- 講談社 (2018年5月10日発売)
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感想・レビュー・書評
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聖書における特異な章として有名な「ヨハネ黙示録」について解説した本。新約聖書内、どころか他の書物を眺め回しても出てこないような幻想的で象徴的でドラマチックな文章表現がなされ、読者に奇妙な光景を幻視させる。聖書という世界一のベストセラー本の中にこのようなイマジネーションを刺激する章があること自体相当面白いし、長い年月をかけて解読がすすめられ、何らかの意味を読み取ろうとしている状況もまた興味深い。神秘的で壮大、かつ血なまぐささや中二病感や選民思想が漂うこれはいったい何?
読者(というか信者)を当惑させるために書かれたんじゃないの?ってくらい象徴や幻や想像的産物のオンパレードで戸惑いと興奮が一緒にきた。当惑させることが目的ではない、と解説にはあるけれど、だったらなおさらこんな奇妙奇天烈な内容でいいの?という気持ちになる。だって聖書って愛と平和を説いてたんじゃなかったっけ。ここに書かれてるのは敵を滅ぼし尽くそうとする怨嗟と、憎悪あるいは行きすぎた信仰が暴走して生まれた想像力の塊じゃん。聖書の二次創作本である『神曲』って間違いなくこのヨハネ黙示録を元に書かれたものでしょ。メテオにドラゴンに四騎士にとファンタジー小説やRPGに影響を与えたであろうイメージがてんこ盛りだし。
現れるイメージやシンボルは旧約聖書や預言書からの引用である場合が多いようなので、さらに理解を深めるには聖書を熟読する必要がありそうだが、この奇書まがいの異様なテンションには嗜好をくすぐられた。ちなみに本書は図像がたくさん掲載されていて、ひとつひとつに解説が載っているため、この破壊的ビジョンをイメージしやすくなっている。
ふーむ、確かにこれは始まりにして究極。「我はアルファなり、オメガなり」という言葉通りの荒唐無稽さと終末の思想が展開されとります。よかったー、中二病卒業してて。その頃読んでたら会話で引用したり、イタい影響を被ってたかもしれん。 -
旧約聖書や新約聖書に比べると、読みやすかった。
もともと、平易なのか平易に書いたのかは分からないが。
悪魔や獣が現れて、人々を襲うという件が多いように感じた。
また、神により、不信仰の者が裁かれるといった、懲罰的な内容に感じた。
専門的に学ぶというより、興味のある程度の人にはもってこいの本だろう。
著者プロフィール
小河陽の作品

この本面白かったですよね(^▽^)
私は同じ本の他の版で登録していますが、そちらに登録している皆さんのレビュー...
この本面白かったですよね(^▽^)
私は同じ本の他の版で登録していますが、そちらに登録している皆さんのレビューも非常に楽しんでいました。
真剣な宗教のものを楽しんで不謹慎かもしれませんが、人間の想像力って凄いなあと。
面白かったです!聖書の中にこんなあらん限りの憎悪と選民思想を込めた章があっていいの??という戸惑いと、文章から喚起...
面白かったです!聖書の中にこんなあらん限りの憎悪と選民思想を込めた章があっていいの??という戸惑いと、文章から喚起するイマジネーションに圧倒されました。
ほんとに人の想像力ってすごいですね、解説や図像も豊富で聖書研究本としてはかなりの良書でした。