ミュージック・マガジン 2018年 7月号

  • ミュージック・マガジン (2018年6月20日発売)
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Amazon.co.jp ・雑誌 (208ページ) / ISBN・EAN: 4910084790789

感想・レビュー・書評

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  • 様々な音楽や人との出会いがあって、気づいたら音楽業界に身を置いているわけだが、チャットモンチーは特に影響を受けたアーティストのひとつである。

    Mステに出演していたチャットモンチーとの出会いから10年以上が経つが、常に私の中では第一線のバンドだった。
    恋を知らなかったあの頃の小さなキラキラ、今でもガーナのCMを思い出すバスロマンス、前の彼氏が月を見ると浮かぶと言っていた8cmのピンヒール、同棲するなら自由が丘に住みたいの根拠となったふたり人生自由ヶ丘、大みそかのフランスで一人聴いていたときめき・・・。

    ひとつひとつの曲に思い入れがあって、その時々の情景が思い出せる。
    高校の教室とか、目黒不動尊の参道とか、ロッキンとか徳島とか、まさかのヴェルサイユ宮殿とか。

    チャットモンチーの解散は予想してなかったわけではなかった。
    2人体制になって、えっちゃんの出産で活動休止して、いろんなフォーメーションで動いていたけど、正直どれもピンとこなかった。
    大好きだったあの3人組の強いエネルギーはもうないんだなって、ライブに行くたびに感じさせられた。
    それでもチャットモンチーを聴き続けていたのは、やっぱり曲への思い入れからだ。昔の曲を歌ってほしいな・・・なんて思いながらライブに足を運んでいいものかと思ったりもした。

    そんなこともあり、最後の武道館は、1から10まで大満足!こんな飽きさせないライブないわよ・・・っていうアドレナリン大放出のライブではなかった。

    それでも、そんな私のような懐古的リスナーも温かく迎えてくれるライブだった。
    このバンドを愛して追い続けてて本当によかった。この瞬間に立ち会えたことは、間違いなく忘れられない思い出になると思った。
    新曲の「the key」の照明演出に心打ち触れたこととか、恒岡さん登場によりレベルぶちあげとか、えりこさんとあっこさんの涙とか、あれやこれやあるんだけど、超ベタだけど最後の「サラバ青春」が尊すぎた。

    気づいたら27歳独身なわけだが、サラバ青春に出会ったあの頃を遠い過去だと思うようになった。
    高校生に戻りたいと思う。色々あったから、まさかそんなことを思う日が来るなんて思わなかったけど、戻りたい。
    大人になるってそういうことだと思う。普通にOLして、恋愛もしてて、自由に生きてる今ががつらいわけじゃない。でも、可能性に満ちてて、なんでもできたあの頃の自分が、うらやましくなってしまった。
    サラバ青春を聴きながら、そんなことを思って泣いた。歌詞読まなくても歌える曲だ。モニターに映る歌詞をぼんやりとした視界で追ってはいたけど、ほとんど歌えなかった。

    最後の曲まで、自分のことばかりだったと思う。でもチャットモンチーほど、私の10年に寄り添ってくれたアーティストはいないと思うわけで、許してほしい。

    20年後の自分が何をしてるか全く想像つかないけど、10代から20代の思い出のそこらかしこに、チャットモンチーが潜んでいるだろう。
    曲はなくならない。解散しても、これからもずっと聴き続ける。だからこそ、チャットモンチーにまつわる思い出はこれで最後じゃない気もする。でも今は、チャットモンチーに感謝の思いを伝えたくて、2人が見えなくなるまで、今までにないくらい強く拍手した。翌日は手が痛くて仕事への支障をきたすレベルで、手をたたき続けた。

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