥としていても。
    煙草を吸っているシーンが、一番印象に残ってる。
    新井さんの存在感、圧倒的なんだけどそれでいて超自然。
    姉と一緒にいるシーンがよかった、とても。特にチャーハンのシーン。

    きょうだいってなんですか。
    わたしにはきょうだいはいなくて、今でもきょうだいがいる人って羨ましいなって思うけど。

    恨みとか嫉妬とか、そういうとても強いエネルギーを放っている感情をきょうだいに持っていたとして、それをずっと抱えながら生きていくのってすごく疲れる、と思う。それがずっと、心の中でごうごうとうごめいている。どうしてもぶつけたくなる。きっかけさえあれば実際にぶつけてしまう。でもそれは実際に言いたかった言葉じゃない。思ってはいたとしても、実際に言うべき言葉じゃなかった。大きくぶつかって、その後また一緒に過ごす時間が始まる。けれどまたぶつかる…っていうのを繰り返していくのかな。ずっとそうやって過ごしてきたから。相手の反応だって楽しんでいるくらいに。
    ずっと、その強いエネルギーがこの作品から発せられていて、それに感情を揺さぶられるから、観ていてとても疲れるんだ。わかってしまう、言っている側の気持ちも、言われている側の気持ちも。どっちも正論だし、どっちも相手の弱みをちゃんとわかってる。だからこそ、ちゃんと相手のツボを押して、刺激してしまう。そんな関係性でも、仕事や友人関係なら、そっと距離を置けるんだけど。それがうまくできないのが、きょうだいなのかな。

    なんて、きょうだいがいない奴が言っても、何の説得力もないんだけどさっ

    • moboyokohamaさん
      この作品、糞じゃなかったですね。
      きょうだいがいないから説得力無いとおっしゃっていますが、いないからこそ兄弟って何だろうって考えるんでしょう...
      この作品、糞じゃなかったですね。
      きょうだいがいないから説得力無いとおっしゃっていますが、いないからこそ兄弟って何だろうって考えるんでしょうね。
      私の場合後天的な一人っ子で、兄は私が生まれる前に亡くなって、3歳下の妹も私が小学校に入る前に他界しているんです。
      だから兄弟ってなんだろうって考える時、チョット複雑なんですよね。
      naonaonao16gさんのおっしゃるように兄弟がいる人って羨ましいと思う事が多かったですがこんだけ大人になるともっと冷静な目で見られる。
      兄、妹が今でも健在だったらどんな自分だったろうか、とか。
      身近にいる人達の兄弟関係の色々が冷静に客観的に見られます。
      「犬猿」もそんな観かたができる、ひとりっ子の特典です。
      2020/05/02
    • moboyokohamaさん
      naonaonao16gさん
      コメントのコメントありがとう!naonaonao16gさんのコメントで私が不快に思ったかもしれないと心配なさ...
      naonaonao16gさん
      コメントのコメントありがとう!naonaonao16gさんのコメントで私が不快に思ったかもしれないと心配なさっていましたがそんなことはありません。
      それだけは言っておかないとなあと思ってコメントのコメントにコメント返しです。
      ブクログって直接メッセージを送ることができないみたいで不便ですね。
      これからもよろしく。
      追伸:今アマゾンプライムで星野源さん主役の「箱入り息子の恋」を見終わったんのですが結構よかったです。視覚障碍者との恋なのですが、有川浩さんの「レインツリーの国」って小説ご存じですか?
      こちらは聴覚障害者との恋を描いた作品だったのですがその作品を思い出しました。
      外出自粛の影響でビデオ配信を見てばかりになって、気が付いたら4月は一冊も本を読んでいませんでした。
      2020/05/02
  • 2017年
    収録時間:103分

    面白かった。
    ニッチェの人もいい味出してた。
    犬猿すぎて笑う。
    でもホロリときたり…ラストの方も好き。


    “弟の金山和成(窪田)は真面目でイケメンの印刷会社の営業マン。ある日、彼のアパートに、強盗罪で服役していた兄の卓司(新井)が刑期を終えて転がり込んでくる。卓司は和成とは対照的に凶暴な性格でトラブルメーカー。キャバクラで暴れたり、弟の留守中に部屋にデリヘルを呼んだりとやりたい放題。和成はそんな卓司に頭を抱えるが、気性の激しい兄には文句のひとつも言えない。一方、親から引き継いで小さな印刷所を切り盛りする姉の幾野由利亜(江上)は、勤勉で頭が良く仕事はできるものの、太っていて見た目がよくない。得意先の和成にほのかに想いを寄せる彼女の天敵は、頭は悪いけどルックスとスタイルの良さから芸能活動もしている妹の真子(筧)だった。複雑な感情を抱くこの二組の兄弟・姉妹の出会いを境に、それぞれの関係はさらに大きく歪みはじめる…。”

    • 5552さん
      ぺこさん、こんばんは!

      この映画、わたしも最近観たばかりなんですよ(^-^)
      面白かった~。
      ニッチェの江上さん、はまってました。...
      ぺこさん、こんばんは!

      この映画、わたしも最近観たばかりなんですよ(^-^)
      面白かった~。
      ニッチェの江上さん、はまってました。役者さんそれぞれのイメージを上手く利用してますよね。
      同姓の兄弟姉妹のいる人は兄弟間のどうしようもない意地の張り合いとか、それも性別によって競うものが違っていたりとかが「共感共感、絶対共感!」なのかと思いました(笑)

      2018/11/02
    • ぺこさん
      5552さん

      こんにちは!
      面白かったですよね。
      ニッチェの方と新井さんのやりとりも結構好きでした(笑)
      私は兄弟居ないのですが女同士のや...
      5552さん

      こんにちは!
      面白かったですよね。
      ニッチェの方と新井さんのやりとりも結構好きでした(笑)
      私は兄弟居ないのですが女同士のやりとりとか何か凄い分かる(笑)
      って思って観てました!
      2018/11/03
  • 主人に薦められて観賞。始終、飽きずに面白かった!
    全く正反対の兄弟と姉妹が絶妙に関わり合っていく。
    お互いに協調し合えないけれど、やっぱりどこかで切っても切れない血の繋がりが見え隠れする。
    目の上のたんこぶ。まさに犬猿の仲とはこういうこと。

    ニッチェの江上さんの演技力が素晴らし過ぎる!
    演技派俳優さんにも 引けを取らない演技力!
    江上さんの演技をもっと観たい!!

  • きょうだいの葛藤に焦点を当て続け、
    まぁ面白かった。

    ただですね…
    役者として大好きな新井浩文の、
    今となってはまったく洒落にもならないし、
    演技じゃなかったのかよと感じてしまうのも無理ない設定が、
    あぁ、とにもかくにも辛い。

    映画界の宝だと思っていただけに…

  • 角岡伸彦さんが絶賛していたので、『犬猿』をDVDで観てみた。

    マジメな弟とヤクザな兄、可愛い妹とブスな姉――2組の兄弟・姉妹がからみ合う、面白うてやがて悲しき物語。とても面白かった。

    監督・脚本の吉田恵輔は、私のお気に入り映画の一つ『純喫茶磯辺』の人。同作とテイストが似通っている。

    私は一人っ子なのでよくわからないが、兄弟のいる人は終盤の展開とかグッとくるのではないか。
    主要キャラ4人が揃って好演。とくに、ニッチェの江上は役者としてもやっていけると思った。乾いた暴力性を漂わせる役をするといつも絶品の新井浩文も、ハマリ役。

  • 愛情の伝え方が、よくわからない人たちの
    どんどん内向きになって行く様子が怖い。
    自己愛性パーソナリティ障害に、陥っている兄弟と姉妹の
    仲が良くなりたいけど、どうしても許せないと思ってしまう。
    それぞれの個性があって、兄/新井浩文は、暴力で処理しようとすることから
    暴力で、刺されてしまう。
    真面目に働く弟は、兄貴を批判するけど、自分の評価が定まらない。
    結果として、弟/和成は、兄貴なんて迷惑ばかりかけるのだから、
    死んでしまえばいいとさえ思っている。
    お姉ちゃんは、働き者でよく仕事をし、父親の後を継いで、
    印刷会社の社長をしながら、家庭でも切り盛りするしっかり者。
    しかし、どう見ても、美人とは言えず、肥満体で、コンプレックスがある。
    妹は、そんな姉を疎ましく思いながら、女優を目指しながら、家の手伝いをする。
    姉からは、叱られてばかりだ。
    姉が、営業マン和成に好意を抱いていることを知った
    妹は、好きでもないのに横取りする。
    まぁ。どちらにしても、陰湿な関係で、どんな時にも修復できない。
    少し、兆しがあったが、人間はなかなか変われない。

  • 観ていて「わかる…」ってなるのでつらくて、楽しくないのだけれど、兄弟・姉妹の愛憎入り交じる感じがリアルでぐいぐい惹きつけられました。キャストが絶妙なのもいい。
    わたしは長子で妹弟持ちなのでここまでならなかったけれど、妹だけだったらわからない。。現にこんな状態の知人もいた。
    家族だから仲良くしなきゃ、っていうのもつらいときある。

    弟妹が、それぞれの兄姉への愚痴へ相手が乗っかってきたときに、でも〜ってフォローしてしまうのリアルでした。
    自分は苛ついてても、他人から言われるとちょっとムッとするのわかる。
    めっちゃ激しい喧嘩して4人とも傷付いて、別の事で兄姉が死にそうになって、やっと心に押し隠していたの言えてウルウルきました。とくに姉…哀しいね。。

    キャスト皆さんよかった。
    同じ親から生まれたとは思えない外見の差が…ってどちらとも思ったけれど。
    新井浩文さんはもうこういう役ぴったりだけれど、寂しそうにしてたりしたらほっとけない感じも出るのですごい。
    窪田正孝さん、大人しくしてるときとキレてるときの差が凄いな…本当に人殺しそうな目して外車のお店見てた。。煙草吸ってるときも、卓司の弟なんだなって空気でした。
    妹の筧美和子さんもいいけれど、姉の江上敬子さん、こんなに演技出来るんだってびっくり。由利亜の心情がリアルにわかる。一旦捨てた手拭い握りしめて泣いてるの悲しくなりました。

    兄姉が死にかけて、兄弟姉妹の関係も良い方向へ…?と思ったらやっぱりバチバチにまだ憎んでて、「け、犬猿〜!」となって終わるのも良かったです。
    柿ピーチャーハンで兄姉の心の通い合いが。。

  • 2018年 日本 103分
    監督:吉田恵輔
    出演:窪田正孝/新井浩文/江上敬子(ニッチェ)/筧美和子

    金山和成(窪田正孝)は、小さな広告代理店で働く真面目で堅実な営業マン。実家の父親の借金返済のため、慎ましい生活をしていたが、強盗罪で服役していた兄の卓司(新井浩文)が出所後、和成の部屋に転がり込んでくる。暴力的で横暴な兄の持ち込むトラブルに巻き込まれて和成は大迷惑。あげく兄は和成の貯金を勝手に下ろして起業すると言い出す。

    一方、和成の会社と取引のある印刷会社の社長・幾野由利亜(江上敬子)は、父が倒れたため会社を引き継ぎ、母と共に父の介護をしながら働く毎日。密かに和成に好意を抱いている。妹の真子(筧美和子)は一応印刷会社の従業員として働いているが、女優を目指して小さな芸能事務所で地味なタレント仕事も並行している。外見の可愛さしか取り柄がない妹を馬鹿にしながらも姉は嫉妬し、妹は容姿を武器にしながらも優等生の姉にバカ扱いされることに鬱屈している。姉がどうやら和成に好意を抱いていることを知った真子は、和成と交際を始め…。

    犬猿の仲の二組の姉妹・兄弟の、それぞれの確執。一件コミカルだけど、エピソードに無駄がなくそれぞれの関係性を描き出してあって、うわーあるある!と共感することしきり。私の場合は兄がいるけれど、同性ではない分、嫉妬や劣等感はそこまでないのが救い。とはいえ、言葉にするのは憚れるがほんとに死んでくれと思った瞬間もあれば、この映画のように急に幼い頃の走馬灯が頭をよぎり「やっぱり一人きりのお兄ちゃんだし…」と反省することもある。ただただ手放しで、家族というだけで愛情を抱きあって当然というわけにはいかないのが辛いところ。そのしがらみのえぐり出し方が、本当に上手い映画だった。

    一見、出所してきたヤクザの兄という極端な設定の所為で、和成が一番気の毒に見えるのだけど、卓司がダイエット食品の輸入販売事業で成功してから、和成の卑屈さも露わになっていく。羽振りのよくなった兄が、実家の借金を返してくれて喜ぶどころか複雑な心境になったり、自分のために車を買ってくれた兄の好意も撥ねつけたりする。そして子供の頃、いじめられっこだった和成は何度も兄に守られており、場合によっては兄を利用してきた。自分をいじめた相手を兄に告げ口し、兄に代わりに痛めつけてもらおうという和成の性格は子供の頃から今も変わっていないことがわかるエピソードもある。

    はた迷惑な暴力兄にしか見えなかった卓司は、高価なマッサージ椅子を両親にプレゼントしたり、急に親孝行を始めるあたり、根っからの悪人ではなく不器用なだけだとわかってくる。しかし父親は、高価なマッサージ機よりも和成に貰った腰痛軽減椅子が気に入っており、母親は凝らない体質だからとマッサージ機を使おうともしない。好意を受け取ってもらえないことで卓司は逆上するが、結局こういう小さな擦れ違いが彼をあんな人間にしてしまったのだろう。

    やや極端なこの兄弟に比べたら、姉妹のほうはどっちもどっち感がある。容姿に劣等感のある由利亜は、何かと学力や器用さで妹にマウントを取り、妹を馬鹿呼ばわりすることで溜飲を下げている。これでは妹が、姉を嫌うのも仕方なさそう。妹は、可愛いだけが取り柄だけれど、女優になるほどの才能はない。家事や介護は手伝わず姉まかせだが、それは姉のほうが「お前は不器用だから足手まといだ」と邪険にするからでもある。卵が先か鶏が先か、この姉妹に関しては、どちらか一方に同情を寄せる気持ちにはならなかった。

    やがてそれぞれの姉妹・兄弟は、溜まりに溜まった相手へのストレスがついに爆発、大喧嘩を繰り広げ、決裂する。しかしここで、それぞれに事件が起こり…。失いそうになって初めて、相手の大切さに気付くくだりは、ベタだけど良かった。窪田くんの甘ったれた「兄ちゃん」呼びはいっそ萌えだし、幼少期の回想シーンもなんだか泣けてくる。

    とはいえ、そこでめでたしめでたしで終らないのがこの映画の良いところ。ピリッとして、リアリティがあって良かった。エンディング曲がACIDMAN 「空白の鳥」で無駄にかっこいい。

  • 兄弟喧嘩

  • 好きな緊張感と重い笑い。
    終盤の兄弟と姉妹、どちらも結局うまくいかないことを強調してくる演出はのれず。

  • どんなに憎いと思っていても、こうにはならないと思っていても、羨ましくて嫉妬に駆られたとしても、血のつながる兄弟である限り、この関係からは逃れられない。世界で一番嫌いな相手で、世界で一番好きな相手。
    兄弟がいる人にはあるあると終始首をうなづいていたくなるような映画。例え感動的に分かり合えたとしても次の瞬間目くじらをたてていがみ合っている。でもこの映画のように傍から見ると、仲のいい兄弟だなーと思われるのだろうか。

  • 地方都市の印刷会社で働く真面目で堅実なイケメンの金山和成(窪田正孝)は、友人の連帯保証人になった父親が作った借金をコツコツ返済しながら、老後のため月々わずかな貯金をしていた。地味な日々を過ごす彼のアパートに、ある日、強盗の罪で捕まった兄・卓司(新井浩文)が出所し転がり込んでくる。
    和成とは対照的に金遣いが荒く凶暴で、娑婆に出て早々にキャバクラで暴れたり、和成の留守中にデリヘル嬢を呼んだりと、やりたい放題の卓司。
    気性の激しい兄に頭を抱え密かに天敵だと思っていても、和成は卓司に何も言えずにいた。
    そんな和成に幾野由利亜(ニッチェの江上敬子)はほのかに恋心をいだいていた。由利亜は小さな印刷所を営んでおり、和成はそこに頻繁に仕事を依頼していた。
    由利亜は寝たきりの父親の介護をしながら親から引き継いだ会社をテキパキと切り盛りする優れた女性だが、太っていて見た目がよくない。
    そんな彼女の妹・真子(筧美和子)は姉とは対照的に顔やスタイルがよく、チャラチャラしている。印刷所の手伝いをする傍ら、時々グラビア撮影やイメージビデオに出演するなど芸能活動もし、取引先の男性にも人気がある。由利亜は仕事もできないくせにチヤホヤされる妹を天敵のように見ており、真子もまた節制できずに太る姉のことを小馬鹿にしていた。
    そんな中、卓司が始めた胡散臭い輸入業の仕事が成功、和成の心に複雑な気持ちが芽生えはじめる。さらに由利亜の気持ちをよそに和成と真子が付き合い始め、嫉妬した由利亜はストーカー化。
    また、一向にエロまがいのグラビアから卒業できず焦って枕営業に走った真子はラブホテルで卓司と鉢合わせし、事態は急変する。兄弟と姉妹の関係は、決定的に決裂する。
    実力や長所を認めながらも、生き方や価値観の違いをどうしても許せない兄弟や姉妹の愛憎劇をリアルに描く中で、恋愛模様が絡みさらにどうしようもない泥沼になっていく展開を、片思いしている相手の和成が密かに見下している妹の真子と付き合っていることを知った由利亜が急に和成に冷たくしたり、和成が長年背負ってきた借金を兄貴の卓司に肩代わりしてもらって感謝しながらも卓司がプレゼントするアメ車などを断ったり複雑な思いを抱いたり、卓司が商売に躓きそうになると和成が「やっぱり上手くいかないと思っていた」とほくそ笑むなどブラックコメディタッチで描いている。
    窪田正孝、新井浩文、筧美和子、ニッチェの江上の熱演、クライマックスの卓司と和成そして由利亜と真子の決定的な対決シーン、そして衝撃の2段オチの結末が印象的なヒューマンコメディ映画。
    「確かに変わらねぇかもな、俺もお前も」

  • 日本/2018年/吉田恵輔監督/窪田正孝出演

    出所したばかりのヤクザもんの兄卓司(新井浩文)と真面目なサラリーマンの弟和成(窪田正孝)金山兄弟の不穏な空気感がドラマをひっぱる。

    いっぽうで小さな印刷会社の社長を務める姉由利亜(江上敬子)と姉が経営する会社に勤めながら売れない女優を続けている妹真子(筧美和子)の幾野姉妹もぎくしゃくしている。日常のディテイルを細かく丁寧に描くタイプの日本映画らしい作品だ。

    ニッチェの江上敬子が好演なのだが、得意の一人踊りや、好きな窪田正孝を取られて嫉妬心から露骨な態度に出るところはあまりにシンプルすぎて、コントそのもののレベルになってしまってる感がある。激しい兄弟ケンカの後に、兄が襲われ、姉は自殺し、同じ病院に救急車で運ばれ、あれだけケンカしていたのに泣きながら悔いる。兄弟とはそういう存在と言いたいのだろうが、キャラの軸がずれすぎている。子どもの頃を懐かしく語る新井浩文なんて違う人物みたいだ。結局全体として浅い作りになってしまった。

  • 最近、たまたまなのか新井浩文さんが出演している映画を観ちゃうんですよね~。別に狙っている訳では無いのですが、それだけ多くの映画に出演されていたという事ですね。なんか勿体ないな~。肝心なストーリーなのですが、印刷会社の営業マン・金山和成(窪田正孝さん)は、どうしようもないクズ兄・卓司(新井浩文さん)が出所し、和成のアパートに転がり込んできた。和成は、発注先の印刷工場社長・幾野由利亜(江上敬子さん)を度々営業の訪問をしていたのだが、由利亜は密かに和成に恋心を抱いていたのだが、和成は容姿端麗だが仕事が出来ない妹・真子(筧美和子さん)と交際している事を知り、次第に和成とも真子とも関係が悪くなってゆく。兄・卓司の事で悩む弟・和成と、妹・真子の事で悩む姉・由利亜。其々の兄弟、姉妹に訪れる出来事とは!?
    やっぱり、新井浩文さんの演技(それとも素)が素晴らしい映画なので、気になる方は観ちゃいましょう!

  • よくわかる地獄(日常編)

    きょうだいって特殊な関係だよね。
    姉妹のほうのすれ違い方、お互いに嫌いじゃないんだけど無神経さで傷つけたりとか、の描写がリアルだった。人間関係の中でよくある。
    人を殺しそうな目の窪田正孝見たかった。

  • かなり良かった。
    凄く人の関係性をうまく捉えて表現されている脚本もさることながら、何よりこの4人の俳優さん女優さんそれぞれが抜群にいい。

    1つの映画として本当にキレイにまとまっていると思いますし、何より終わり方がとっても好き。

    美談すぎると観終えたあとにチクショー感を覚えるあまのじゃくなのだけど、最後に風刺が効いているというか、ブラックジョークな雰囲気を残した終わり方が何とも気持ちよかった。

  • ニッチェ江上敬子を透かしてみたものは、懐かしの藤山直美像。

    で、上映後の吉田恵輔監督を交えてのトークにおいてその印象が実際に監督自身がキャスティングの際に求めていたイメージであったということが分かったときにはつい心中で「ビンゴ!」と叫んでしまっていた自分(笑)

    とはいえそのイメージをうまく再現した彼女の演技も監督からすると「やっぱり素人だったので…」と苦労話的に語られたので今後の伸びしろはまだ良くわかりません…。でも伸びてほしいところ。

    Japan Societyでの上映作品において家族モノ作品は結構ウケる印象がある。それはやはりどこの国、人種においても人間が育つ過程で通り抜ける「家族」という枠組みにはどこかしら共通点があるわけで、それ故に泣き笑いのツボが同じところにおちつくのが理由らしい。

    新井浩文という俳優については気になり始めたばかりの存在であっただけに今後妙な干され方に終わらないことを願うのみ。

  • 本作を見ると、本来一人の人間であった者が、きせずしていくつもに分裂したものがきょうだいであるかのように思えてくる。しかも、それはいかにもきょうだい関係の本質をまさに突いているからまさに厄介なのだ。

  • 別途

  • 2021/4/27
    これはおすすめ、かえって来いよ新井浩文。

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