dele (角川文庫) [Kindle]

  • KADOKAWA (2018年5月25日発売)
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AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人の遺したデータとその意味を深く考察する短編集で、各エピソードが独立していながらも、共通のテーマを持っています。飄々として透明感のある文体で描かれる物語は、すらすらと読み進められ、ほの暗い余韻を残しま...

感想・レビュー・書評

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  • 本多孝好原案のディーリー(dele.LIFE)ドラマ版を観ました。

    小説のディーリー(dele.LIFE)は連作短編集の形式でエピソードが語られていきますが、ドラマ版も1話完結でエピソードが語られていて面白く観ました。
    小説原作のドラマ版というのは原作をなぞって作られることが多いと思いますが、このドラマは設定だけは利用してエピソードは本多孝好が新たに原案を作っているようでそこも楽しめました。

    坂上圭司や真柴祐太郎もドラマで俳優が演じると小説で読んだときとは違う楽しさがあるなあ、と思ったのでした。

  •  人が遺したデータのという題材を、この作家の魅力である飄々としてかつ透明感のある文体で取り上げる。短いエピソードの集合なので、すらすら読んでいける上に、それぞれがほの暗く締め付けられるような余韻を溜めていく。
     
     ただ、題材が違うだけで作者の代表作であるMomentシリーズと作風が変わらない。好きな作家であるだけに過去の作品を読み込んでいると目新しさに欠けるきらいがある。

  • 本当に見られたら困る情報は物理・電子どちらでも残さないことにしている

    情報は自分の脳に入れておけば良い、自身の死をもって自動で消える。忘れないように定期的に思い出すしかないが、仮に電子データなどにしておいたとしてそれを見て思い出せるのかは疑問が残る。
    しかし物理的なものはどうすればよいのだろうか。一緒に焼いて欲しい気もするし、何処かにいて風化して欲しい気もする。どちらにせよ千年は持たず大半は消えていく

    それゆえ残された人のための削除という話が映えるのだろう

  • ドラマが好きすぎて小説も一気に読みました。頭の中で俳優さんで再生してしまいましたが、そもそもドラマが良かったので問題なしでした。この作品きっかけに本多孝好さん好きになりました。

  • 「死後、誰にも見られたくないデータをその人に代わって削除する」仕事を営む事務所長の圭司と死亡確認や諸々の雑務を行う祐太郎の話。その人の依頼やからといって消してしまっても良いのか、本当に本人が望んでいることなのか、ぶつかる2人に触発されどうすべきかと考えを巡らせる。死者の秘密と生者の秘密が交錯し、しっとりとしつつ胸に残る話が多い。意外と良いコンビやと思う2人をもっと見たいし、各々の過去も気になる。

  • 見たかったのに1話目を録画し忘れて
    見なかったドラマ。
    今回、アマゾンプライムで見ることにしたので
    合わせて原作も読むことに。
    短編集とだとは思いませんでした。
    (ドラマも1話完結型とは思わなかった)
    ドラマの配役を知っているので
    どうしても菅田将暉と山田孝之を想像して
    読んでしまいます。
    死後、消したいデータを消してもらう
    今の時代には、こんな仕事も出来てくるのでしょうか
    そこからいろいろな人の人生が見えるのが
    面白いですね。

  • 〈生〉と〈死〉、〈記憶〉と〈記録〉をめぐる連作ミステリ!【あなたの死後、不要となるデータを削除いたします。】

    罪の証。不貞の写真。隠し続けた真実。

    『dele.LIFE』で働く圭司と祐太郎の仕事は、秘密のデータを消すだけ――のはずだった。

    あなたの記憶に刻まれる、〈生〉と〈死〉、〈記憶〉と〈記録〉をめぐる連作ミステリ!

    『dele.LIFE(ディーリー・ドット・ライフ)』。
    真柴祐太郎がその殺風景な事務所に足を踏み入れたのは、三ヶ月ほど前のことだった。

    所長であり唯一の所員でもある坂上圭司いわく、
    「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除(delete)する。それがうちの仕事だ」。
    誰かが死ぬと、この事務所の仕事が始まるのだ。

    新入りの祐太郎が足を使って裏を取り、所長の圭司がデータを遠隔操作で削除する。
    淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。

    詐欺の証拠、異性の写真、隠し金――。
    依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。

    この世を去った者の〈記録〉と、遺された者の〈記憶〉。
    そこに秘められた謎と真相、込められた切なる想いとは。

  • 依頼者の死後、データを消す仕事の話。
    もっと殺伐とした内容を想像していたがどれも後味のよい人間ドラマの短編集だった。特にドールズドリームが印象的。続編も読みたい。

  • 消したい物を探した時、残したい物が見つかる。

    良い話でした。

  • 2018/9/26読了。

  • デジタルな遺品片付け業のコンビのお話。
    死ってものが土台にあるので、
    シットリした感じもするけど
    それが良い感じに。

  • (2022/06/16読了分)謝罪が自己満足でもいいのでは?生き残るものはこれからも生きていかなければいけないのだから◆死に行く人も未来を見ている◆ 「人間扱いしてくれるっていうのはさ、自分の今を自分の未来のために使えって言ってもらうことだって、そいつは言ってた。自分の未来のために、自分の今を大事にしようって思えることだって」◆自分ならきっと逆の商売を始めた。依頼人から生前預かったものを全力で残す、守り通す◆ 「お前が死んでも、俺はお前を覚えている。お前と今日、こんな風に話したことも、覚えておく。お前の妹の話もな」(2018/08/04読了分)ふとつけていたテレビでやってた「dele」に釘付けになり、原作を探し購入。山田孝之と菅田将暉のコンビのクールと軽さの対比をイメージしつつ、読み進め。依頼人から、死後、契約で定めた一定の時間、パソコンやスマホが操作されなかったら、遠隔で、削除してほしいデータを削除するサービスを展開する「dele.LIFE」。依頼者の背景が語られつつ、進むストーリー。どんなデータを、なぜ削除したかったのか、と。資産家の死後迫る女の影。要領が悪く生き方も下手くそな男がなぜ殺されなければならなかったのか。よろけて車にはねられた男はストーカーだったのか正義の騎士だったのか。死に行く妻が削除を依頼したデータを知りたがった会社社長の結末は。死んだ塾経営者が残した秘密は。/「データが何だったかはわからない。けれど、自分の死後、このデータは削除される。そう信じていたからこそ、依頼人は最期までデータを残していられた。俺は依頼人のその信頼に応えなきゃならない」/一時期、出る作品ごとに買っていた時期もあった本多孝好作品。ある時期から、ご都合主義に嫌気がさして離れていたけど、この作品はなかなか読ませてくれた。

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著者プロフィール

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。1994年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。‘99年、『MISSING』で単行本デビュー、「このミステリーがすごい! 2000年版」でトップ10入りするなど高く評価され、脚光を浴びる。以後、恋愛、青春小説を超えた新しい静謐なエンターテインメント作品を上梓、常に読者の圧倒的支持を得ている。その他の作品に『正義のミカタ』『MOMENT』『WILL』『魔術師の視線』『君の隣に』など。『dele』では原案と脚本を担当し、山田孝之と菅田将暉主演でドラマ化された。

「2021年 『チェーン・ポイズン <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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