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Amazon.co.jp ・電子書籍 (350ページ)
感想・レビュー・書評
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理系で世界史を実質スキップした身としては、民族に関する基礎教養として楽しく読めた。西洋は割と頭に入るが、アメリカ大陸、インド、中東、東アジア、東南アジアの民族と歴史についても楽しく学べてよかった。こういう本は意外と見つけられない。
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民族という観点で世界史を解説してくれる良書.
著者の別の作品も読んで多角的な視点を身につけるぞ!!と思えたので,他の人にもおすすめしたい. -
世界史を民族の観点で解説したもの。著者は予備校の人気講師だったとのことなので、学術的な研究成果というよりは、これまでに解明されたことを民族の視点から分かりやすく整理したものと言えるだろう。
純粋に生物学的な議論ができる「人種」と違って、「民族」は常に政治的要素を含む、一歩間違えると差別や偏見に繋がるセンシティブな話題だ。特に現在に直結する近代以降の歴史は難しい。本書はやや心配になるほど踏み込んだ記述もあり、読みながらドキドキしてしまった。
Amazonのレビューで事実誤認が多数あると指摘されているのが気になったが、指摘されている内容の多くは、まだ研究者の間で意見が別れていることを断定的に書かれているといったものだ。歴史学においてはすべてが常に研究途中と考えておいた方が良いのだろう。
ただ、古代から近世くらいの話はいかにも「高校の世界史の授業」みたいな印象だ。私が高校生の時にはまだ分かっていなかったことも含まれているようなので、学び直しとして面白かった。
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