宮本から君へ DVD-BOX

監督 : 真利子哲也 
出演 : 池松壮亮 
  • ポニーキャニオン
3.57
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感想 : 7
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988013181618

感想・レビュー・書評

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  • 「僕の! 名前は! 宮本浩です!」 
    大学を卒業して都内の文具メーカー・マルキタの営業マンになった宮本浩(池松壮亮)は、未熟で営業スマイルひとつできず、自分が社会で生きていく意味を思い悩んでいた。 
    そんな宮本は通勤途中、代々木駅のホームで一目ぼれしたトヨサン自動車の受付嬢・甲田美沙子(華村あすか)に声をかけるタイミングを伺っていた。 
    何度かチャンスはありながらもなかなか声をかけられずにいる宮本。同期の田島薫(柄本時生)にヤイヤイ言われながらも決死の思いで声をかけるが・・・。 
    そこから始まる甲田との恋模様、仕事での数々の人間模様の中で、宮本は自分の生き方を必死に見つけていく。 
    さらに物語は徐々に、社会の厳しさにもまれながら先輩の神保和夫(松山ケンイチ)や友人の中野靖子(蒼井優)らに助けられながら宮本がひとりの営業マンとして成長する様子を描くヒューマンストーリーとしても展開。 
    新米サラリーマンのほろ苦く厳しい日常を描いた青春グラフィティー!
    新井英樹の熱狂的人気を得た漫画をドラマ化。
    甲田美沙子との恋愛では、失恋の痛みが癒えていない弱っている美沙子に優しくするのが卑怯に思えて上手く優しく出来ない。営業スマイルすら出来ない無駄なこだわりが邪魔して仕事も上手くいかない宮本浩が、先輩の神保や上司の小田課長(ほっしゃん。)たちの力を借り、テイコウ製薬の仕事でのライバル会社との競合争いに挑む中で、自分の無力さや抜け切れない無駄なこだわりに苦しみ失敗しながらも、自分なりに人に認められ人の力を借りがむしゃらに頑張っていく奮闘を描いている。自分の力に自信を持ちたい、相手の弱さに突け込みたくない、自分の気持ちに素直になれない、おべんちゃらを使えない、弱っている相手を慰めることが卑怯に思えて優しく出来ない、そんな潔癖と言えるこだわりに苦しみ、失恋したり、自分と似た不器用さを持つ茂垣裕奈(三浦透子)とのふれあい、失恋の痛みから立ち直れ切れない美沙子を上手く受け止められなかったり、自分と対称的な営業スタイルの益戸(浅香航大)としのぎを削る中で神保の営業スタイルを取り入れつつ営業マンとして成長していく宮本浩の葛藤や苦闘は、社会人として様々な壁にぶつかり頑張って乗り越えた経験をした人ならリアルに共感出来るし、神保たちのように応援したくなる。
    原作の宮本の熱さむしゃらさを演じ切った池松壮亮、一流営業マン神保のかっこよさを演じ切った松山ケンイチ、スマートでズル賢い益戸を憎々しく演じた浅香航大、姉御肌で宮本浩を導く中野靖子を演じた蒼井優、宮本の上司小田課長のそのものの包容力ほっしゃん。、高橋和也や片岡礼子など、しっかりした演技派俳優のぶつかり合いが、リアルで楽しめた。
    エレファントカシマシの主題歌、エンディングテーマも素晴らしく、一流営業マンになっていく宮本浩、会社を立ち上げた神保の奮闘などを描いた続編がぜひ見たい傑作ヒューマンドラマ。

  • 泥臭くて全然周りが見えてなくて、でも一生懸命で、感情の部分に触れてヒリヒリする。

  • 泥臭くもがき苦しむ男宮本から目が離せない。

  • 映画を見てきたので、その感想を忘れないうちに。
    まず主演の2人の演技力と熱気、喜怒哀楽の幅の広さが最高だった。かなりハードのシーンも多かったけど、全てに対して手を抜かず戦うし、柔軟さもあるし、延々と見入ってしまった。漫画の濃厚さも熱苦しさもこの二人だから消化できたのでしょう。
    二人が幸せそうに外でキスをするシーンの流れるようなカメラワークとロマンチックな画、公園で靖子が鬼の形相となり宮本を攻めるシーン、雷の鳴り響く海での柔らかな靖子のセリフ、タクマと宮本のマンションでの死闘。。どこも名シーンとなって記憶に残ります。二人の叫びがもはや気持ちがいい…

    脇を固めるキャストもいいし、編集も勿論原作もよかった。スタイリスト伊賀さんもスチールとオープニングの佐内さんも音楽の宮本さんも、豪華に豪華。。みんなが一つになって全力というのが伝わる。
    公演するまで様々な諸問題があったらしいが、そこを乗り越えてきたっていうその熱さもあったのかな。

    本気とは楽しいということを教えてもらいました。

  • 7話の靖子に頬を叩かれるシーンがとても好き。

  • 漫画を3巻くらい読んで、ドラマもそのくらい見た。
    しかし宮本の気持ちがサッパリ分からない。

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著者プロフィール

1981年東京生まれ。法政大学在学中から8mmを愛好し、映画制作を開始。2003年に『極東のマンション』で13の映画祭から招待され一躍注目を浴びる。その後、冨永昌敬・松尾スズキ・小林政広などの監督作品にメイキング・ディレクターとして参加。2007年に東京藝術大学大学院映像研究科に入学して黒沢清監督に師事、2009年に修了作品として監督した初の長編映画『イエローキッド』も高く評価されている。

「2010年 『質疑応答のプロになる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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