シェイプ・オブ・ウォーター (字幕版)

監督 : ギレルモ・デル・トロ 
出演 : サリー・ホーキンス 
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感想・レビュー・書評

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  • 湿気と匂いまでしてきそうなラブストーリーでした…
    ギレルモ監督、一瞬でクソ野郎とわかる描写上手いよな。

  • シェイプ・オブ・ウォーター 2017

    公開
    イタリア2017年8月31日(VIFF)
    アメリカ合衆国2017年12月8日
    日本の旗 2018年3月1日

    『シェイプ・オブ・ウォーター』(The Shape of Water)は、2017年のアメリカ合衆国の恋愛ドラマ映画。ギレルモ・デル・トロが監督を務め、ヴァネッサ・テイラーと共同で脚本も担当している。出演はサリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スタールバーグ、オクタヴィア・スペンサーなど。

    2017年8月に第74回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映されて金獅子賞を受賞し、第42回トロント国際映画祭で上映される。北アメリカで2017年12月8日に広く一般公開された。

    暴力描写や自慰行為、刺激の強い性描写があるため日本国内では、東京国際映画祭で公開されたオリジナルバージョンはR18+指定で公開され、2018年3月1日に公開された本作は1か所にぼかし修正を加え処理したR15+指定バージョンの作品である。

    第90回アカデミー賞では作品賞など4部門を受賞し、第75回ゴールデングローブ賞でも2部門を受賞した。


    物語
    1962年の冷戦下のアメリカ。発話障害の女性であるイライザは映画館の上にあるアパートでただ独りで暮らし、機密機関「航空宇宙研究センター」で清掃員として働いている。アパートの隣人であるゲイのジャイルズ、仕事場の同僚で不器用なイライザを気遣ってくれるアフリカ系女性のゼルダに支えられ、平穏な毎日を送りながらも、彼女は恋人のない孤独な思いを常に抱えている。

    そんな日々のなか、宇宙センターに新メンバーのホフステトラー博士が一体の生物の入ったタンクを運び込む。普段はイライザに不遜な対応を見せる軍人ストリックランドが、生物を邪険に扱った報復を受けて指を失う騒ぎがあり、清掃のために部屋に入ったイライザは初めてその生物を直視する。生物は「半魚人」と呼べる異形の存在だったが、独特の凛々しさと気品を秘めた容貌をもち、イライザの心を揺り動かす。彼女は生物に好物のゆで卵を提供し、手話を教えて意思の疎通をはかる。ふたりは親密な関係となってゆく。

    生物が運ばれてきた理由がやがて明らかになってゆく。アマゾンの奥地で神として現地人の崇拝を受けていたという生物を、ホフステトラーは人間に代わる宇宙飛行士としてロケットに乗せようと提案する。それに対しストリックランドは、生体解剖でこの生物の秘密を明らかにすべしと主張し、上官の同意を得る。これを知り動揺したイライザは、ジャイルズやゼルダに自らの思いを打ち明け、生物を救うために手を貸してほしいと懇願する。一方ソ連のスパイだったホフステトラーは、アメリカが生物の秘密を知って宇宙開発の優位に立つ前に、生物を殺すよう政府に命じられる。だがホフステトラーは貴重な生物を殺すことに反対する。

    イライザはジャイルズ、ゼルダ、ホフステトラーの協力を得て宇宙センターより生物を救出し、雨で増水した日に彼を運河から水中に返す計画を立てる。そしてその日まで彼女は、生物を自分のアパートに隠して暮らす。他方、ホフステトラーは命令不服従によりソ連スパイに撃たれ、その後ストリックランドから拷問を受けて絶命する。ストリックランドはホフステトラーの最期の言葉から、ゼルダとイライザが救出を実行したと知る。

    ゼルダの家へ向かい彼女を尋問するストリックランドに、ゼルダの夫はイライザが関わっていることをバラしてしまう。ストリックランドはイライザの家を目指し、彼女の身の危険を感じたゼルダは電話で逃亡を指示する。

    イライザとジャイルズは生物を運河の水門に連れてゆき、別れを告げる。その時、後から追ってきたストリックランドが生物とイライザに向けて発砲する。イライザは意識を失うが、一命を取り留めた生物はストリックランドを倒すと、イライザを抱え海に飛び込む。

    生物の驚異的な治癒能力で蘇生したイライザは、彼と共に海の中で幸せに暮らしてゆく。

    キャスト
    ※括弧内は日本語吹替

    イライザ・エスポジート - サリー・ホーキンス
    リチャード・ストリックランド - マイケル・シャノン(咲野俊介)
    ジャイルズ - リチャード・ジェンキンス(安原義人)
    不思議な生きもの(彼) - ダグ・ジョーンズ
    ロバート・ホフステトラー博士 - マイケル・スタールバーグ(上田燿司)
    ゼルダ・フラー - オクタヴィア・スペンサー(田野めぐみ)
    フレミング - デヴィッド・ヒューレット(魚建)
    ホイト元帥 - ニック・サーシー(世古陽丸)
    バーナード - スチュワート・アーノット(伊藤和晃)
    エレイン・ストリックランド - ローレン・リー・スミス(実川貴美子)
    ティミー - ジェイデン・グリーグ (内藤有海)
    タミー - マディソン・ファーガソン (保澄しのぶ)
    サリー - ウェンディー・イオン (三木美)
    パイ・ガイ - モーガン・ケリー (高橋英則)
    ヨランダ - アレグラ・フルトン (花藤蓮)
    大柄ロシア人 - マーヴィン・ケイ (臼木健士朗)
    ブルースター - マーティン・ローチ (橘潤二)
    ルー - デネイ・フォレスト (森田了介)
    デュエイン - ブランドン・マクナイト (宮本淳)
    その他の日本語吹き替え - 田所陽向/渡井奏斗/岡井カツノリ/夏目あり沙/森田順平

    『シェイプ・オブ・ウォーター』の意味を解説
    タイトルである『シェイプ・オブ・ウォーター』は直訳すると“水の形”という意味になります。
    ギレルモ・デル・トロ監督は「水は一番力を持った物質であり、氷になったり、お湯になったりと変化もする、これこそが愛なのだ」とおっしゃったそうです。
    水の形=愛の形、と置き換えてみれば分かりやすいかもしれません。

    つまり“愛は水のように様々な形がある”ということではないでしょうか。

    例えば同じ国の男女だけが愛し合うことだけが愛の形なのではなく、国境を越えた愛もありますし、同性の愛、家族の愛だってあります。
    本作は人間と異形の生物の愛を描きました。
    また、イライザを助けてくれるジャイルズはゲイという設定。
    わざわざゲイという設定にしたのは様々な愛の形を伝えるためだったのではないでしょうか。
    愛は水のようにひとつだけではなく、様々な形があるという意味を込めてつけたのだと思います。

    名言

    ゼルダ「墓に入ってるみたいに静かな男よ。でもオナラはすごいの。シェイクスピア並みよ」
    0:09:10頃 航空宇宙研究センターの清掃係として働くイライザとゼルダ。ゼルダは夫であるブルースターのグチを、働きながらイライザに言い続ける。食事を出しても何も言わないブルースターの不満を語るゼルダ。他にも、「絶倫だけが取りえだったが今はダメ」などのグチを言う。 ・・・

    ジャイルズ「こう言うんだ。歯を大切にして、もっとセックスをしろって。いいアドバイスだ」
    0:14:55頃 イライザと同じアパートの隣の部屋に住むジャイルズ。イライザとジャイルズは親しかった。年老いたジャイルズがイライザに語る言葉。冗談めかして語るジャイルズだが、カツラを着用するなど若さへの執着心を持っていた。 ・・・

    ゼルダ「このあたりでは最高の頭脳の持ち主が、あちこちにオシッコを飛び散らせてる」
    0:16:05頃 航空宇宙研究センターの清掃係として働くイライザとゼルダが、トイレの掃除をする。ゼルダが語るグチ。ゼルダにとっては、優秀な科学者もオシッコを飛び散らかす人物に過ぎなかった。グチをこぼしながら、イライザとゼルダは掃除をする。 ・・・

    ストリックランド「手を洗うのが用を足す前か後かで、その男が分かる。両方洗う男は軟弱なやつだ」
    0:17:30頃 イライザとゼルダが掃除中のトイレにやって来たストリックランド。用を足す前に手を洗ったストリックランドは、用を足したあとには洗わない。そして、男性を見極める自分なりの方法をイライザとゼルダに語る。 ・・・

    イライザ「(手話で)もし私たちが何もしなかったら、私たちも人間じゃない」
    0:47:55頃 謎の生物が生体解剖されることを知ったイライザは、助けてあげたいと考える。そして、隣人のジャイルズに協力を求める。乗り気ではないジャイルズに対して、イライザは必死に訴えかける。イライザは謎の生物に自分を重ねていた。 ・・・

    ホフステトラー博士「あの複雑で美しいものを破壊したくないんだ」
    1:00:25頃 謎の生物を調査するホフステトラー博士は、実はソ連のスパイだった。謎の生物の情報をソ連側に流していたホフステトラー博士は、謎の生物の生体解剖に反対する。だがそれは、ソ連のためではなく、、謎の生物に魅力を感じていたためだった。 ・・・

    ジャイルズ「生まれてきた時代が早すぎたか遅すぎたって時々考えるよ。僕らは過去の遺物なのかもな」
    1:13:00頃 イライザに協力して助け出した謎の生物に語りかけるジャイルズの言葉。ジャイルズは年老い、仕事もうまくいかず、ゲイであることに疎外感を感じていた。そんな自分の境遇を謎の生物になぞらえて考えるのだった。 ・

    ストリックランド「俺は何をやってるんだ?掃除係に話を聞くなんて。クソを片づけ、小便を拭くやつらに」
    1:15:15頃 謎の生物が何者かによって連れ去られてしまい、警備を担当していたストリックランドは調査を開始する。清掃員であるイライザとゼルダに話を聞いたストリックランドがつぶやく言葉。ストリックランドは、差別意識の強い人物だった。 ・・・

    ホフステトラー博士「(ロシア語で)レーニンの言葉です。“先週捕れた魚は役に立たない”」
    1:26:50頃 ソ連のスパイであるホフステトラー博士は、ソ連側に謎の生物は死んだと伝えていた。だがホフステトラー博士の上司にあたるミハルコフは、ホフステトラー博士の言葉を信じない。ホフステトラー博士は、レーニンの言葉としてジョークを言ってごまかそうとする。 ・・・

    ジャイルズ「あいつは神なのか?わからない・・・。あいつはネコを食べた。わからん!もう少し様子を見よう」
    1:32:30頃 謎の生物によって頭と腕の傷を触られたジャイルズは、翌日にハゲた頭から髪が生えて傷が癒えていることに気づく。驚いたジャイルズは謎の生物が神なのではないかと考えるが、少し冷静になって様子を見ることにする。 ・・・

    ジャイルズ(ナレーション)「彼女について何を話そう?2人は幸せに暮らしたか?そう信じてる」
    1:57:30頃 「シェイプ・オブ・ウォーター」の最後の言葉。オープニング同様に、ジャイルズによるナレーションである。謎の生物とともに運河の中へ消えていったイライザについてジャイルズが語る。撃たれて死んだかと思われたイライザだったが、水の中で謎の生物のキスを受けてよみがえっていた。 ・・・


    以上のようにWikipedia、各種サイトで解説される映画作品。
    日本公開は2018年3月か。
    パシフィック・リムのギレルモ・デル・トロが監督だったとは。
    当初、SFなのか何なのかちょっとわかりにくい世界観だったかも。
    1962年の冷戦期が舞台のファンタジー。
    愛の形を表現した映画だと思う。
    ただ2024年の今見てみるとあまりにもゲイや黒人、障害者などを登場させメインキャラにすえ、ちょっとポリティカル・コレクトネス(政治的適正)に配慮し過ぎているように感じる。それは最近のディズニー映画にも強く感じられることだ。ディズニーに至っては過剰配慮で本来のディズニーらしさを失っていると思う。
    話を戻す。
    冷戦期故に半魚人を宇宙に飛ばす案、解体する案などが出るが、普通に研究しろ!と言いたくなる。まあ、そんなこと言ったら物語が成立しないのでしゃーないが。

    2024/04/07(日)記述

  • 映像が非常に美しい。この監督らしいクリーチャー愛は健在。

    声の出ない主人公の女が想像の中で恋の歌を歌う。
    その女が半魚人の男とセックスをして、同僚の女にその様子を自慢して語る。
    その女が住んでいる下宿の一階は映画館になっている。
    半魚人には治癒能力がある。
    敵役はお話の前半で指が二本切断されかけ、そのあとどうにかくっつけたものの、最後に腐り落ちて捨てられる。
    女主人公のオナニーシーンがでてくる。
    そしてその女主人公は清掃員!

    『E.T.』、『スプラッシュ』、『アトランティスのこころ』っぽい。
    悪役が切り殺されて問題解決というのは雑。
    昨今のアカデミー賞Ⓡの価値は地に落ちていて、本作、監督念願の作品賞を取ってはいるものの、所詮過去作の『ヘル・ボーイ』、『パンズ・ラビリンス』などには遠く及ばない。

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著者プロフィール

映画監督・脚本家・小説家。
1964年10月9日生まれ。メキシコ出身。
劇場長編監督デビュー『クロノス』(92)が各国の賞で高く評価され、97年の『ミミック』でハリウッド・デビューを果たした。『デビルズ・バックボーン』(01)、『ブレイド2』(02)を経て、念願だったマイク・ミニョーラの人気アメコミの映画化『ヘルボーイ』(04)を実現。映画はヒットを記録し、続編『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(08)はスタジオをユニバーサルに移して製作。その間にスペインで製作した『パンズ・ラビリンス』(06)は、アカデミー賞脚本賞にノミネートされたほか、カンヌ国際映画祭など各国で高い評価を受けて気鋭の監督として国際的に広く認知されるように。07年にはペドロ・アルモドバルらとメキシコで製作会社「チャチャチャ(Cha-Cha-Cha)」を設立。『ロード・オブ・ザ・リング』の前日談にあたる大作『ホビット』シリーズでは脚本を手掛けた。10年『パシフィック・リム』で、久々に監督に復帰。14年にはチャック・ホーガンとの共著で発表した初の小説「ストレイン」シリーズ(09年)のテレビドラマ化が実現。本作に続き、今後は『Pinocchio』『ヘルボーイ3』『パシフィック・リム2』などの話題作が予定されている。

「2016年 『ギレルモ・デル・トロ クリムゾン・ピーク アート・オブ・ダークネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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