- KADOKAWA (2018年5月18日発売)
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感想・レビュー・書評
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古今の著名な哲学者や社会心理学者、文化人類学者、神経科学者などが主張・提唱しているの50の「哲学・思想のキーコンセプト」を紹介した教養書。
面白かったのは、ニーチェの「ルサンチマン」(いわゆる "やっかみ" )を解説したところ。「ルサンチマンは、社会的に共有された価値判断に、自らの価値判断を隷属・従属させることで生み出され」るのであり、「いわゆる高級品・ブランド品が市場に提供している便益は「ルサンチマンの解消」と考えることができ」、「ルサンチマンを生み出せば生み出すほど、市場規模もまた拡大する」という。高級品ビジネスが「ルサンチマン」を巧妙に生み出す、人間の本性に根差した賢いビジネスであることが理解できた。また、「ルサンチマンを抱えた人は、多くの場合、勇気や行動によって事態を好転させることを諦めているため、ルサンチマンを発生させる元となっている価値基準を転倒させたり、逆転した価値判断を主張したりして溜飲を下げようと」する反応を取ることがあるという。「聖書」や「共産党宣言」が「ルサンチマンに根ざした価値判断の逆転」を提案するキラーコンテンツとしての面があるということ、頷けた。
このほか、本書で響いた部分をピックアップしてみる。
「行為は、その行為による報酬が必ず与えられるとわかっている時よりも、不確実に与えられる時の方がより効果的に強化される」、「不確実なものほどハマりやすい」
「悪とは、システムを無批判に受け入れることである」
「社会の圧力が行動を引き起こし、行動を正当化・合理化するために意識や感情を適応させるのが人間」
「自分の良心や自制心を後押ししてくれるような意見や態度によって、ほんのちょっとでもアシストされれば、人は「権威への服従」を止め、良心や自制心に基づいた行動をとることができる」
「人が創造性を発揮してリスクを冒すためには「アメ」も「ムチ」も有効ではなく、そのような挑戦が許される風土が必要だということであり、更にそのような風土の中で人が敢えてリスクを冒すのは「アメ」が欲しいからではなく、「ムチ」が怖いからでもなく、ただ単に「自分がそうしたいから」」
「戦前には村落共同体が、高度経済成長期からバブル期までは企業が担っていた、社会におけるゲマインシャフト的な要素は、何が担うことになるのか。 鍵になるのは「ソーシャルメディア」と「2枚目の名刺」だろう、というのが私の考え」
「私たちが安易に「究極の理想」として掲げる「公正で公平な評価」は、本当に望ましいことなのか。仮にそれが実現したときに「あなたは劣っている」と評価される多数の人々は、一体どのようにして自己の存在を肯定的に捉えることができるのか。そのような社会や組織というのは、本当に私たちにとって理想的なのか。」
「科学理論というものは「反証可能性を持つ仮説の集合体」でしかない」
「つまり、用途市場を明確化しすぎるとイノベーションの芽を摘むことになりかねない一方、用途市場を不明確にしたままでは開発は野放図になり商業化は覚束ない」
いずれも含蓄のある言葉。記憶に留めておきたい(まあ忘れてしまうだろうけど)。
巻末で著者が紹介している参考図書のなかでは、以下の本を読んでみたいと思った。
○マックス・ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」
○エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」
○アダム・ハート=デイヴィス「パブロフの犬:実験でたどる心理学の歴史」
○キャサリン・コーリンほか「心理学大図鑑」
○内田樹「寝ながら学べる構造主義」
○橋爪大三郎「はじめての構造主義」
○レヴィ=ストロース「悲しき熱帯」
○アントニオ・R・ダマシオ「デカルトの誤り」
○東浩紀「一般意志2・0」
○堂目卓生「アダム・スミス」
○マット・リドレー「進化は万能である」
○マルセル・モース「贈与論」
○ジャン・ボードリヤール「消費社会の神話と構造 新装版」
○ナシーム・ニコラス・タレブ「反脆弱性」上下
そういえば、「反脆弱性」、何年か前に買ってあったよなあ。 -
ビジネスパーソンが「使える」発想、もしくは発想のヒントを、50人の哲学者の言葉から取り出して簡潔に書き連ねた一冊。
50の言葉のうち10くらい当たれば良いかなと、バスタブに浸かりながらkindleアプリで読み始めたところ、10どころか30以上はマーキングする結果に。こういう期待の裏切り方は大歓迎。
哲学入門として読むにはかなり怪しい感じがするけれども、手軽な自己啓発本、いや、もしかするとリラックス本として読むのもなかなかいいかもしれない。入浴中など緩んだ状態で読むと、人間ってヤツは古代からほとんど進化していない、しょうもない生き物なんだなぁと何だかおおらかな気持ちにもなる。軽いストレスなら石鹸といっしょに流せそうだ。思わぬ効用。 -
名前は聞いたことがあるがそれ以上深く知ることもできなかった哲学者や考え方をとてもわかりやすく、ざっくりと知ることができる。考え方を変えるだけで、世界がひろがる手応えを感じた。
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【考える過程】
哲学に決まった答えは存在しない。
考えることそのものが哲学であり、考えるというプロセスが哲学そのものなのでしょう。
したがって、出てくる答えは人それぞれで、考えた人の数だけ答えが存在するような状態です。
科学のように正しいか正しくないか、どれだけ時間をかけても証明できないものを哲学と呼びます。
答えはどうであれ、考えることそのものが哲学なのですから。 -
本書中でも強調されているが、時系列に依らない形で編まれた希少な哲学入門書。
「役に立つか否か」という、俗の極みのような観点からセレクトされた哲学者・項目は確かに「役に立つ」。
いわゆる「哲学者」以外、たとえばアラン・ケイなども紹介されているが現代社会を読み解くにあたってはむしろ「哲学者」の埒外にこそ目を向ける必要があるわけで、本書はそういった重要な役割もこなしている。 -
たくさんの哲学者が紹介され、それぞれの考え方などを紹介している。特徴的なのは哲学の歴史などを最初から説明するのではなく、“現在で必要な哲学”について解説していることだ。挙げられている思想は著者のピックアップなので、これで十分なのかどうかは初学者には分からないが、哲学の世界に入る入門にはよいのだろう。ただし、この1冊で哲学が分かるわけではない。むしろ、本書を知るべき対象を紹介しているのだと割り切り、もっと知りたい思想があれば関連書籍を読むことになる。そういう意味では、入門者が初心者になるための索引を提示している本なのだと思う。
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実生活における考え方、思考方法に応用できそうな哲学が解説されていて、とても参考になった。
<特に印象に残った2箇所>
パラノとスキゾ
『ほかの多くの人が「一度この船に乗った以上、最後まで頑張るんだ」と息巻いているなか、「僕はこの船と心中するつもりはありません。お先に失礼します」と言って逃げるとき、どれだけの勇気がいるだろうかと想像してください。(中略)むしろ勇気と強度を持たない人こそ、現在の世界ではパラノ型(前者)を志向し、それらを持つ人だけがスキゾ型(後者)の人生をしたたかに歩むことができる、ということです。』
未来予測
『いまある世界は偶然このように出来上がっているわけではありません。どこかで誰かが行った意思決定の集積によっていまの世界の風景は描かれているのです。 それと同じように、未来の世界の景色は、いまこの瞬間から未来までのあいだに行われる人々の営みによって決定されることになります。であれば本当に考えなければいけないのは、「未来はどうなりますか?」という問いではなく「未来をどうしたいか?」という問いであるべきでしょう。』 -
いや、いい本だった!
多くの哲学者が登場、マキャベリズムのくだりも良かったけど、膝を叩き、はっと思ったのは・・・ドゥルーズの「スキゾ」と「パラノ」だ。
日本でもバブル期に流行った言葉みたいだけど、本書によれば、この「パラノ」は偏執型で、「スキゾ」は分裂型と言われるという。
僕がこの概念に非常に興味を持った理由は、パラノは「●●大学を卒業し、●●会社に勤め、●●ヒルズに住んでる自分」というアイデンティティに固執するタイプで、一方で、スキゾは、自分の美意識や直感の赴くままに自由に動くタイプということ・・・これってまさにホリエモンのタイプであり、そして僕もそうであって・・・。
本書にある通り日本社会はパラノを持ち上げ、スキゾを卑下してきたけど、これからの社会は非常に不確実な時代に入ったと思う。その中で僕のようなスキゾタイプが思い存分活躍できれば・・・だったらいいな。 -
【本書の目的】
1.本書で紹介する 50 の「哲学・思想のキーコンセプト」は、筆者自身のコンサルティング経験から、「知っていて本当によかった」と思えるもの、いわば「修羅場を切り開くのに非常に有効だった」ものを厳選して紹介している。
2.ビジネスパーソンが哲学を学ぶメリットとして、二つ目に指摘したいのが「批判的思考のツボを学ぶ」という点。これらのコンセプトは「何について考える際に有効なのか」という「使用用途」によって整理することができる。
3.私たちの目的は「楽しく、自分らしい人生を送って、幸福になること」
【本書で紹介するキーコンセプト】
よくある「哲学をその発展の歴史順に記載」するのではなく場面の使用用途別にまとめている。
そのため、自分が悩んでいるポイントごとに復習することが可能となっている。
●第1章 「人」に関するキーコンセプト 「なぜ、この人はこんなことをするのか」を考えるために
●第2章 「組織」に関するキーコンセプト 「なぜ、この組織は変われないのか」を考えるために
●第3章 「社会」に関するキーコンセプト 「いま、なにが起きているのか」を理解するために
●第4章 「思考」に関するキーコンセプト よくある「思考の落とし穴」に落ちないために
【ハイライト】
1世界はどのように成り立っているのか?=Whatの問い
2私たちはどのように生きるべきなのか?=Howの問い
本書でこれから紹介する「哲学・思想のキーコンセプト 50」は、そのような「思考のプロセス・問題に向き合う態度」を追体験する上で、橋頭堡のような役割を果たしてくれることを期待して選出しました。
人の行動を本当の意味で変えさせようと思うのであれば、「説得よりは納得、納得よりは共感」
人を動かすためには「ロゴス」「エトス」「パトス」の三つが必要だというアリストテレスのこの指摘については、その過剰な使用がもたらす危険性も含めて、リーダーという立場に立つ人であれば知っておいて損はないと思い
自分の努力に対して正確に相関する報酬を受け取れる。そういうわかりやすいシステムであれば、人間はよく働く。そう思っている人がすごく多い。雇用問題の本を読むとだいたいそう書いてある。でも僕は、それは違うと思う。労働と報酬が正確に数値的に相関したら、人間は働きませんよ。何の驚きも何の喜びもないです
寿命が100年になろうかという時代においては、「学び直し」もまた重要な論点になってきます。特にテクノロジーの進歩が今日のように著しい社会では、一度学んだ知識がすぐに陳腐化してしまう傾向にあります。
自分が何かを欲しているというとき、その欲求が「素の自分」による素直な欲求に根ざしたものなのか、あるいは他者によって喚起されたルサンチマンによって駆動されているものなのかを見極めることが重要です。
結論は単純で、サイロのポートフォリオでバランスをとる戦略はもう機能しないので、一つ一つのサイロそのもののスクラップ&ビルド、つまり気に入らないサイロ、ストレスレベルの高いサイロからはどんどん逃げろ、ということになります。
なぜソーシャルメディアにハマるのか? それは「予測不可能だから」というのが、近年の学習理論の知見がもたらしてくれる答えだということになり
この世界をどのようにしたいかというビジョンをもって、毎日の生活を送るべきだ、というのがボイスのメッセージでした。
アーレントは、「陳腐」という言葉を用いて、この「システムを無批判に受け入れるという悪」は、我々の誰もが犯すことになってもおかしくないのだ、という警鐘を鳴らしています。
しかし、だからこそ、人はその可能性をしっかりと見据え、思考停止してはならないのだ、ということをアーレントは訴えているのです。
マズローの欲求五段階説は、皮膚感覚にとても馴染むこともあって、爆発的と言っていいほどに浸透したわけですが、実証実験ではこの仮説を説明できるような結果が出ず、未だにアカデミックな心理学の世界では扱いの難しい概念のようです。
これら二つの項目を読めば、マズローが「自己実現的人間」とみなす人は、孤立気味であり、いわゆる「人脈」も広くないということになります。
例えば『荘子』の「山木篇」に「小人の交わりは甘きこと醴の如し、君子の交わりは淡きこと水の如し」という言葉があります。
私たちは「意思が行動を決める」と感じますが、実際の因果関係は逆だ、ということを認知的不協和理論は示唆します。外部環境の影響によって行動が引き起こされ、その後に、発現した行動に合致するように意思は、いわば遡求して形成されます。つまり、人間は「合理的な生き物」なのではなく、後から「合理化する生き物」なのだ、というのがフェスティンガーの答えです。
現在のように分業がスタンダードになっている社会では、私たちは悪事をなしているという自覚すら曖昧なままに、巨大な悪事に手を染めることになりかねません。多くの企業で行われている隠蔽や偽装は、そのような分業によってこそ可能になっていると考えられます。これを防ぐためには、自分がどのようなシステムに組み込まれているのか、自分がやっている目の前の仕事が、システム全体としてどのようなインパクトを社会に与えているのか、それを俯瞰して空間的、あるいは時間的に大きな枠組みから考えることが必要です。
幸福な「フロー」のゾーンに至るには、必ずしも居心地の良いものではない「不安」や「強い不安」のゾーンを通過しなければならない、ということなのではないでしょう
人が創造性を発揮してリスクを冒すためには「アメ」も「ムチ」も有効ではなく、そのような挑戦が許される風土が必要だということであり、更にそのような風土の中で人が敢えてリスクを冒すのは「アメ」が欲しいからではなく、「ムチ」が怖いからでもなく、ただ単に「自分がそうしたいから」 -
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「環境が変化する」のに対して、「企業が永続する」という点で、これはつまり、企業というのは「どんどん変化していく」ことが前提になっているということ
「イノベーションを起こそう」と思って仕事をしているのではなく、必ず具体的な「解決したい課題」があって仕事をしています。イノベーションの停滞が叫ばれて久しいですが、停滞の最大の原因となっているボトルネックは「アイデア」や「創造性」ではない、そもそも解きたい「課題=アジェンダ」がないということ
地理的な空間、あるいは歴史的な時間の広がりを持った人であればあるほど、目の前の状況を相対化してみることができる
実務家と呼ばれる人は、個人の体験を通じて得た狭い知識に基づいて世界像を描くことが多い
私が非常にフラットで階層や階級を嫌うこと、合理的な個人主義者で根性論や感情論に流された全体主義を嫌悪することをよく知っています。しかし、そういう私が、非常に階層意識が強く軍隊的にマッチョな行動様式を求められる会社、あるいは根性論と全体主義が合理性に先行する会社に所属していた際に、自分らしい振る舞いを組織の影響を受けずにずっと保っていられたかというと、やはりこれは非常に難しかった
自由であるということは、社会や組織が望ましいと考えるものを手に入れることではなく、選択するということを自分自身で決定することだ
「鋭い考察」はいつも「鋭い問い」から生まれます。
人間は「合理的な生き物」なのではなく、後から「合理化する生き物」
アドルフ・アイヒマンは、良心の呵責に苛まれることがないよう、できる限り責任が曖昧な分断化されたオペレーションを構築することを心がけた
人が創造性を発揮してリスクを冒すためには「アメ」も「ムチ」も有効ではなく、そのような挑戦が許される風土が必要だということであり、更にそのような風土の中で人が敢えてリスクを冒すのは「アメ」が欲しいからではなく、「ムチ」が怖いからでもなく、ただ単に「自分がそうしたいから」ということ
私たちはそれを計画的・意図的により良いものに変えていけるのだという傲慢な考えを改め、自分の意図よりもむしろ「ポジティブな偶然」を生み出す仕組みを作ることに注力した方がいいのかも
「要は○○でしょ」とまとめてしまいたくなったときには、そうすることで新たな気付き・発見が失われてしまう可能性があるのだ~中略~容易に「わかる」ことは、過去の知覚の枠組みを累積的に補強するだけの効果しかありません。本当に自分が変わり、成長するためには、安易に「わかった」と思うことを、もう少し戒めてみてもいいのではないでしょうか。
「未来はどうなりますか?」という問いではなく「未来をどうしたいか?」という問い -
哲学に興味はあるものの、一体哲学とは何であるのか分からないでいた。哲学から何をどのように学ぶかという著者の教えが導入としてあり、広大な哲学の原野を親切な案内と共に巡る感覚で読めた。
50のキーコンセプトが大きく4つの章に分かれており、とても深く考えることに有効な哲学の知識が散りばめられている。学ぶことは非常に多く、自身が興味を持つ分野も見つかる1冊であった。
先に読んだ『勉強の哲学』もそうであるが、フランスの哲学思想に妙に惹かれる。本書でも、「なるほど、興味深いな」と思った部分はフランス由来の哲学者が多いように感じた。今後のはフランス現代思想などに触れてみたいと思う。
本書は「考える」事において非常に強力な武器となる哲学を案内してくれる1冊。
思考力について悩んでいる人はぜひ手に取って見てほしい。
今までとは異なる考え方への門扉が開かれることを期待して。 -
ビジネスパーソンが哲学を学ぶ理由
①状況を正確に洞察する
②批判的思考のツボを学ぶ
③アジェンダ(課題)を定める
④二度と悲劇を起こさないために -
古代から現代までの50の哲学思想について、現代における実用性に重点を置いて紹介している本。哲学者たちのアウトプットは当時の時代背景などにかなり影響されているものの、そこから何を学ぶことができるのか実例を添えて教えてもらったような感覚になった。哲学に限らず、過去の学者が残した概念や思想などをどのように自分の中に落とし込んでいくことができるか、ヒントを得たような気がする。
紹介されていた50の哲学思想について、おそらく今感じたことと10年後に改めて読んだときに感じることは違うと思う。
哲学がそのまま実生活に役立つとは限らないが、哲学は世界を把握する切り口となってくれる。 -
【感想】
とにかく哲学に抵抗感がある人必見!(私もそのうちの一人です。)
有名な哲学者から経済学者、経営学者などあらゆるジャンルの50人の考え方をまとめた一冊。冒頭から読み始めると挫折する人が出てくるので、まずは、目次から気になったものを読み始めることをお勧めする。著書により、哲学をかなりかみ砕いた表現で書かれており、哲学者の初心者の私でも非常に読みやすかった。ただ、それでも、理解に苦しむ部分もあるため、そこは飛ばして読んだ。
【アクションプラン】
哲学から、近代の文化や言語など、周りのありとあらゆる常識になっているものを疑う癖をつける。本文から引用すると哲学を学ぶことの最大の効用は、「いま、目の前で何が起きているのか」を深く洞察するためのヒントを数多く手に入れることができるということである。多くの人の考え方を学び、そこから自分の考えを持つようにする。 -
哲学、とあるが経済学や自然科学も含めた学問分野での思想や仮説を掻い摘んで学び、ビジネスや実生活での思考の一助にするための本。入門本として優秀で、厳選された50のキーワードをざっと眺めるのと巻末の推薦書籍だけでも購入の価値あり。知らなかった観点も多く、概念をいかにして切り分けるか、構造を捉えて俯瞰できるか、の切り口として学びが多い。ただし筆者も明言しているように、本書の文章の大半を占める「現代生活での転用例」については「拡大解釈である」ので、あくまで入り口であると前提で、引き続き思考を深めていきたい。
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哲学書1冊目。
正直哲学を学んだ気にはなれなかったが、初学者のとっつき本として良かったと思う。著名な哲学者の一説を元に、近年の国際社会や日本社会の特徴やその行く末について、心理学や筆者の主張を交えて推論しており、面白い。
(文体の話だが、ところどころ敬体と常体が統一されておらず、集中力を削がれた) -
哲学という切り口ながら、いわゆる素人が考えるような哲学だけでなく、思想を汲み取って、現代のビジネスの課題に置き換えている。古代の哲学者が考えていたことも、現代のビジネスマンが悩んでいることも、根本は同じなのだと改めて気づかせてくれる一冊。
なん度も読み返したい、そして古代からの叡智を自分の糧にしたい、そう思わせる。
度々、めくってみたい、そして、巻末の参考文献がまた良い。何冊かは、ぜひ手に取って読んでみたい。まずは簡単なやつから。 -
うわ~、面白かった~、
網羅的っぽくて解りやすいような気がする
印象に残ったやつ
哲学とは 品減の本性を知るための学問
「それでいったい何が解ったことになるのですか」ととう
「解るというのはいったいどういうことか」「解るということはそれによって自分が変わるということでしょう」
自分の中に歴史を読むより、一橋大学学長の地頭教官上原のことば
パラダイムシフトを起こす人物の特徴
「非常に若いか、その領域に入って日が浅い人」
公正世界仮説
努力すれば報われるという「世界観」のこと
事実として、報われないし公正ではない。
ソシュール
事由に思考しているつもりが、言葉が依拠している枠組みに思考もまた依拠しているよ
語彙の豊かさが世界を分析的に把握する力量に直結するよね
反証可能性
科学的である=正しいではない
それは科学では無くてアートだよね
レヴィストロース
「何の役に立つのかよくわからいけど、なんかある気がする」=ブリコラージュ
月に行くだけのアポロ計画が、今のICUに役立ったいみたいな
パラダイムシフトは、
今の常識持ってる人が全員死なないと起きない
アランケイ(かっけー
未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ
未来はどうなりますかねじゃなくてお前はどうしたいと思っているんだ?
コンサルの予測は、あたらないのが普通
ジャックデリタの「脱構築」
2項対立を崩すだけで相手を論破できる、合気道的なテクニック。 -
Amazon Audible にて。哲学の入門書。面白かった。
序文でビギナー向けの哲学書がなぜ挫折しやすいか、本オーディオブックがいかにそれらと違うか、について説明されていて、良かった。
特にwhat ではなくhow に着目すべき、という言葉に納得。
日本のジェンダー観が遅れているという話で、具体例は挙げずに、自分を含めた全員の意識を疑うべき、という姿勢はリベラルアーツを正しく学んだ成果という印象がして、良かった。
著者プロフィール
山口周の作品

ものすごくゆっくり読んで、レビューを理解しました。(りまのの頭は、トロいのです。)そうしたら、なかなかに、面白かったで...
ものすごくゆっくり読んで、レビューを理解しました。(りまのの頭は、トロいのです。)そうしたら、なかなかに、面白かったです。
、、、けれど、参考図書、は手が出ない程、難かしそう…。りまのには、ハードル高めだと、思いました。