- 新潮社 (2018年4月26日発売)
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感想・レビュー・書評
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この作者の後の本が気になって、まずはこれを
どうしてアイドルをテーマにこんなふうに書こうと思ったのか切り口が新鮮
若者の生活が入っててこれも新鮮詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地下アイドルについて読もうとして見つけた作品。
2015~2018年頃に書かれた5つの短編で、地下アイドルの話は表題作のみ。
軽妙かつ瑞々しい文体が特徴で、読んでいて楽しく、またアイドルを巡る感性が多面的に、かつ若い女の子たちの現代的な感覚が語られていて深さもあり、おもしろかった。文体の強さというか、これぞ「小説」という感じ。
2015年頃に地下アイドルを取り上げ、「推し」が世の中的に一般化する以前にこの題材を取り上げたことも、新しさが評価される一つだったかもしれない。
一方で、題材的には賞味期限が短そうな作品なのと(それはよい)、物語にオチがないというか、出来事があってそれが独特の視点で語られつつ、ふっと終わってそれっきり、という話が多かったように思う。雑談を聞かされて終わるだけの感じで、あまり残るものがない。
でもまあ読めてよかった。
小説は「描写」だ、と改めて教えてくれたような作品。明確なプロットの妙はなくとも、知らない人物の日常の描写、心理の描写、文体の妙で楽しませてもらえるし、むしろそれらこそが楽しむべきものだった。
5本目の作品(本短編の書下ろし)が一番好きというか、語り口がおもしろく、また、アイドルというものをある種客観的に分析していた。
小林早代子の作品
