出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと [Kindle]

著者 :
  • 河出書房新社
3.65
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本棚登録 : 68
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (185ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 読む前は「これ読み終わったら絶対怒り心頭になるな」と思っていたけれど意外とそうでもなかった。
    でも、何より驚いたのはこの本を読んで、出てくる本を全く読みたいと思わないことだったな。それは列挙されている本の種類とか内容がどうこうって話じゃなくて、花田さん自身がどう読んでどう楽しかったのかが何一つわからなかったから。書評本じゃないから仕方ないのかもしれないが、結局著者が自己再生のための足がかりの道具として使用したのが「本」なだけで、この「本」のとこには食事でも洋服でも映画でも何でも代入可能なんだなという印象。本である必然性が全く感じられない。ヴィレヴァン時代に書いてたポップの一つや二つ紹介してくれてたらまた違ってたかもしれない。「好きな本が売れたときの喜び」をもっと具体的に書いてくれてたら良かったのかもしれない。

    結局、他者と「ある程度の節度を持って健康的なコミュニケーションがとれて自己顕示欲も満たせる」ツールが本、なのかな。彼女にとっては。たぶん否定するんでしょうけど。私にはそう読めた。

    それでも本を売る立場に居てくれる人がいるってのは一読者としてはありがたいことだし、業界のためにバンバン売ってくれよなとは思ってる。でもたぶん彼女は本がないと死んでしまう人ではない。死んでしまう人がいいってわけじゃない。でも、総括すると、「愛がねえな」です。
    ただしここで言う「愛」は私が思う書籍への愛なわけで、それは花田さんとは違う。花田さんはもちろん、私とは別のやり方で、書籍を愛しているんだろう。

    こうやって行動してくれる人がいるから、本屋が活性化するのももちろん一理あるし、花田さんの行動はそのモチベの根本が何であれ真っ向から否定は出来ないし、むしろよく頑張ってるな(何様)と思う、引きこもって誰とも会わずに読みまくるだけで他者に勧めることもせずにいる私からしたら。
    ありがとう、と思う。

    だからこの本は好きじゃないけれど、読めてよかった。

  • 書店員凄すぎる

  • なんとも人を食ったようなタイトル。でも、内容は本を通じた再生の物語で、いい意味で予想を裏切ってくれた。
    夫との別居で心が乱れて、あるきっかけでタイトル通り、出会い系サイトで本をすすめることを始めた著者。不快な思いをしつつも光明を見出し、本を通じて素敵な仲間たちと出会い、人としてひとまわり大きくなっていく。その過程を追った筆致は尻上がりに冴えわたって、本書の終盤は何とも言えない爽快な気分。
    実は、ワタシ自身も本をきっかけに素敵な人たちと出会ったという実体験がある。それだけに、この著者の気持ちの変化と再生の過程は、とても他人事とは思えなかった。本には人をつなげる力がある、とあらためて思わせてくれた一冊。

  • 1
    タイトルに魅かれて買いました、絶対本好きな人だろうなと。内容はタイトル通り出会った人に本を紹介していくというものですが、知っている本が「饗宴」だけでした。本の内容は憶えてないので、そんな本だったのかって感じでした。

    いろんな人がいるなというのと、自分はどんな本をおススメされるのかとか考えて面白かったです。

  • 『自由な出会いの場で 、男女的な何かがあるかも 、って期待することっていけないことなのか ?』男女のカップリングが目的でない出会い系サイトで、男女の関係になることを望むことは悪いことなのだろうか?目的は違うと思いながらも、あわよくば、という考えを拭えない男のサガと、じゃあそのサガを認めた上でこのような場でどう付き合う良いのか、を考えた本

  • 面白かった。本や読書というテーマ以上に、人との出会いによって人生が進んでいく様が描かれていて、読んでいて嬉しくなる本だった。もっと沢山本を読もうと思うし、沢山人と出会おうと思う本。

  • 精神的に苦しい状況を打破しようと、ひょんなことから出会い系SNSに登録し、出会ったひとに対してその人に似合う本を1冊ずつ紹介するということをしまくった著者に起きた出来事を綴った実話です。著者の本に対する愛情や情熱といったものがひしひしと伝わってきました。物語として読んでも面白い内容でした。良書。

  • タイトルだけ見ると出会い系サイトで出会った下心ある人々に本をすすめて改心させました??みたいな話かと思ったけど、下心ある人は少数。多くはビジネスの拡大を目指して出会いを求めたり、ヒトとの交流を求めた同好の士との交流記、といったところでしょうか。いろんな人がいるんだな・・という点では面白かった。特に仕事柄文化系の人たちと接する機会が少ないので、紹介された本も含めてちょっと新鮮な世界を見させてもらった気がします。といってもこの出会い系サイトに参加するコンジョーはないですけど。

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著者プロフィール

花田菜々子(はなだ ななこ)
1979年、東京都生まれ。「ヴィレッジヴァンガード」に長年勤めたのち、「二子玉川蔦屋家電」ブックコンシェルジュ、日暮里「パン屋の本屋」店長を経て、現在は日比谷シャンテ内にある「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」店長。本人いわく「流浪の書店員」。
代表作に『出会い系サイトで70人と実際に会って その人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』(略称・であすす)があり、35000部のスマッシュヒットを記録。編著書に『まだまだ知らない夢の本屋ガイド』(朝日出版社)がある。

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