太陽の塔(新潮文庫) [Kindle]

  • 新潮社 (2006年6月1日発売)
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みんなの感想まとめ

思春期の葛藤や日常の中での妄想を描いたこの作品は、主人公の独特な思考が魅力の一つです。大学生活を送る若者の心情をリアルに反映し、彼らの煮えたぎる感情や思考をユーモラスに表現しています。読者は、主人公の...

感想・レビュー・書評

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  • 現実の中に夢のような瞬間があって

  • 三人称の鉄塔さんが小説を書くきっかけになった本と言ってたので読んでみた
    これを大学生の時に読んでたら、人生変わったかも!と思うほど、自分のもう一つの大学生活だと想像しながら読んだ
    こんなにむさ苦しくないし、傲慢じゃないし、ヤバいやつじゃないけど、なんだか分かるような気がする…でも社会人になってから読んでしまったので過去の遺物を眺めるような寂しい気持ちになった
    本には旬があるって聞くけど、私は旬を過ぎてしまったんだなぁ〜
    今大学生で、自分は多少なりとも他人と違っていて、多少なりとも特別だと思っている人は読んだほうがいい。きっと人生のバイブルになるよ

  • ゴキブリの下りが強烈すぎて忘れられずに泣きそうです…。

  • 「我々の日常の九〇パーセントは、頭の中で起こっている」

    憎悪すべき聖夜。
    幸福な連中の不幸せを願え。

    堂々と聳え立ち、
    街を睨め付けろ。

    宇宙遺産たるあの塔が如く。

    だが、野蛮行為は慎め。
    妄想人類の矜持を忘れるな。

    「それが我々の戦いであった」

    /////

    満たされずイケてない大学生のグツグツ煮えたぎる妄想と悲哀と日常。思考は犯罪スレスレ、時にそのラインも踏み越え澱んだ青春を謳歌する。人生を贅沢に無駄遣いする心の同志達に乾杯の念を禁じ得ない

  • 主人公の思考が面白く、ツッコミながら楽しく読んだ。森見登美彦さんの作品はいくつか読んできたけど一番好み!

  • ずっとモヤっとした話で何というか筋がないなぁとか思ってたら、最後急に刺さる文章の連続で、捏造された記憶を思い出したりしてちょっと来るものがあった。

    私も吹田に住んでいたことがあるので、太陽の塔は何度か自転車でみにいったことがある。夜金網越しに見るそれはやはり思っているよりもいつも大きくて謎の威圧感や違和感を感じたものだ。

  • 溜めて溜めて溜めて...の最後がすごく爽快感があってよかった。また読みたい。

  •  日本ファンタジーノベル大賞を受賞した、森見氏のデビュー作である。かれこれ19年前!? の作品である。
     本作はひとことでいえば、振られた京大生のクリスマスまでの生きざまである。
     森見氏の作品をお読みになったかたなら、おわかりであろう。
     ストーリーはない。
     ただ読み手は森見氏の文章に翻弄され、押し流され、気づくと虜になっていて、最後には「ええじゃないか」と叫ぶ次第である。
     本作が日本ファンタジーノベル大賞を受賞したというのは、あらためて、ものすごいことだな、と思わざるを得ない。

  • これは間違いなく嫉妬。ここまでウジウジ書いてくれることが嬉しい。そして、ここまで太陽の塔を太陽の塔らしく描写した文章は見たことがない。

  • 恋人にフラれ現実を直視できないストーカー気質な主人公と、周りを取り巻く一癖も二癖もある親友との青春ファンタジー。癖が強すぎる妄想に、ありえないだろとツッコミを入れながらも、どこか懐かしい気持ちにもさせてくれる、センチメンタルな心温まるお話でした。

  • 森見登美彦のデビュー作らしい。

    なんとも文人口調の男子大学生視点で描かれたひと冬の物語。
    途中に夢の描写が入ってきたりと場面の移り変わりが案外激しい。

    主人公から見た世界というのはとても歪んではいるが、その歪みも実は心のどこかで自覚している節があり、最後のええじゃないか騒動で「ええわけがない!」と声を上げるところで何か殻を破ったような気がする。
    何となく自分もこの心情に共感出来るところがあり、楽しく読めた。

  • 万博公園 太陽の塔 京都の街 叡山電車
    懐かしい場所がいっぱい出てきた
    間違ってるー間違っていない人などいないかも
    ええわけないけどええじゃないか
    街中ファンタジー楽しんで読んだ
    不動不滅の太陽の塔讃歌
    少し昭和の匂いがする

  • この種の男子学生を描くのが巧みすぎると思います。
    この視座を保てないと、ここまで克明に現実味をもって、心情や情景を描き出すことはできないように思います。
    著者の初期の作品であるということですので、特にその特性が顕著に発揮されていました。
    のちの作品に比べてファンタジー色が薄めですので、本作は若者の純粋な生態を味わうことができます。

    そして構成がとても技巧的です。ストーリーや時制が複雑だとういうわけでもないですが、いろいろな挿話があって、話があちこちに飛ぶようですが、決してわかりにくくありません。なおかつ、それらのパーツに少しずつ意味があります。

    エピソード数々は、生乾きの洗濯物の匂いや体臭が漂ってきそうなものばかりなのに、全体を通して涼しげで、そんなはずはないのにどこか爽やかに感じてしまうのが不思議です。

    いずれにしても、社会の中で自分が凡庸になってしまっているな、と感じたときには、氏の作品に立ち戻り、純度の高い腐りエキスをすすりたいと思います。

  • 過ぎ去ったのに近づいてちらついて雪と彼女と太陽の塔 #短歌

    森見登美彦は元気があるときに読むのがいいなあと思っていたが、最後で急にグッときた。京都に残る自分の大学時代の残光を見た。

  • ええじゃないか騒動の場面の描写の工夫に感動。やっぱり"私"の水尾さんに対する未練があったのかなって思う。恋愛って難しい。"私"は恋仲の相手がいなくとも、なんやかんや充実していると思う。"私"がとても身近に思えるのは読んでて不思議だった。

  • 京大に通う、主人公。かつて付き合っていた水尾さんを研究すると称してはたから見ればストーカーに近い観察をしている。

    主人公ら4人はもてない男たちの集団の集まりとして集まっていた。
    クリスマスに反感を持ったり、水尾さんと新しく付き合っている男への嫌がらせとしてあの虫が入った偽のプレゼントを準備したりしている。語りの文体が、昔の明治あたりの小説風の語り口を感じさせ、明治時代ほどの読みにくさはないが匂いが感じられる。
    最後に4人のうちの1人の飾磨がええじゃないか騒ぎを引き起こす。

    水尾さんとは分かれていた主人公だが、太陽の塔のもとで再び水尾さんと出会う。あとは想像の通りである。
    持てない大学生とはいいつつも完全に持てなかったというわけではない、男の話。ひねくれた見方をすれば、なんという自虐風自慢なのかと思う人もいるであろう。とある大学生に起こり得るストーリーではある。

  • 正直に言うと、全く自分にとって好みの作品ではなかった。7割位まで読んだが一切楽しめなかったので途中で断念した。

  • 初期の森見登美彦節が存分に詰まってる!!

  • 他の著作が面白かったので読んでみたが、残念ながら今回は自分には合わなかった。ひたすら片思いと独り身の男のあれこれを描き、クリスマスイブには大騒動を引き起こす。最後はなかなか良かったけれど、他の部分に関してはちょっと退屈だったなあという印象だった。

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    ひねくれた若さかな。いや、ひねくれたコメディのふりをした若さか。

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著者プロフィール

1979年、奈良県生駒市に生まれる。小説家。『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー、最新作は『シャーロック・ホームズの凱旋』。好きな食べ物はチャーハン。城崎にて人生初のスマートボールを楽しむ。

「2024年 『城崎にて 四篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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