吉祥寺の朝日奈くん (祥伝社文庫) [Kindle]

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  • 祥伝社 (2012年12月20日発売)
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みんなの感想まとめ

心温まる短編集で、青春の切なさや愛の儚さを描いた作品が収められています。特に表題作の「吉祥寺の朝日奈くん」は、予想外の展開とともに爽やかなエンディングへと導かれ、読者の心を掴む魅力があります。感情豊か...

感想・レビュー・書評

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  • 「ゆる言語学ラジオ」で堀元見氏が絶賛していた、乙一氏の別名義の作品。

    「交換日記はじめました!」、「ラクガキをめぐる冒険」、「三角形はこわさないでおく」、「うるさいおなか」、「吉祥寺の朝日奈くん」の5つの短編を収録。どれも淡いラプストーリー。

    いい感じのラブストーリーでかつどんでん返しもある表題作「吉祥寺の朝日奈くん」が、一番面白かった。献血シーンとか、部屋で酔っぱらいながらランボーを見るシーンとか、映像が浮かんできた。ドラマ化しないのかな、と思ったら既に映画化されてた(笑)。

  • お酒を飲みながら読んだせいで、激エモな文章が刺さる刺さる。
    擦れ切ったおじさんだけど4%くらいだけ残ってた心の中のピュアな部分がギュンギュン刺激されてしまった。24歳くらいまでに読みたかったな。そしたらもっと浸れたかもしれない。

    特に「交換日記はじめました!」と「三角形はこわさないでおく」のエモさはやばい。油断していて心臓を撃ち抜かれた。大学生くらいまでに読んでたら数日尾を引いていたかもしれない。青春ってたまんねーな。

    タイトルにもなっている「吉祥寺の朝比奈くん」も良い。まさかの展開、予測していなかった気持ちの良い裏切り。そこからのエンディングへの爽やかな収束感。
    自分の結婚式をした時に、愛は儚く永遠じゃないかもしれないけど、それでもこの人と一緒に居続けたいと今私は思っているので、そのことをここに誓うのだ、という覚悟を決めたことを思い出した。結婚とは覚悟の証なのだ。そんなあの日の気持ちを思い出させてくれた一冊。初夏の青空が似合う本。

  • 乙一さんの別名義で発表された本作品。
    ダークなミステリ作品の印象が強い乙一先生だけども、自分は彼の書く「いい話」が大好きだったので、今作品もたっぷりと楽しむことができた。

    読んでたキッカケは、ゆる言語学ラジオでオススメされていたの。
    久しぶりに乙一先生の本を手に取る機会ができてよかった。

    次のページをめくる手が止まらない、という感覚に久しぶりになる。短編集だから、大量に時間を取られず、すごく忙しい現実世界との折り合いが取れて良い。

    一番最初の日記の話が、良い話感と叙述トリックも含めて好きかもしれない。人間は小さな希望で生きることができる。

    2つ目のラクガキの話も良かった。ガッツリ恋愛じゃないのもいい。

    お腹の音がでかい女の子の話も良い。こういう日常の本当にちょっとした不思議で一本話を書けるのはすごい。コンプレックスを持った女性キャラが好きだというのがわかってしまった。

  • 切なくて好き。また読みたい

  • 一人旅に行く前に、乙一さん推薦!という帯だけ見て購入した。

    ぐいぐい引き込まれてサクッと読めた。これぞ短編集。

    現実世界とドラマの中間のようなお話が集まっている。多分、僕らがもうちょっと素直だと世界はこのお話のようになるんだろうなと思う。

  • 202503

  • 表題作が面白かったので☆3で、

    袖振り合うも他生の縁

  • 青春がよみがえる

  • それぞれ素敵

  • 短編小説集
    「ラクガキをめぐる冒険」「吉祥寺の朝日奈くん」は、ミステリーのようなどんでん返しがあって読み応えがあった。

    とくに「吉祥寺の朝日奈くん」は、読後、甘酸っぱいような気持ちになれる。
    が、よくよく考えたら3人の主な登場人物はみんなロクでもないキャラクターだったな、と思いなおした。
    事の始まりを作った先輩はもちろんのこと、山田真野もまぁまぁ黒だと思う。主人公はラストにかろうじて正気を取り戻した感はある。
    山田真野の行動を考えると、この先、主人公が空想したとおりの展開にはならないんだろうなぁ、とも思った。
    登場人物のキャラも含めてリアルっぽさがあって良かったと思う。

  • よく聞く「ゆる言語学ラジオ」というポッドキャストで紹介されていた作品。
    叙述トリックを用いた短編集、という話だったが、自分がそもそも「叙述トリック」というものをよく理解していないのでそこら辺はよくわからない。

    読みやすいし、面白かったです。

  • 吉祥寺の朝日奈くん
    220815読了。
    今年17冊目今月2冊目

    #読了
    #吉祥寺の朝日奈くん
    #中田永一

    #ゆる言語学ラジオ から。
    恋愛ものは苦手だが、これはすごく良かった。

    ベストは「三角形はこわさないでおく」
    久しぶりに切なくて愛しくて痛い高校生時代を思い出した。
    次点は表題作。

    語り口もセリフもいい。感情が動く。
    これは本棚に残しておきたい。

  • 軽く読める短編集。
    どれも読み終えた瞬間にもう一度最初から読み返したくなるものばかり。
    どの話も好きだけど、三角形はこわさないでおくが1番印象的だったかもしれない。ヒロインの小山内さんが素敵。

  • 「交換日記はじめました」
    交換日記を題材とした往復書簡体。
    往復書簡体の小説はミステリとの相性が良い。
    地の文がすべて誰かの独白だから、重要な要素を隠しやすい。

    「ラクガキをめぐる冒険」
    なぜ彼は深夜の学校に忍び込み、落書きをしようとしたのか。
    ホワイ・ダ・ニット。
    この謎が明かされた時、彼女の淡い恋は封印された。

    「三角形はこわさないでおく」
    三角関係のお話。
    NO.1よりNO.2という生き方の主人公が、NO.1の友人の気持ちを察し、自分が身を引ききつつも、NO.1も彼女が彼を好きなことに気付いている。
    三角形を壊したくない、でも自分が身を引いても、三角形は壊れていた。
    それでも三角形を壊したくない物語。

    「うるさいおなか」
    うるさいおなかのコンプレックスを受け入れてくれる人は変態ではないかというお話。

    「吉祥寺の朝比奈君」
    信頼できない語り手。完全に読み落としていた。哲夫先輩とのやり取りの時系列に違和感があったのを、もう少し意識して読めていれば。

    「僕は、東京でやりたいことがあるから、そっちに行きませんよ」
    「でも、むこうに住み始めて、それでも僕のことが心にひっかかってたら」
    この短編の中で切なさの中に、二人の希望が見える唯一の作品(うるさいおなかは、あまり切なくない。)

  • 久々に軽めの小説を読んだような。
    書評から辿ったので期待値的に上がってた感もあるけど、いろいろな面で程よく心地よい。

  • 白乙の流れをくむ中田永一名義作品。Z1からA1へなのかな?
    青春恋愛小説の中に、どんでん返しがあるという意味でのミステリー形式。一番良かったのはストレートな恋愛小説の「三角形はこわさないでおく」。こういう友情と恋愛の葛藤、誰もが相手を思いやるいい人、それでも「単なるいい人」ではなく、最高の親密さの信頼に基づくちょっかいのある関係は、王道だけどすごくいい。音楽にたとえると、ストラビンスキーのプルチネルラみたいな新古典的清新さとわずかな不協和音の緊張感のバランス。

    ヒロイン小山内さんのセリフ
    「安心してください。鷲津さんもひそかに人気があります」
    「神様は不公平です。鷲津さん、怒った方がいいですよ、神様に」
    この作品だけなら星5つ。

  • うまいなあ。どの短編も切なく心温まる作品でした。登場人物のセリフがいい。お腹が鳴る作品おもしろい。最後の表題作は意表を突かれて「ちょっと、な」と読書中は感じたけども、総じておもしろかった。

  • 夏なので青春小説が読みたい。それも手軽に読める短編がいい。重くなくキラキラしたのがいい。でもちゃんと中身がしっかりとしているのがいい。

    少なからず今までたくさんの本を読んできて、上記のようなリクエストに自分で答えられて外さないということができたこと自体に少しうれしくなった。

    乙一の別名義として短編の質がとても高い。
    若干の伏線は随所にあるが、結末を予測するような物語ではない気がするので特に考えながら読むことはない。雰囲気で物語を追えることが心地よかった。
    『三角形はこわさないでおく』が一番よかった。
    高校生の青春物語。

    他のものも外れない。

  • 日常の出会いと恋心と、ちょっとしたミステリーの短編小説です。
    ひさしぶりに、本を読むのってたのしいんだなって感じさせてくれた感じの文章。
    また、日常の延長線上にあるような出会いがベースになっていて、自分はすごく楽しく読める物語になっていました。自分はなにか、出会いを求めているのでは・・とすこし考えてしまいました。

  • 愛のカタチとはさまざまなものである。

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著者プロフィール

1978年福岡県生まれ、2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。他の著書に『吉祥寺の朝日奈くん』『くちびるに歌を』『私は存在が空気』。別名義での作品も多数。

「2017年 『僕は小説が書けない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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