私の少年(1) (ヤングマガジンコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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感想・レビュー・書評

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  • 苦しいからこそ美しい物語

    ついこの間まで、〈SFマガジン〉誌上で『プラスチックの恋人』という長編を連載していました。プラスチックのボディにAR(拡張現実)を併用した、人間そっくりのセックス用アンドロイド「オルタマシン」が普及している近未来。12歳美少年型のアンドロイドに恋をしてしまう女性を主人公にしたストーリーです。
     少年と年上の女性の恋というのは、僕も初めて書く題材です。そこで執筆前に、ヒントになるかもと思って読みはじめたのがこの『私の少年』。結果的には、僕が書きたい話とぜんぜん違っていて、参考にならなかったんですけどね。でも、とてもいいマンガだったので紹介したいと思います。

     30歳のOL、田和田聡子は、仕事の帰り、夜の公園で、一人でサッカーの練習をしていた12歳の少年、早見真修と知り合います。成り行きで毎晩、サッカーの練習につき合うことになるのですが、何度も会ううちに、しだいに二人の距離は接近していき……というお話。

     このマンガに対するレビューを読んでみたら、「気持ち悪い」と言っている人が何人もいて、唖然となりました。いや、とても上品な絵柄だし、エロいシーンも(今のところ)まったくないのに、何に腹を立てているんでしょうか?
     真修は本当にいい子だし、聡子も平凡なOL。二人とも最初のうち、世間のモラルを破るつもりなんかまったくなかった。なのに、運命のいたずらで恋に落ちてしまうんです。
     モラルに反してる? ええ、そうですね。でも、モラルに反したマンガを描くのがいけないことなんですか?
     たとえば殺人者や犯罪者を主人公にしたマンガもたくさんありますが、そういうのをすべて否定するんでしょうか? 『ゴルゴ13』も『ルパン三世』もみんなダメ? そんなことはないでしょう。現実の犯罪はやっちゃいけませんが、フィクションの中の犯罪まで否定するのは明らかに間違いです。
     このマンガだって同じです。僕などむしろ、読みながら、「どうせフィクションなんだからやっちゃっていいのに」と思ってたぐらいなんですが(笑)、なかなか一線を越えないんですよ、この二人。そこがいい。お互いに相手を愛していて、結ばれたいと思っているのに結ばれない。この苦しさ。この焦燥感。
     このマンガは決して、OLと少年がいちゃいちゃするだけのお気楽な話じゃありません。本当にリアルに描かれています。リアルな物語だからこそ、安直で幸福な結末になかなか進めない。愛し合っているのに結ばれないのが苦しい。苦しいからこそ美しい。
     結局、二人の間を阻んでいるものって、「読者の目」なんですよね。先に引用したレビューのように、ページの外の現実世界には、マンガの中の登場人物にもモラルを守らせようと目を光らせている人たちがいる。だから、なかなか一線を超えられない。
     その「リアルであることのもどかしさ」が、この物語をいっそう苦しく、せつないものにしています。

     もちろん、現実世界ではこんな関係はいけませんよ。でも、泥棒や海賊や殺人者の物語が許されているように、架空の世界の中で愛し合う架空の二人の幸せを願うのは、決して悪くないはず。
     ほんとにもう、「早く結ばれてほしい!」と切実に願います。

  •  タダ読み(2巻まで)( ´ ▽ ` )ノ

     OL多和田聡子(30)がひょんなことから美少年・早見真修(12)と出会い、夜な夜な公園で個人的にサッカーコーチをしてあげることになるって話( ´ ▽ ` )ノ
     父子家庭の彼に、母子家庭だった自らを投影。

     巻末おまけで「オネショタ(女版ロリコン?)」と自称してるくらいだからよくよくヤバいまんがかと思いきや、実際にはコメディタッチで(少なくとも第2巻までは)極めて健全な作品だった( ´ ▽ ` )ノ
     美少年を相手に聡子の中で目覚めるのは恋心や性欲でなく、あくまで母性愛( ´ ▽ ` )ノ
     ヤバいのは担当編集(女)ただひとりだけだった(>_<)
    (以下続刊)
    2021/05/24
    #1993

  • オネショタというジャンルが新鮮だったのもありすいすい読めました。

  • 真修が可愛くてだな…二人には幸せになってもらいたい

  • さいっっっっこう

  • ちょっと男っ気が薄い感じの30歳独身女性と、美少女と間違うほどの12歳美少年の今のところ純粋な話。どう発展していくのか割と純粋に楽しみだぞ。

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