聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア [DVD]

監督 : ヨルゴス・ランティモス 
出演 : コリン・ファレル  ニコール・キッドマン  バリー・コーガン  ラフィー・キャシディ  アリシア・シルヴァーストーン 
  • Happinet (2018年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4907953270558

感想・レビュー・書評

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  • いきなり心臓手術シーンから始まってびっくりした。
    主演コリン・ファレルが演じるのは心臓外科医スティーブン。美しい眼科医の妻、娘のキムと息子ボブを持つ。
    そして少年マーティン。彼はスティーブンがかつて担当し死亡した患者の息子で、スティーブンは時折彼に会い、時計をあげたりしていた。
    早くに父を亡くした彼を気に掛けるスティーブンはある日マーティンを家に招きいれる。ボブも懐き、年の近いキムは彼に惹かれる。しかしそこから徐々に不幸が始まった。
    最初にボブの脚が動かなくなり、食事も取らなくなる。次はキム。。マーティンの不吉な予感と同じように進む。

    実はマーティンの父の死にはスティーブンの飲酒とミスが絡んでいた。「目には目を」というべきマーティンの振る舞い。思えばスティーブンのあらゆる施しに対し、マーティンはお返しをしてきた。「フェアかはわからないが、正義には近づいている」状態が続くまま、結局家族に降りかかったこの不幸はなんなのか?何が原因だったのか、そういう科学的な解は示されないまま、最後の、恐ろしい選択をする時が来る。
    タイトルの「聖なる鹿」はそのまま”生贄”でしょう。「誰かを犠牲にしなくてはならない」という状況を察知し、家族みんながスティーブンに媚を売り出す様子が痛ましい。

    なかなか最後まで不条理で、すっきりしないけれど、時間はあっという間だった。
    不気味な青年マーティンを演じるバリー・コーガンの存在感が凄い。あの無表情に喋る様が結構トラウマ。
    あとはカメラワークが独特で引き込まれる。ニコール・キッドマンが監督を「キューブリックっぽい」と評したそうですが、確かに「シャイニング」を思わせる独特のカメラワーク。「人の世界を超えたものの視線」を感じる。
    効果音を不快さも特筆すべき。本当不条理すぎて嫌になります笑

  • サイコスリラー?かなり 難解な?でも、目が離せない
    始まりから この麻酔科医と少年?はどういう関係なのか?と思わせながら ストーリーは展開してゆくが…
    謎が多い どう理解したらいいのか?悩む作品だと思ったら
    「ロブスター」のギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督作品だったのね…なんて妙に納得してしまった。だからといって理解出来たかと言うと そうではなく(自分の考えの範囲で 理解するのみ)「ロブスター」も かなり変わってたが、あの時も、コリン.ファレルが主役だったよね、発想展開が変わってたが 結構面白かった記憶があります。今回は幸せな家庭が1人の少年を迎え入れたことで崩壊していく様子を描き、第70回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。郊外の豪邸で暮らす心臓外科医スティーブンは、美しい妻や可愛い子どもたちに囲まれ順風満帆な人生を歩んでいるように見えた。しかし謎の少年マーティンを自宅に招き入れたことをきっかけに、子どもたちが突然歩けなくなったり目から血を流したりと、奇妙な出来事が続発する。やがてスティーブンは、容赦ない選択を迫られ……。ある理由から少年に追い詰められていく主人公スティーブンをコリン・ファレル、スティーブンの妻をニコール・キッドマン、謎の少年マーティンを「ダンケルク」のバリー・コーガンがそれぞれ演じる。適役過ぎて 人間そのものに怖さを感じる。結局 父親を殺されたという少年マーティンの復讐が呪いなのか?家族のうち誰を殺すか?と脅迫的な言葉を謎の少年に投げかけられ 翻弄するが、自分が標的になるとは判断しなかったのが、不思議だが…ニコールが扮する妻が スティーブン(コリン.ファレル)に対して 体温も感じない人間「よく 子どもが死にそうな時に能天気な事ばかり言ってられるわね」といったセリフで その人柄 考え方を知る事が出来る(結局 皆、自己中)宗教的というより、その罪は神が見てて 仕返しがくるって予言するような その予言によって 存続を危ぶまれるような精神に陥ってしまう人間本来の弱さを露呈しているのかな …?最初 真っ暗な画面から始まり 壊れたのかな?と思うほどの長いブラック画面…そして 何だか ゾワッとする音響や画の撮り方 本当に変わってるけど、面白いランティモス監督ならでわの作品だと思った。

  • 脈動する心臓の映像が衝撃的。でも心臓って筋肉の塊の筈なんだが、全体を覆うように黄色がかった脂肪が取り囲んでいるのが怖い…
    ファレル君とキッドマンじゃぁえらく年の差があると思うんだけど白人はあのやたら濃い髭生やしちゃうとホント年齢が分からなくなっちゃう(笑)しかしキッドマンは50台になってもホントキレイな人だな〜
    それも日常なんだろうけど何故あの糸楊枝の場面が要ったんだろうなぁ〜(笑)面白いというか、この作品の監督さんに凄く興味が湧いた。嗚呼「ロブスター」の監督なんだな、コリン君と仲良いんだな。
    あら、もしかしてアリシアシルバーストーンじゃん!オバちゃんになっちゃたなぁ〜

    夫婦共に医師で自宅も交友関係も勤め先である病院もやたら上流ですね。台詞も無駄な説明がほとんどないほど簡潔だし、何処にも派手さはない。狙った様に淡々と物語は進んでいく。だから彼の言動や行動がやたら気になってくる。一人殺したってお母さんの事かな?その復讐?彼って何者なんだろう?
    ニコールと二人の場面は、噛み合ってない受け答えに凄みがあってドキドキした。父親の死が原因であるのは分かるけど、何をどうしたらこんな事が出来る?超常的な何かの仕業なのかな?中盤まで来ているのに結末を全く悟らせないのはとても良いね。
    ギブアンドテイクなのは分からないではないけれど露骨な表現で驚く。職場や仕事内での関係性が悪い様には描かれていなかったけど、弱みに付け込むような上っ面だけの関係性が人付き合いというか世の闇を感じさせる。
    三人のうちの一人…
    迷うだけ迷って一番泥臭い方法
    それでもやり遂げた…
    ラストシーン、父親には闇、母親は諦観、娘には憤怒、そして彼は必然の結果…
    なんだかすごい物語だった。
    これって宗教的な寓話か何かのメタファーなのかな?題名からして意味ありげだし…彼も途中でそんなこと言ってたな。キリスト教文化圏だと思い当たるところがありそうな話なんじゃないかな。少し前に見た「マザー」って作品がそうだった。あれも全く意味不明で宗教的な話だった。あれと空気感が似ているような気がする。門外漢には理解できんな…なんだろうそういう物語のトレンドでも来てるのかな?

  • THE KILLING OF A SACRED DEER
    2017年 アイルランド+イギリス 121分
    監督:ヨルゴス・ランティモス
    出演:コリン・ファレル/ニコール・キッドマン/バリー・コーガン/ラフィー・キャシディ/サニー・スリッチ/アリシア・シルヴァーストーン
    http://www.finefilms.co.jp/deer/

    心臓外科医スティーブン(コリン・ファレル)は、眼科医の妻アナ(ニコール・キッドマン)と、聖歌隊に入っている長女キム(ラフィー・キャシディ)、小学生だけどヘビメタに憧れて長髪にしてる息子ボブ(サニー・スリッチ)と裕福な生活を送っている。しかしスティーブンは家族に秘密で時々会っているマーティン(バリー・コーガン)という少年がいる。父親のいないマーティンに高価な腕時計をプレゼントする等、不自然なまでに彼に気を遣っているスティーブンは、ついにある日彼を自宅に招待し家族に紹介するが、やがて次々と子供たちが歩けなくなり・・・。

    ヨルゴス・ランティモスだからキテレツ設定は承知していたけれど、まだしもコミカルな要素のあった『ロブスター』に比べて、本作はひたすら不気味で不穏。しかも理不尽で難解。映画の中で起こっていることに現実的な説明をつけるのはおそらく不可能なので、主人公が医者であるにも関わらず現代医学では解明できない一種「呪い」ともいうべきものが当たり前に起こる。しかもその呪いをかけるのはなんてことない普通の少年で、なぜ彼がそのような力(神のような)を持ち得たのかの説明はないし、理由もきっとない。

    にも関わらず変な説得力があるのは、これはマーティンを演じたバリー・コーガンの存在感に負うところが大きいと思う。『ダンケルク』でも救援にむかう父子の友人役で妙に印象深かったけれど、今回も、好青年なのか頭おかしいのか神がかり的な狂気の少年を怪演。スティーブンにつきまとい、職場におしかけ、しつこく電話し、自宅に呼び出し、自分の母親とくっつけようとしたり、もはやちょっとしたストーカー。それだけでも十分きもいのだけど、彼にはスティーブンに復讐する正当な理由がある。ゆえにスティーブンは彼を拒むことができない。

    悪いのはスティーブンなのだから彼に直接復讐すればよさそうなものだけど、マーティンは彼の家族に呪いをかけることで間接的にスティーブンを苦しめ、その呪いの4段階を宣告する。まず歩けなくなる、そして食べられなくなる、目から血がでる、その数時間後には死ぬ。家族を助けたければ、その中の誰か一人を選んでスティーブン自ら殺すこと。そうすれば他の二人は助かる。彼の言葉どおり、まず一番小さいボブが歩けなくなり、次にキムが歩けなくなり、二人は食べ物も受け付けず、入院してどんなに検査しても原因不明。ついにスティーブンはある決断を下すが・・・。

    作中でもキムの論文としてちょっと出てくるエウリピデスの『アウリスのイピゲネイア』が物語のベースになっているらしい。トロイア戦争の原因になったのは、スパルタ王メネラオスの妻ヘレネをパリスが攫ったことだが、そのメネラオスの兄アガメムノンがかつて狩りの女神アルテミスを侮辱したことから女神の恨みを買い、トロイアへ出航したいのに風が吹かない。アルテミスの怒りを鎮めるために女神が要求したのは、アガメムノンの娘イピゲネイアを生贄として差し出すこと。イピゲネイアは潔く生贄になることを受けるが(犠牲の祭壇でイピゲネイアは鹿に変わる)、アガメムノンの妻でイピゲネイアの母であるクリュタイムネストラは半狂乱。後日、娘を生贄にした夫を殺害し、さらに息子のオレステスは父を殺した母を殺害するといういかにもギリシャ悲劇的な展開が待ち受けている。

    後日譚はさておき、映画の登場人物をこのギリシャ悲劇になぞらえるなら、スティーブン=アガメムノン、アナ=クリュタイムネストラ、キム=イピゲネイア、ボブ=オレステス、だけれど、スティーブン=アガメムノンの過失で家族が犠牲になるという大枠以外の展開は異なっているし『聖なる鹿殺し』の鹿がイピゲネイアのことを指しているにしても、ラストで犠牲になる人物は・・・。強いていうなら、キムがマーティンの前で下着姿になる場面を、無意識にキムが自らを生贄に差し出したと解釈することもできるかもしれない。しかしギリシャ神話を踏まえるならマーティン=怒れる神は処女の守護神アルテミス。マーティンはキムには触れずに帰ってしまう。

    奇妙な呪いの件がなければ、マーティンがスティーブンに求めている償いの形は、現在の家族を捨てて自分の父親になれということのような気がするし、そのために邪魔になるのは子供たちではなく妻のアナなのだけどね、ニコール・キッドマンはタフすぎて呪いにかからない(笑)ところで余談ながらニコールってこんなにサービスよく脱いでくれる女優さんだったけ?とビックリした。コリン・ファレルはヒゲもじゃすぎてコリンと気づかないくらい。ボブ役の男の子がとても可愛かった。

    映画自体は、どう解釈するか、意味がわかるかといわれれば難しいけれど、好きか嫌いかでいうと、なぜかわりと好きな映画だった。

  • 信頼できるインフルエンサーが絶賛していたので観た。が、正直そこまで…という感じだった。ストーリーは。
    映画や演出に詳しいわけではないので好みの話になるが、画角がいい。音楽がいい。

    確実に家族に死が迫っているのにパニックに陥ることもなく取り乱すこともなく(主人公が乱心したシーンはあったが)静かに、だけれど内心の恐怖は伝わってくる。その演出もよかった
    だけれどあそこまで主人公を悩ませた「犠牲」があっさり、しかもあの子に決まることになんだかすごく呆気なさというか、拍子抜けというか、
    好みでいうと妻が犠牲になってほしかったけどね。でもそれだと観ているほうは「やっぱりね」しか残らないから一番胸糞悪い終わりにするにはあの子だったんだろう。
    というか、マーティンの父親と同じく何の罪もない人間が不条理に犠牲になることに意味があるのなら当然の結果だったのかもしれない。あの中で一番無垢なあの子はまさに「聖なる」存在だったんだろうし
    「鹿」は「非力」の象徴なのかな。
    それともdearと掛けていたりする? 聖なる=無垢な、dear=大切な存在=家族、みたいな?
    キリスト教的な要素とか伏線とか色々あるんだろうけど、結末が「あ、そうですか」という感じだったので深く考察したりする気にもならないかなという、個人的な感想。

    一番「良かったな」と思ったシーンは「お前と話している時間はない」と言われたマーティンがめちゃ早口で一番重要な「死へのプロセス」語るところ。
    最高に皮肉が利いていて、いい。

    二度目は観ないかな。
    胸糞作品は日本人のほうが作るのうまい気がする。

  • 父親を失った息子の復讐劇。最初に下半身不随、次に食欲不振、目からの出血、最後に死が訪れるという彼の言葉に振り回される、ある一家。医学的に検査しても異常は見つからず、彼はどうやってそのような不幸を他人にふりまけるのか、その言及はまったくない。「家族に襲い掛かる不幸、それを避けるためには家族の中で一人自らの手で殺さなければならない。」それを淡々と無機質的に描いた作品。プラスに見れば多様な解釈ができると言えるが、私個人としては何だかスッキリしない、後味の悪い作品だった。

  • ヨルゴス・ランティモスは「籠の中の乙女」が素晴らしかった。
    「ロブスター」は見たいがレンタル屋で出会わない。「女王陛下のお気に入り」も見るのを楽しみにしている。

    冒頭の脈打つ心臓……手術……術後手袋を捨てて……おお独特なカメラワーク(キューブリックっぽいと思っていたら、ニコール・キッドマンもそう言っているらしい。)
    妻が全身麻痺を演じるセックス……父母娘息子揃っても能面というか無為な褒め合いしか会話がない……闖入者が入り込む以前に、そもそもこの家族は終わっていたのだ。
    そんな家族と並行して、父が、よくわからない少年との逢瀬を繰り返す……隠し子か?少年愛か?とサスペンドしておいて……。
    割と雪崩れ込むように明かされる。
    父は酔って手術して、少年の父を殺した。その罪悪感で少年と交流していたが。
    少年は、【ランティモス式の独特なルール】を、この映画内に引き込む……第一に、「僕のお父さんを奪ったんだから、代わりに僕のお父さんになって」(母に誘惑させる)。
    それを拒むと、第二ステップを早口で言う「あんたの家族の誰かに手足の麻痺。食事拒否。目から出血。死ぬ。誰が死ぬかあんたが選べ」と。
    ここが作家性というか。
    作品外にいる私には容易には受け容れがたいが、作中人物はそのルール(レール)に則って、思考したり行動したりし始める。
    うん、そうそう、これってギリシャ悲劇の常道だよね、イピゲネイアだよね……って! なるか!

    とはいえ、ギリシャ悲劇に疎い人にも、ハムラビ法典の「目には目を歯には歯を」はわかる。
    作中でも、少年は執拗に、家に誘われたら家に誘い返す。フェアなトレードを歓待にも生死にも等しく行おうとするのだ、だから最低限の映画内ルールは理解できる。
    できるけれど……どこか違和感……変だな……。

    その「変だな」は、もう父を離れ、母、娘、息子、それぞれの目線にも適用される。
    たとえば娘が少年に「妙に惹かれていく」し、入院した病室にて、携帯に電話がかかり外を見てと言われ会話するが、それを母が見下ろすと誰もいない。
    また、母が少年の家に凸する……母親はいない……(このパスタの食べ方は突出)……うーん、父の罪悪感が生み出した幻なのか……??
    法を逃れた罪悪感が……(逆に少年の側からいえば法で裁けない罪を、因果律を操って)。
    というサイコサスペンスかと思いつつ、あるいは少年が実在していても、あくまで家族に催眠術をかけているんじゃないかと……。

    しかし終盤に至って、少年の呪いは(父の罪悪感は)茫漠としたものではなく、家族全体にはっきりと影響していく。
    全員が自分が生き残りたいがために他の家族に「死をなすりつける」のだ!!
    姉が弟に「あんたが死んだらミュージックプレイヤーを頂戴ね」と言い出し、弟が目から血を流せば→「おとうさーん!おかあさーん!あいつの目から血が出たわよー!死ぬわよー!」と嬉しそうに自分の車いすを操ったり。
    一番ギョッとしたのが、妻が父を誘惑しながら「殺すなら当然子供。私たちならも1回子供作れるもの」とか言い出すところ。
    ここで、うげ胸糞! と眉を顰めたのは、母性幻想がめためたにされたからだ。
    そもそも家族がバラバラになる、自分の庇護下ではなくなる、コントロールできなくなる、というのは嫌なものだ。
    わかりやすく嫌なのは家に他者が侵入してくるパターン……「ファニー・ゲーム」「スペイン一家監禁事件」……カフカ「変身」とかも。

    いやー、とにかく、嫌な映画だった(そしていい映画だった)、と溜め息。

    ちなみに。
    ラフィー・キャシディは、端的に好み。太眉で垂れ目。
    比して、ニコール・キッドマンは、年輩エロというか、うーん、背中の肉の異様さというか、まあ凄かった。コリン・ファレルも霞む。
    「ダンケルク」に出ていた若者バリー・コーガンの顔立ちの、危うさというか、居たたまれなさというか。無垢な野卑というか、純粋な粗野というか。

  • 解説サイトみないとよくわかりませんです

  • 現代を舞台にして人が人を呪い殺すなんて映画が成立するとは思えないのだが、成立させる力がすごい。
    父親を心臓手術で亡くした少年が、飲酒して執刀した心臓外科医を「脅す」っていうなら話はわかる。
    少年が理想の父(知的で高収入、彼の亡くなった父は多分反対のタイプ)を外科医に見て、母とくっつけて本当の父親になってもらおうと画策するっていうのはわかるし、外科医の家に行ってみたら想像以上の豪邸で、妻も医者で(知的で高収入で上品な美人、彼の母とは真逆のタイプ)妬ましくなって娘を誘惑するってのもわかる。
    がしかし、そういうありきたりのサスペンス映画じゃないんだよな。
    呪う少年も異常だが、一見理想的な家族に見えた医師一家のメンバーもよくよく見ると異常。
    ニコール・キッドマン演じる妻も、まともかと思ったけどやっぱりおかしい。
    でも、それが絵空事に感じられないのが、この監督の凄さってことか。
    音楽は、リゲティなどの不穏な弦楽曲が流れるが、最後にバッハのヨハネ受難曲。この音楽センスが大好き。

  • 勝手にサスペンス的な話と思ってたらアマプラでホラーのカテゴリに入ってたのでホラー?と思いながら見たらホラーでした。
    父狂ってたし、母まともかと思えば全然やし、子供達なぜ症状が出るのかわからない…学校の先生に片方選ばせるとこなんて自分で責任を取らない感じが気持ち悪すぎる。
    完全にホラー。

    バリーコーガン、失礼ながら普通のその辺にいそうな青年に見えるけどすごい存在感あって好きです。

  • 最初から最後まで不穏なストーリー。
    場面とさほど連動していないのに音が不穏。
    吹き替えの声もなぜだか不穏で登場人物が全員変。
    という感じでずっと重苦しいけど、引き込まれて観てしまう。

    ギリシャ神話を基にしている、という前提知識を入れたうえで考えると
    別に復讐とかではない「フェアだから」みたいな神側の謎理論や
    生贄を逃れようとする家族たちのいやな人間臭さが感じられる…のか?
    正直言われなきゃ全然分からない。笑

    印象的だったのは、父が息子から何かを聞き出そうとして
    「より大きな秘密を言った方が勝ち」とかいって、とんでもないエピソードをぶっこんできたシーン。
    あんなの聞かされた後にできる話、あるわけないよ…

  • 心臓外科医のスティーブンは美しい眼科医の妻アナ、14歳の娘キム、幼い息子ボブと何不自由ない生活を送っていた。スティーブンは父を亡くした16歳の少年マーティンを気にかけ自宅に招く。子供達はすぐに打ち解け、アナも感じの良い彼に好感を持つ。
    マーティンはお返しにスティーブンを自宅に招く。夜もふけマーティンが先に休んだ後スティーブンの母親に誘惑され驚いて帰宅したスティーブン。その日以降、マーティンはスティーブンのストーカーのような行動を取り始める。
    ある日ボブが歩けなくなる。検査をしてもなんの異常も見つからない。マーティンがスティーブンの前に表れ、スティーブンが手術中に過失でマーティン父を死なせたため、スティーブンも家族から一人選んで殺さなくてはならない。そうでなければ、1.歩けなくなる2.食べられなくなる3.目から出血する4.死亡の過程を経て、スティーブンの妻子全員が死ぬことになると宣言する。
    不条理ホラー。アルコールによる過失のため元患者の遺族から復讐?される外科医にコリン・ファレル、その妻にニコール・キッドマンと実力派が揃うなか、復讐を仕掛ける少年マーティンを演じたバリー・コーガンが怖い。顔も佇まいも話し方もスパゲティの食べ方も全部怖い。不穏な音楽、不気味なカメラアングル、そして生き残りをかけた登場人物たちの際どいセリフの数々、すべてが恐ろしく胸を抉る怪作。
    性善説とか家族の絆とか信じてる人はみないほうがいいかも。

  • いや、結局あれはなんだったの?
    呪い?暗示?

    そして、誰を殺すかを選ぶシーン…くっっそエグいし胸糞だったね……( ꒪ཫ꒪ )
    ビックリした
    余りにも酷く辛く、やっている事はサイコパス並みにイカレているんだけど…他に方法は無かったのかな(; - ;)

    どえらいもん観たわ

  • そういうことなのか

  • 嫌ミス?嫌ホラー?

    この監督の作品は初めてだけど好きだなあ。
    ザワザワ感がたまらん。

    マーティンは悪魔というより天使?
    普通っぽい家族が徐々に壊れていく過程がたまらん。
    実はみんなやべー奴らだったって話。

    他の作品も見てみよう。

  • 別途

  • 心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)は、美しい妻(ニコール・キッドマン)と二人の子供と一緒に郊外の豪邸に住んでいた。しかしある少年(バリー・コーガン)を家に招いたことをきっかけに、子供たちが突然歩けなくなり目から赤い血を流すなど、異変が起こり始める。スティーブンは、究極の選択を強いられることになり……。

    スティーブン一家が精神的に追いつめられていくさまと、マーティンの不気味さが印象的で引き込まれますが、異変に関しての説明は全くないまま終わるのでモヤモヤが残ります。ギリシャ神話のメタファーの要素が含まれるので、観る者を選ぶ作品かと思います。

  • 不気味で嫌な気持ちしか残らない。

    みなさんの感想読むと、
    作品に深さと卑しさを感じ‥
    わたしの薄っぺらい感想が恥ずかしい。

    あと3年くらい経たないと観直せないくらい、
    なんかショックな作品。
    嫌いとも好きとも、大変言いにくい。

  • ギリシャ神話ってわりと残酷で容赦ない話が多いわけですが、それを現代を舞台に翻案すると、ここまで鬼畜な話になるとは・・・。

    この映画は神の力を持つ少年が人間に天罰を下す話だと私は理解しました。過去にある過ちを犯したコリン・ファレルが彼によって追い込まれていくわけですが、一番恐ろしいのが自分は助かろうと、彼の妻や子どもたちが、あの手この手ですり寄ってくるところですね。極限状態に陥った人間が、発狂するならまだマシで、人間の醜い部分をモロ出ししてしまうものだから、げんなりしてしまいます。映画の作り手の底知れぬ悪意を感じるという意味では「ファニーゲーム」並みにしんどい映画でした。

  • はじめから衝撃的で、
    この少年何なの? と引き込まれ、
    オカルト? ホラー? な展開に驚きつつも、
    選択を迫られるドキドキ感があって、
    大げさなBGMも効果的で、
    面白かった。

    でも、いやそれ弾足りないだろ、と思ったら、
    たった三発で命中して、
    !?ってなった。

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