人間とは何か (岩波文庫) [Kindle]

  • 岩波書店 (1973年6月18日発売)
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みんなの感想まとめ

人間の本質についての深い対話が展開される本書は、人生に幻滅した老人と理想を抱く青年の会話を通じて、読者に多くの考察を促します。対話形式で進む内容は、辛辣で直球勝負の言葉が並び、特に弱っている時に読むと...

感想・レビュー・書評

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  • 「不思議な少年」と対になる作品とのシバさんのご推薦に従い併せて読了。

    その頁数の少なさとは裏腹に「不思議な少年」とは異なる一対一の対話方式で進むその会話の内容は、全て直球勝負と形容してもいいほどの辛辣さ。弱っている時に読むとこちらの方がこたえてしまうのではないか。

    世を達観しているはずの「老人」により延々と人間否定ともとられかれない論法で迫られたとする。それを聞いているのが10代の自分だとしたらその2%も含まれる意味が理解できなかったことであろう。だがこれを今の年齢で聞かせられると言っていることがいちいち的を得ているからこそ辛辣に聴こえるというのは、自分もどちらかと言うとこの老人の側に近づいてきているということなのかもしれない。

    で、今はさほど強く跳ね返せる状態でもなかったので星3つ。もう少し自分の現状に対する疑問や疑いが少ない時にどっしりと腰を落ち着けて読み直したいところ。

  • 「人間とは何か」
    マーク・トウェイン著

    人生に幻滅した老人と青年の対話形式の本。
    人間に対して絶望(限界)をしている老人と理想的な青年の会話はやはり老人が上手で、私も読んでいて反論できませんでした。

    特に外からの事象に反応するようにしか人間は動けない。自分で決めたことも何かの影響を受けている指摘は自分の意思決定について、考えさせられました。

    山本七平の「空気の研究」に通ずると思いました。(忖度や同調圧力も含む)

    理想と現実のギャップは認識して現実主義、合理的な考え方を精進したいとも思いました。

  • 人間の心はブラックボックスで、外からのインプットに起因して何らかのアウトプットを自動で返す。その意味で心は機械。心は、その境界の向こうにある「私」の制御下にはない。そして人間は、その心が求めるものを満たすために行動する。誰かのためという理由があってもそれは二次的で、一次的にはまず自分。とある選択は生まれ持った私の気質とその時点までのインプットの積み重ね(環境や教育)により選ばざるを得ない方を選ぶしかない。その意味で自由意志などない。それでも不幸ではない。気質が幸福であれば。

    納得する部分もあるけどだいぶ悲観的。

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著者プロフィール

Mark Twain
アメリカの作家。1835年11月30日ミズーリ州フロリダ生まれ。本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ。4歳のとき、ミシシッピー河畔のハンニバルに移住し、12歳で父を失い、印刷屋に奉公する。1857年ミシシッピー川の水先案内人を経て、1861年新聞社に勤めマーク・トウェイン名で文筆活動に入る。『トム・ソーヤーの冒険』(1876年)や『ハックルベリ・フィンの冒険』(1884年)など幼年時代の自伝的小説で20世紀アメリカ文学に影響を与える。その後も冒険や自然の要素を取り入れた小説のほかに、エッセイ、旅行記など数多くの作品を発表し、当時のアメリカで最も人気のある作家となった。1910年4月21日、74歳で死去。

「2025年 『ハックルベリー・フィンの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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