- 集英社 (2018年6月25日発売)
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感想 : 7件
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感想・レビュー・書評
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美魔女殺人鬼。
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マリアに深入りするあまり明智さんついに参考人に?!あの手この手で罪をおかすマリア。その知識の豊富さもさることながら、ある意味人たらしな一面もあり。怖いな。マリアさん。「そうよ。爆エンは恋愛は禁止でも殺人は禁止じゃないわ」誰がうまいことを言えと。後半はマリアさんの策にはまる小林いちごう他。ここで終わったりしないよね?
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ほんと、薄っぺらくない
ここまで、読み手をゾワゾワさせるミステリー漫画を描け、しかも、まだ、もっと面白くしようとしている東村先生は凄いな
きっと、東村先生の中にも、羽海野チカ先生や、ももせたまみ先生に負けないくらい、成長に対して貪欲なモンスターがいる。そして、そのモンスターを完全に飼い慣らせている・・・おっかねぇな、と思ってしまう一方で、その怪物を美味しく喰ってやるぜ、って気持ちにもなる
この(5)の前半では、アイドル編に決着が付いている
仲間と夢を守りたかった天使は、毒蛇の牙に自ら咬まれた
そうして、その毒は、自分達の邪魔になる醜悪な怪物を毒し、死へと追いやった
ここまでは、まぁ、他の漫画でもありえる展開だ
でも、『美食探偵‐明智五郎‐』はとことん、読み手の度肝を抜き、冷やしてくるのだ
夢を追う自分達の障害になった人間を殺した事に罪悪感は覚えながらも、アイドルになりたかったのだから仕方ない、と自らの行為を正当と肯定し、しかも、他の仲間までもがその罪を隠し通して、アイドルを続けるとまで言い出す始末
自分の夢と他人の命、それを比べた時に、何の躊躇いもなく、夢を諦めない事を選べてしまう人間性には吐き気すら覚えてしまう
しかし、どこか感心してしまう自分も確かにいるのだ
夢を叶えるってのは甘くなく、命懸けであり、その道を進む間に、何人もの他人を蹴落としていかねばならない
自らを狂気に委ねる覚悟がある者だけが、欲しいモノを掴める、それが現実だ
そして、後半では、ついに、マリアの舌が苺ちゃんに伸びた
これまで、彼女の独占欲に、読み手はゾッとさせられてきた
けれど、明智もまた、毒婦である彼女の魅力に参ってしまっており、自分だけのモノにしてしまいたい、と願っていた
愛する女に、これ以上、罪を重ねさせたくなく、いよいよとなったら、自らの手で終止符を打つ覚悟も、心中に秘めている男
愛する男と一緒になりたいからこそ、この世に蔓延る、法では裁けない罪深き外道に、法で裁かれぬ手段で罰を与え続ける女
この歪んだ、悲しいほどに純粋、けれど、正反対な二人を繋ぐ糸の色は、最早、血のような赤などを通り越して、地獄に広がる闇のような漆黒に染まっているのだろう
果たして、明智とマリアは糸を手繰り寄せ合い、一つになってしまうのか、それとも、マリアに負けないくらい、明智の事を特別に思っている、普通だからこそ凄いパワーを秘めている苺が、その糸をぶった切るのか
次の巻では、どんな人物が、マリアの口から垂れる甘い雫を飲み下すのか
殺人者のキャラも楽しみだが、殺されて当然の事をしている犠牲者の個性も、このミステリに照りを出しているからな
また、明智の弟である六郎も、そろそろ活躍するのかな、と期待している
この台詞を引用に選んだのは、明智五郎って男の中にもあった、人間らしい狂気を感じられるので
人は運命の相手との出会いで変わる、変えられる、変わってしまう、変えられてしまう
決して、変化からは逃れられない
そして、その心の変容は、欲を生む。誰にも渡さない、自分だけのものだ、と
愛を知った人は誰しもが、そんな欲望と常に戦わねばならない。他人の人生を、自分の人生だけに縛りつけるなんて、やっちゃいけないからな
しかし、そんな狂気が宿るほどの、真実の愛に目覚めている人が、この世にどれほどいるのやら・・・目覚めたいような、目覚めたくないような -
ロマンチスト ダイナミック アキコ
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ついに明智vsマリアの直接対決!?
そしてとうとう苺にも魔の手が…ということで、
いろいろ緊迫感と妖しさ増してきた5巻。
そのせいか、「美食」シーンはほぼなし…。
このふたり(3人?)どんな展開を迎えるんでしょうか。
しかし、「美食探偵」というタイトルながら
割と心の闇のお話が多いですね。
現代人は疲れてるんだなぁ(´・ω・`)。 -
面白かった。昭和の薫りがするマンガ。黒蜥蜴が好きな人は好きだと思う。イチゴちゃんのお弁当を再現してみたい。
著者プロフィール
東村アキコの作品
