偽声 (Kindle Single) [Kindle]

  • Amazon Publishing (2018年6月26日発売)
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Amazon.co.jp ・電子書籍 (38ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 初めての藤井清美さん、短編。
    声優を目指す渚の葛藤と人間模様が描かれます。
    渚は才能が頼りの厳しい世界で、声と一蓮托生で人生を生きています。4年間、自分を絶えず変化させ続ける飽く無き努力。夢に届かない日々はどれほど苦悩に満ちたものなのでしょうか。
    自分の過去、不安、不満と向き合うなかで新たな決意を持つに至る過程は、短編ながら読みごたえがありました。渚は、きっとどこまでも挑戦を続けいくのだろうなと思いました。

  • 声優志望女性の短編小説です
    養成所に通う20代後半女性が、現実を俯瞰していて読みやすかったです
    芸能系の夢を追う厳しさを丁寧に切り取っています

    華々しく映る若手女性声優は出てこず、芽のでないフリーターしか出てきません
    後ろ暗さ展開について回り、ファンタジー感はありませんでした

    送別会で講師に食ってかかる一連の啖呵がハイライトでした
    傷つくだけ傷ついた空っぽの人間の集まりなので、全体的に虚しい雰囲気でした

    最後に主人公が自身の家庭環境に折り合いをつけて終わり、声優というよりも母子関係の総括がテーマなのかなと思いました
    岡田麿里といい、アニメ系ではこういう脚本が多い気がしました

  • プライムリーディングで読みました。声優を目指す女性の話でした。暗い話だったし、主人公の性格が悪かったな〜。

  • 短い文章の中でここまで苦悩を表現できるのは
    文才に加え想像をいかに端的に伝えるかの
    集約力があると感じた。
    短いが故の終わり方でこのあと主人公が
    どうなったかは読者にお任せという感じだが、
    小説だからこそ、こう言った終わり方ができるのが良い。

  • 声優を目指す子の話。文章はとても読みやすかったが、あまり印象に残らず物足りなかった。声優になるって大変だな。夢を追い続ける者、諦める者、夢のない者、色んな生き方があるな、以外に感想が出てこなかった。

  • 21歳で声優を目指して養成所を3つ周り
    25歳になった今も目が出ず、それでも夢を諦められないでいる渚。

    夢を諦めて故郷に帰っていく仲間たちの形見わけに心を痛め

    養成所ではろくに表舞台で活躍もしていない講師に
    痛いところを指摘され、
    否定もそれを認めることもできずにいる日々。

    それでも、諦めないで努力し続けたいと思う、決意。

    夢を追い続ける覚悟と勇気。
    自分が納得するところまで、とことん。

  • うーん、短編ということもあるけれど、主人公の卑屈さだけがなんか印象に残ってしまいました。

  • 偽りのない自分を見つけた時、自分は自分でいいんだって分かったとき、ひとは皆安心するんだなと思った。
    自分もそうなれていると信じているが、実際はまだ途中。けど、〇〇ができてない自分も自分。それを愛してあげられるのも自分。自分と一生対話をしていくことになる。
    それを理解して、一緒に歩めれば、人生はもっと楽に、楽しくなるのでは?

  • 短編小説だと思わず読んだら思ったより短くて読みやすかった。

    努力は報われる。そんな甘い話はないかもしれないが努力して夢中でやってれば何か見えてくる。かもしれない。見えてこないかもしれない。

    夢を追うってすごい覚悟がいるなと思った。

  • 短いけどよくまとまっているなと感じた。自分を捨てた母親への嫌悪から、男に媚を売る声を出せないことで一歩踏み出せない声優見習いの主人公。熱血的な講師に「与えられた役を愛していない」と指摘される場面があるが、なるほど確かに昨今のアニメにはデフォルメされた美少女ボイスが溢れているようにも思えるので、こういう生い立ちの人間にはひょっとしたら配役によっては役に成り切ることが難しくなるのかもしれないと納得させられた。

  • 思うことはいっぱいあるのに咄嗟に表現しきれない感じ、自分には出来ないことを人にやらせようとする感じ
    どちらの立場も共感できてなんだかほっとした

  • 声優になりたい渚。でも、声に艶がない。幼い頃のトラウマが原因だと思う。そんな彼女の前に現れたのは、厳しい舞台俳優の講師。彼の言葉に刺激されて、渚は自分の声と向き合う。しかし、それが意外な結末を招く。声優の魅力と苦悩を描いた感動の短編小説。

    この本のテーマは、「自分の声を見つけること」。渚は他人の声を真似したり、理想の声を作ろうとしたりする。だけど、それじゃ自分の声じゃない。声優は声で表現する仕事。自分の声に自信と誇りを持たなきゃ。渚は、声のコンプレックスやトラウマを乗り越えられるか?自分の声を見つけることの難しさと大切さを教えてくれる本。

    私も声優に憧れたことがある。でも、自分の声に自信がなくて、挫折した。渚みたいに、声優になるために頑張る人は尊敬する。でも、それだけじゃない。自分の声を受け入れることも必要だと気づいた。渚が講師の言葉で、我に返るシーン。勇気がいるよね。自分の声を客観的に聞くと、良いところも悪いところも分かる。自分自身を認めることにもなる。自分の声を変えて、新しい自分を見つけたの?自分の声について考えさせられる作品だった。

    声優に興味がある人や、自分の声に悩む人におすすめの本。声優の仕事の裏側や、声の知識や技術も紹介される。でも、それよりも、自分の声というものについて深く考える。渚の物語は、感動的だけど、切ない。彼女の選択に、疑問や反発もする。この本は、自分の声に対する姿勢や価値観を問いかける。自分の声を見つけることは、自分自身を見つけること。この本を読んで、自分の声に耳を傾けてみて。

  • さっくり読める夢と葛藤

  • 努力が必ず実るわけではなく、ひとつの成功者の下にたくさんの夢破れた人がいる。その中で、その人なりに折り合いをつけて、努力し続けてもいいし、別の道に進んでもいい、と思える物語だった。
    人生色々だなぁと思った。

  • 日常生活の嫌な部分がそのまま垣間見える。

  • 何かを目指すって素敵だけど、前進している実感がないとつらい。少しでもやった感が得られたら頑張れるのに。でも、諦めたらそこで終わりだ。

  • 声優業界で藻掻く女性声優の短編。女性として生きて子を捨てた母親が嫌いな主人公は、女性らしい、甘い声を嫌悪している。でもそれが逆に刺激となり、前に進もうとしている。本当に前に進めるかは分からないし、業界は厳しいだろう。

  • 声優になることを夢見た人たち。
    そんな中で、夢を諦めた人たちが、都会での暮らしをやめ、故郷に帰るときに「形見分け」と物を置いていく。
    渚は諦めるわけにはいかなかった。

    ラストの名越先生の言葉で、一気に引き込まれた。
    そうだ、先生が言うことは、自分のことを棚に上げている。
    でも、棚に上げないと、指導することはできない。
    自分を超える人材として育てることはできない。
    そういうことだ。

  • 2022.05.28

  • 夢を追い続けるのも、諦めるのも、どちらも勇気が要る決断だと思う。

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著者プロフィール

藤井清美 (ふじい・きよみ)
1971年生まれ。徳島県で育つ。筑波大学在学中に舞台から仕事をはじめ、映像の脚本でも活躍。近年挑戦している小説では、大学で歴史学を学んだ経験を活かし、綿密な調査と取材を強みとする。舞台では小劇場から大劇場まで多くの作品を発表。『ブラックorホワイト? あなたの上司、訴えます!』(作・演出)など。ドラマ・映画のシナリオでは恋愛ものからサスペンス、スケールの大きなアクション作まで手掛ける。「相棒」「恋愛時代」「ウツボカズラの夢」「執事 西園寺の名推理2」(以上ドラマ)、「引き出しの中のラブレター」「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」「るろうに剣心」シリーズ、「見えない目撃者」(以上映画)。小説では『明治ガールズ 富岡製糸場で青春を』「偽声」『京大はんと甘いもん』。

「2020年 『#ある朝殺人犯になっていた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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