ファーストラヴ (文春e-book) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 父親を刺殺した容疑で逮捕された女子大生。「動機は見つけてください」と言う宣伝でも書かれていた言葉は、別に警察組織に対する挑戦ではなく、壊れた女子大生の心の現れだったということで抱いていた印象が全く変わる。主人公はそんな女子大生の心を解き明かそうとする臨床心理士で、彼女の目線で事件の真相に迫る。事件そのものではなく、その背景となった登場人物それぞれの幼少期の記憶が紡ぎ出す真相。展開は静かで手に汗握るという感じではないがイッキ読みさせられた。

  • 無知な異性と無神経な同性による負の連鎖・・ものすごく重いテーマなのにものすごく読みやすくて読後感も爽快!すばらしい物語でした。

著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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